癒えることはない
私の中にはたくさんのコンプレックスやトラウマがある。その中のひとつに今、一緒に働いている上司との関係性がある。割とずっとその人については記事で書き続けてきたけれど、この会社で働き続ける以上はずっと目の前にある問題のようだ。
春から環境が変わり、スタッフも増え仕事内容も増え、新しい試みに取り組む日々に追われている。
社長からも「2人きりでいた時よりも関係性は良いだろう?笑」と問われることが多くなった。
私は「そうですね笑」と答えていた。
事実、私のほかに上司自身が社内で一番仲がいい先輩と、一番可愛がってきた後輩が入ってきたから彼自身も上機嫌なのである。彼が私にする過干渉な言動からは意識せずとも自然と逃れることができていた。
秋になると事態は急変した。
仲の良い先輩は外部での仕事が増え常駐することが減り、可愛がっていた後輩は丸々1ヶ月半戻ってこない案件を任され院には不在となった。
そう、彼の意識が私に向き始めたのだ。
完全ではないにしろ、昔の2人きりで働いていたあの環境に戻ってしまったのだ。
そして私の予想通りに事は進んでいった。
責められ、押し付けられ、抑え込まれ、思考は奪われ、やる気は削がれ、謝意はなく。
あの頃には戻りたくないのになあ。
私の案件で新しい企画を進めている。そこには技術の研鑚が必要となる。
それに伴い、上司の評価が必要となる。
私は逃げている。評価されないように逃げている。
昨日、一緒に残業をしていた先輩が帰り際に声を掛けてきた。
「最近、練習してないんじゃないか?」と。
私は答えた。
「どうしても無理なんです。5年前からずっと、環境が変わった今も上司が嫌いなことは何も変わらないんです。だから逃げてしまっているんですよね。」と。
うちの会社は体育会系だから絶対的に否定されると思ったけど、たぶん誰かに言いたかったんだと思う。
でもその人は帰ろうとした足を止め、踵を返しこちらに向かってきた。
そしてこう言った。
「それだけ心的外傷が大きかったんだな。俺はいつでも被検者になるから声かけてくれよな。」って。
何も根本的な解決はしていないのだけど、私は泣きそうになった。
十分だった。そして他人から言われて、私は傷を負った状態なのかもなと気付いた。トラウマのような感じだろうか。
結局技術に対する評価を行える権限を持っているのは上司だけなんだけど、私の気持ちを否定せずないがしろにせず受け止めてくれたそのことが救いになった。
とはいえ、もうしばらく、いや永久的に?笑
このいやいや期は引き続き継続するつもりですが。