プール授業中止の基準は熱中症警戒アラートの発令ではなかった
先日以下の記事を書きました。
この記事を書いた時点では「熱中症警戒アラート」=プール授業中止だと思っていたのですが、熱中症警戒アラートが発令されている日なのにプール授業があったので、プール授業中止の基準をより詳しく調べてみました。
※この記事で書いていることは、当記事の初回公開時点で調べた内容を元に書いたものなので、最新の情報とは異なる場合があります。また、地域や学校によって基準が異なる可能性があるため、詳細は必ずご自身で確認してください。
「プール授業中止の基準」というのはない
わたしが住んでいる地域では、プール授業に限定した基準は存在せず、運動全般について、環境省の熱中症予防情報サイトの暑さ指数についてのページに記載されている「運動に関する指針」の基づいて判断されているとのことでした。
中止の基準は暑さ指数(WBGT)が31以上
この指針には、暑さ指数(WBGT)と熱中症予防運動指針が書かれており、暑さ指数(WBGT)が31以上になると「運動は原則中止」という指針となっています。
つまり、暑さ指数(WBGT)が31以上になるとプール授業も中止されるということです。
熱中症警戒アラート発令の基準は最高暑さ指数(WBGT)が33に達する場合
先日の記事でも書いたように、熱中症警戒アラート発令の基準は「翌日・当日の日最高暑さ指数(WBGT)が33(予測値)に達する場合」なので、要するに「予想最高気温」的な意味合いだということがポイントです。
例えば1時間目の朝9時ごろの時点では気温も最高気温に達していないので、WBGTも最高ではありません。つまり、プール授業開始時点でのWBGTを計測し、その値が31未満であればプール授業やるぞ!という判断になりうるということです。実際には、たとえば1、2時間目がプール授業だとした場合はその2時間の最高WBGTを予測して判断したりしているのだと思います。(すみません、裏どりまではしていません)
つまり、熱中症警戒アラートが発令していても、プール授業(外の体育活動も含め)を実施する時点でのWBGTが31未満であれば、プール授業を実施する可能性があるということです。
暑さ指数(WBGT)はどうやって計測するのか?
暑さ指数(WBGT)の詳しい説明は環境省熱中症予防情報サイト 暑さ指数(WBGT)の測定方法など詳しい情報に書かれていますが、専用の特殊な機器がないと算出することができなさそうです。
ここからはまったく裏どりはしていないので、実際に使用しているかどうかわかりませんが、「WBGT計測器」なるものが存在しており、それで簡単にWBGTが計測できるようです。学校に限らず屋外作業をする場ではこういう機器を活用して熱中症予防に役立てて欲しいです。
おわりに
もやもやがだいぶ晴れてスッキリした気分です。プール授業がはじまる前に学校からおてがみが来ていましたが、やる・やらないの判断基準についてはあまり細かく書かれていませんでした。理由はわかりませんが、もうちょっと丁寧な説明があるともやもやしなくて済むのにな、と感じました。
ちなみに、冒頭に書いたように熱中症警戒アラートが発令されていたけどプール授業をやった日、うちの子は「健康カード」を提出し忘れてプールサイドで見学だったとのこと。かわいそうに。。