自治体毎のスマート農業推進について
スマート農業の推進について - 福島市 (city.fukushima.fukushima.jp)
本日は上記福島市のリリース記事からコメントして行こうと思います。
昨今自治体毎でスマート農業の推進計画などを策定する動きが出ております。
私が委員や有識者として関わった案件ですと
岐阜県
岐阜県スマート農業推進計画 - 岐阜県公式ホームページ(農政課) (gifu.lg.jp)
那須塩原市
那須塩原市スマート農業フェアの開催について/那須塩原市 (nasushiobara.lg.jp)
がそうです。岐阜県の事例については他の地域でも活用できる内容がふんだんに入っていますので是非参考にしていただければと思います。
冒頭のリリース文は福島市のものでしたが、福島県としては既に推進方針を既に作られており下記が見つかりました。
福島県スマート農業等推進方針 - 福島県ホームページ (fukushima.lg.jp)
市町村としては既に県で作られている推進方針をバイブルとしてさらにブレイクダウンした議論が必要だと思っています。
市町村レベルになると生産している農作物も絞られる為、プライオリティがつけやすくなると思うんですよね。
もちろん広域で考えるのも必要だと思いますので近隣の市町村と一緒に考えるというのも良いとは思います。
米どころでは、自動走行トラクターなどを導入して生産性向上に取り組む、また果樹が有名な地域では盗難や病気の発生抑止について取り組んで行くなど、より細かな目標に落としこめるとので具現化がしやすくなってくるのです。
国(主に農林水産省)や県の補助金獲得も自分たちの地域の強い農作物をさらにのばす施策で検討を進められ、実際のプレイヤーもあてがい安くなると思います。
一つ難しいのは農協さんを巻き込んだモデルを考えると自治体の境界ではうまく議論ができないことが多々あるということだと思います。
同じJAでありながら一部の地域だけの農作物をブランド化していくといった話が進みにくいんですよね。
特に最近は県で一つのJAさんなんて所もあり、一部地域での活動が理事会で通らないといった事象も発生しているようです。
前向きな議論をその中でされているのであれば良いのですが、今の日本の政治のごとく、お互いで足の引っ張りあいをしているのが実情だと思います。
JAの理事も地域毎に代表が出ているような所ではこういった話はまとまりにくいですよね、特に理事クラスになると年齢層も70~80代とかで新しい取り組みには懐疑的な人が多いのが実情です。
このような中でも頑張っているJAさんは少なからずあり、そこは若手(40代くらい)の理事さんが就任しており、その人が高齢の他の理事をせっとくして周り、少しずつ改革を浸透させているようです。
あるべき姿が見えていながらそれを実現できない歯がゆさが皆様に伝わるでしょうか。これが続くと「どうせ何を言っても変わらない」となり、もとの古い考えの組織に逆戻りして行ってしまうのです。
自治体の方々と会話していても、中には「農家さんに何を言っても変わらない」などと発言されたりすることもあります。そこを変えてでも生き残る道を探していくのが自治体職員の仕事だと僕は思うんですけどね。
誰もがあきらめムードになっている地域からは何も新しいことは生まれません。今ニュースに取り上げられるような事例は、地域に必ずスーパーマンがいてその人が日々目の前の課題をひとつひとつ打開しているのが見えて来ます。
特に若手の方々には、少々の反対ではめげずにあるべき姿を実現できるまで頑張って欲しいと思います。あなたがあきらめた瞬間にその地域の未来の農業は無くなってしまうかもしれません。
そのぐらい日本の地域農業は切羽詰まってると私は思います。
さて本日もこの辺で。。。
自治体様でスマート農業推進計画などを策定される際にはお手伝いできると思いますのでご一報ください。
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