育休中に感じた虚しさの正体
育休中、虚しさを感じたことありませんか?
だいぶ過去のことになりましたが、
私は育休中、ひしひしと感じてました。
なんだか、心がスースーして満たされない感じというか、さみしい感じというか、自分の価値がなくなっている感じというか。
この原因、私の場合は、
ストローク不足でした。
ストロークって、
心理学の用語で「人からの注意関心の刺激」という意味です。
人間は、生きていく上で絶対に必要なもの。
まさに私はこれが劇的に少なくなっていたんですね。
小学校教員をしていた私は、仕事の場では上司や同僚、子どもたち、保護者からのストロークだらけ。それが育休に入ったとたん、ぴたっとなくなり、夫が仕事に行っている朝から夜までずーっと赤ちゃんと二人きり。
赤ちゃんって赤ちゃんなので、こちらから愛情を込めて接しても、同じように愛情を込めた言動を必ずしも返してくれません。一日中自分の欲求に素直に従って、泣いたり、グズったり、言葉にならない音声でこちらに要望してくるばかり。
温かい言葉とか労いの言葉とかそんなのかけてくれるはずもなく、ママが一方的に赤ちゃんに愛情とエネルギーを注ぐような形になりますよね。
だから、心が枯渇しちゃって虚しさを感じていたというわけです。
身近に赤ちゃんのお世話に協力してくれる家族がいたり、自分の思いを気兼ねなく話せる友人がいたりしたら、その人たちとのやりとりの中で心に充電ができたと思いますが、
仕事の関係で一切知り合いのいない土地での子育てだったこと、もともと人との付き合い下手だった私はそれもなかったので枯渇する一方だったのです。
そんな状態でちゃんをベビーカーに乗せて近所を散歩していたある日、下校中の小学生に「こんにちは!」と笑顔で元気よくあいさつしてもらった時にはほんとうにしみました。
心がポカポカと温かくなって、あーーーー、嬉しい!幸せ!って心の底から感じたんですよねー。
見知らぬ小学生たちの温かなストローク、本当にありがたかった!
人ってやっぱり温かなストロークが必要な生き物なんですね。
赤ちゃんを育てるのって本当に大しごと。
それを日々頑張っているのって本当にすごいことです。
もしかしたら、
私みたいに温かいストロークの少ない中で日々赤ちゃんと向き合っている人もいるかもしれません。日々育児で疲れ果てて、他の人と関わっていく元気も出なくなってしまっていたり。
そんな時には、
まず自分が自分に温かいストロークをあげてみてください。
・毎日子育てよく頑張ってるね。
・本当にお疲れさま。
・赤ちゃんが寝ている時は、家事を進めようとしなくてもいいからゆっくり休んでいいんだよ。
・あなたのおかげで今日も赤ちゃんは無事元気で過ごせたね。
・できない家事があったってまったく問題なし!
・一人で全部抱えなくてもいいよ、だんなさんを頼るのは当然だよ。
・育児はめちゃくちゃ重労働、それをやっている私はえらい!!
自分が自分に温かいストロークをしてあげることって、思う以上に強力です。
ちゃんと心が満たされていきます。(これ、アドラー心理学でいう「勇気づけ」です)
ぜひ日々温かいストロークを自分にして、自分を元気づけてあげてくださいね。
ちなみに下に挙げたのは、私が育休中自分自身にしていた意地悪なストローク。
これをやるとどんどん心のエネルギーが削がれていくので気をつけてください。(こちらは、アドラー心理学でいう勇気くじき)
・仕事もしてなくて一日中家にいるのに、家事もできてないなんてダメなママだ。
・他のママは、育児も家事もちゃんとしてキレイにしてるのに、こんなボロボロのヨレヨレの私ってダメだなあ。
・赤ちゃんがぐずるとイライラして子どもに優しくできない私ってダメ。
・毎日生産性がない生活で、私って価値がない人間だ。
育児って、お給料が発生しないし、日々単調だし、成果を認めてくれる人もなかなかいないから、自分が価値あることをやっている意識になりづらいけど、ものすごーく大変なのはやっている人は確かにわかります。
そう、育児ってものすごく大変なんですよ!
大変なことを毎日やっている自分のことをこんなことしかしてないなんて卑下するなんてあり得ない!
本当に大変なことを毎日本当にお疲れさまです!私はそう思ってます。
どうぞ、ご自身でもたくさんたくさん自分のことを労って褒めてあげながらなるべく無理をせずに毎日をお過ごしくださいね。