お茶のお稽古⑪
やっとこさ記憶が新しいうちに書く、11回目のお茶のお稽古の記録です。
11月は平点前を、12月は貴人点(きにんだて)を教わります。
そのため、昨日は人生初めての貴人点を行いました。
貴人点は、公家や皇族など位の高い方にお茶を差し上げる時のお点前です。
現在は身分制度がないため、実際に行うことはありませんが、お稽古では教わるそうです。
菓子器は高杯を使い、茶碗も貴人台というものにのせてお出しします。
なんと!!!
昔は、貴人点で使用される器は、1度きりしか使われなかったそうです。
ものすごいおもてなしです。。。
棚には八景棚が使われていました。
八景棚は、戦後物資が乏しい頃に作られたもので、板を入れ替えることで8種類のお点前ができるというものです。
今まで棚のお話を聞いてもすぐに忘れてしまっていましたが、作られた背景を知ったことで、棚にも興味を持つことができました。
道具1つ1つにも意味があり、想いがあり、時代背景があり・・・
これからは自分の目につくもの以外にも、興味の幅を広げて行きたいです。
貴人点のお点前の流れは、平点前と大まかには一緒ですが、
茶碗が貴人台にのっていることやお客様の座る位置が違うことなどもあり、少しずつ違う点があります。
先生に1つ1つ教わりながら、なんとかお茶を点てることができました。
また、この日のお軸には達磨が描かれていました。
映画『日々是好日』に出てくる達磨に似ていたので、「おめでたいのかな?」と思いました・・・が、違いました😂
達磨が石の壁に向かって座禅を組んで、9年間もの間修行を行ったことにちなんで、禅宗では12月1〜8日までは座禅の修行を行うことから、達磨のお軸だったそうです。
達磨は、達磨大師という禅宗の開祖のことでインド人のことでだそうで、
そもそも達磨が人だったということに驚きました。
記憶が曖昧ですが、軸には、「一華開五葉 結果自然成」と書かれていたと思います。
自然の摂理では、花が咲くと実ができる・・・
普段生活していると、実がならないと思うこともたくさんありますが、自分の意とは違う形での実がなっているのかもしれません。
そんなことを思いました。
最後に、お菓子についてです。
この日のお菓子は、宗家 源 吉兆庵さんの舞乃華という蒸し菓子と鈴屋さんの栗の甘納豆、桂月堂さんの出雲三昧でした。
出雲三昧は、落雁・羊羹・求肥を重ねたもので、かなり食べごたえがあります。
どれもとても美味しいお菓子で、お茶も美味しく頂けました。
他にも、千利休の朝顔のおもてなしのお話など、様々なことを伺い、
興味の幅がとても広がった11回目のお話となりました。
また、皆さん着物でいらしてたので、少し羨ましくなった日でもありました。
次回も貴人点にお菓子にお軸に・・・・楽しみです😁
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