呼吸
一番愛おしいのは、呼吸を感じたときのような気がする
鳥が肩に止まったときに感じる息遣い
彼女から聞こえてくる規則正しい寝息
ほんの微かな音なのに 深くて光のあたらない場所にまで続く愛情を感じる
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最近読んだ記事の中にcoccoに触れているものがいくつかあり、一時期coccoの曲が好きだったことを思い出した(「雲路の果て」が一番好きだ)。
最近は全く聞いていなかったが、思い出した途端、新しい曲はどうなんだろうと思って聞いてみた。今年アルバムが出ていて、ビアトリスというらしい。
自分が変わってしまったからか、なんとなくだけど、前ほどは心に響かないように思えた。
ただ、8曲目の「春荒らし」だけは違った。
曲を聴き終えたとき
まりは泣いていて
その気持ちが溢れた私の目からは涙がこぼれた
初めて呼吸を感じたときに彼女が見たものは空だった
見上げたクスノキの木の遥か上に大きく広がる青い空だったから
しばらくして、あのときに「永遠」を感じたと尋ねてみた
答えは
「気付いてもらえることは永遠にないと思っていた」
だった