民間武術探検隊 ~通背の郷10~
武術を長いこと練習していると時折、不思議なめぐり合わせに会う。
「がんばったから、ごほうびだよ」ってことなのかと勝手に思うことにしている。
最終章 お爺さん
翌日、大会最終日(と言っても二日間しかないが)、出番はないので、再びお気楽観戦モード。
個人的に民間武術探検モードに入っているのは老螳螂の片桐、伊与久の両隊員。
どうやって見つけて、話しををつけたのかは知らないが、熊肝酒軍団の一人を捕まえて、いろいろ質問をしている。
かなり年輩のじーさん(普通はそうか(^-^;>じーさん=かなり年輩)で、山西形意門の人のようである。踏み込む震脚がすげー音だ。
いろいろな練功法もしているようで、金玉に重りをつける練功法もしているそうな。
xxKg(正確には忘れたが、かなりの重さだった)釣り下げられるというから驚きだ。
しかし、それがどんな事に効果があるのかは聞き漏らしてしまった。無念。
会場裏で練習する民間武術家もちらほら。
彼らを眺めつつ、あてもなくぷらぷらしていると、いかにも民間げなじーさんが近寄ってくる。
その後ろには、背が高くて、無表情な髭兄ちゃんがついている(SPか?)。
むむむっ。なにやつ!ボクらに用か?
そばまでくると意外なことに日本語で話しかけてくるいかにも民間げなじーさん。
ぉおおっ?!
「君らは日本の常松勝の生徒だね。私は彼と一緒に秘宗拳を学んでいたんだよ」
な、なんだってぇーーー!
するってぇと、このいかにも民間げなじーさん、常松師父の兄弟弟子ってことぉー?
「す、すると、趙風亭師爺のとこで秘宗拳を学んでいたんですかかっ?」と質問するボク。
「そうだ。彼は私の弟弟子だよ。久しぶりに彼に会いたいと思って来たのだが、忙しそうで会えないんだ。これは私の住所と電話番号だ。彼に渡しておくれ。」と紙を渡される。
達筆な毛筆で「于洪範」と書いてあった。
「これは私の弟子だ。そうだ、日本の友人に何か見せてあげなさい。」
後ろに立つ、無表情ひげ兄ちゃんは于師伯の弟子らしい。
すると無表情ひげ兄ちゃんは普段着であったが、猛烈な勢いで、いきなり表演を始めた。
見たところ、掌で切り裂くような招法が多かったので、劈掛掌か?と思い、于師伯に訊ねると「翻子拳だよ」とのこと。
しばし、歓談し、「じゃあ、彼によろしく伝えておくれ」と言って師伯と弟子の無表情髭兄ちゃんは去って行った。
いやぁ、驚いた。まさか、こんなところで常松師父の兄弟子に声をかけられるとはねー。うーん、民間ですなぁ。
しばらくして、現れたのは、山東省煙台の素晴らしい民間武術家、太極螳螂門の張福洲老師だ。
朝、張老師を訪ねた伊与久くんに流星錘を教える約束をしたらしい。
張老師、今大会では流星錘の表演はなかったが、なぜか持参している(^-^;
民間武術家である。
そして、張老師の流星錘、かなりデカイ。
あんなのが頭にあたったら、イチコロだろう。
しかし、張老師、かなりの重さであるだろうに、それを器用に操るもんだ。流石!生粋の民間武術家!
張老師、さきほどは、体育館前に店を広げてた闇(?)の武器商人のとこで、長い時間かけて、剣の品定めをしていたし、結構武器が好きなようだ。とりあえず、ビデオに撮らせてもらっちゃう(^-^)>流星錘
その間、張老師の弟子は、横でガンガン練習をしている。
見ていて気づいたのだが、張老師のとこの揪腿は結構変わっている。
よく見かけるのは、定式が七星式のものであるが、張老師のとこのは、斜めの踢腿のように、刈り上げる足を耳横まで蹴り上げる。
こいつで足を払われたら、スゴイことになりそうだ。
体育館内では、器械系の表演が始まったので中に戻る。
まぁ、気になるのは判官筆だが、まだ先のようだ。
体育館内には、いろいろな中国語が飛び交う。
まぁ、ほとんど中国人な訳だから当然と言えば当然だ。
ボクは、それほど中国語ができる訳ではないのだが、聞き覚えのある単語や特定のキーワードには反応してしまう。
この時も聞き覚えのある単語が耳に入ってきた。
「がおちぃ」「ちゅんまぁ」である。
むむむ、とその声のする方を見るとレイのアネ弟子とちょい派手目のおばさんが話しをしている。
「がおちぃ」は「高崎」「ちゅんまぁ」は「群馬」だ。(ちなみにボクは群馬県高崎市の人)
まさか、こんなところで中国人が日本の「群馬」や「高崎」の話しをしてる訳はないよなぁーと思いつつも、聞き耳を立てる。
しかし、やはり群馬の高崎の話をしている。
席を移動し、おばはんらの話しに交じると、この派手目のおばはんの娘が高崎に住んでいるというのだ。
そして、北関東武術連盟という団体で太極拳を練習しているとのこと。
むぅ、おそるべし武術の運。
ボクも高崎に住んでいて、北関東武術連盟の人も知っていると話すと、おばはんも驚く。
このおばはんの名前は牛紅燕、哈爾濱で武術教師や映画関係の仕事をしている。今大会に参加するため、大連に来て、アネ弟子と知り合いだったことから、ボクらの席にいたという訳だが、おそるべし、武術の縁。
しかし、二日連続で表演を見てると流石に疲れてくる。
通路の手すりに顎を乗せ、ボーっと見るとはなしに見ていると、昨日のキツネ目の男がやってきた。
「やぁ」って感じで手を挙げると、彼も「やぁ」って感じで手を挙げた。
そのまま、キツネ目は通路下に降りて行く。
どこ行くのかなーと目で追うと、大会観戦してるっぽい大柄なじーさんの所へ行って、何かボショボショ話している。
ボクのほうを見て、なにか言ってる。
しばらくボショボショした後、じーさんと中年のおっさんを連れて、こっちに歩いてくるキツネ目。
む、あのじーさんらを紹介してくれるつもりか?
素早く席を立って、キツネ目の方へ行く。
するとやはりそうであった。
キツネ目曰く「この人は通背の人で・・・」
しかし、よく聞きとれない(^-^;
「・・修剣痴の弟子で・・」
ぁああ?修剣痴の弟子ぃ?
なに言ってんだよ。修剣痴の弟子なんてなぁー、んなもなぁ、もうとっくにみんな死んじまってるんだよ(全部じゃないけど)と思ってると、
じーさんが名刺を差し出した。
見ると「五行通背拳社」とか書いてある。
名前のところは達筆な毛筆書体で書かれていてよくわかんない。
だれだ?このじーさん。
ん?林・・。
んんんんんん!?
り、り、りんだおしょん(林道生)様だーだだだだだだだだだだっ!!!
その名刺には畏れ多くも「林道生」様と書いてあったのだぁぁぁぁぁぁぁぁぁーだだだだっ!!!はぁはぁ。
ここで通背ぱんぴぃ(=通背拳に関する知識が一般ピープルな人=通背拳をよく知らない人)な方々のために説明せねばなるまい。
林道生様とは、あの修剣痴祖師爺の関門徒弟(最後の弟子)なのだーだだだだだっ。
通背大師、修剣痴手書きの通背拳譜を受け継ぎ、中国国家事業の武術遺産発掘整理作業の時には、周囲の絶対秘密主義的民間武術家の反対を押し切って、武術界発展のために、それを国家に提出し、最優秀賞をゲットした人としても有名である。
ボクはその名刺の名前を解読したその瞬間、直立不動爪先立ち状態になった。
「あ、あ、あなたが林道生様でしたかーかかかかかっ!ボ、ボクはあなたのことを知ってまーーーーーす。」
とかよくわかんないことを口走りながら、握手を求めたのであった。
「そうかそうか」と林道生師爺も嬉しそうにうなずく。
もう完全に舞い上がり血管ブチ切れモード寸前なボク、「素晴らしい友人」キツネ目の男にも
「ありがとーありがとー、キミのおかげだーだだだだっ!」
と握手した手をぶんぶん振ったりして、喜びのカンドーを伝えようとするボク。
いつのまにかそばに寄ってきためざとい片桐くんが
「わたるさん、何か見せてもらいましょうよ」とボクに囁く。
「な、なんだってぇぇぇぇ、そ、そんな畏れ多いコトを。でも、見たいな(^-^;」
とりあえず、写真だーだだだっ!と、みんなで外へ出る。
が、しかし、こんな日に限ってmyカメラを忘れてしまっているボク(T^T)
他の隊員のカメラで撮ってもらう。
そして、遂に意を決して
「す、すいませんが、ボクらにちょびっとだけで良いので何か見せてくださぁぁぁい」とお願いする。
すると林道生師爺は照れ笑いを浮かべながら「うーん、ちょっとなぁ」って感じだった。
しかし、民間慣れしている片桐くんが
「わたるさん、ここは押しの一手ですよ。この方、師爺なんですから」
とボクに言うと「師爺、師爺」と林道生師爺にお願いする。
するとなんだか林道生師爺、気をよくしたようで、
「そ、そうか(^-^;じゃ何かやるかな?」
と結構乗り気になってくれた。
まぁ、片桐くんにとっては師爺じゃないんだけどな、と思いつつ、このチャンス逃さんぞ。
すかさず「じゃ、じゃあ、『引手』見せて下さい」
とお願いすると「活」の「引手」を見せてくれる。ぉおおおおおおおおー、これが修剣痴直伝の引手かぁぁぁぁぁ。
この時、会場に置きっぱなししていたビデオを他の隊員に取りに行かせていたのだが、間に合わなかったのが悔やまれる。
回りの弟子らも「もっと見せてあげて下さいよ」と盛り上げてくれたので、三合炮などなどを見せてくれた。くー。(ここにはギリギリ、ビデオも間にあった)
そして、しばし歓談。
もう、持てる全ての知識、方法を駆使するボク。
その模様も一部ビデオに残っているが、ひじょーに嬉しそうなボクが爪先立ち(^-^;で映っている。
話しの途中、林道生師爺が胸のポケットから手帳のようなモノを取り出した。それをボクらに見せ、説明を始める。
見ると大連、瀋陽、鞍山などなどの詳細な通背拳家の系譜である。
大連には于少亭師爺の名も見える。
すかさず、ビデオ撮影隊員に「こ、これを撮ってくれー」と撮らせる。
やはり修剣痴の直弟子は、ほとんどが故人で、大連では林道生師爺くらいのようだ。
「昨日は会場に来ていなかったので、キミの表演、見てないんだよなー」と師爺。
えっ、「見せて」ってことなのか?
し、しかし、畏れ多すぎて・・・と躊躇するボク。
当人比、1.5倍うまく見える魔法の表演服も今は着てないしなぁ。
その時ちょうど、大会の表彰式が始まる時間で、趙玉祥老師が迎えに来たことなどもあって、結局表演はしなかったのである。
今から思えば、大失敗だよなー、見てもらえば良かった。
「また、直ぐ来ます」と師爺に告げ、とりあえず表彰式に向かう。
ホントはそんなもの(表彰式のこと、無礼なヤツだな>自分)どうでもよかったのだが、趙老師が「常松さん、わたるさん呼んでる」と言うので、やむなく。
表彰式は、個人の成績を総合して団体で金、銀、銅を決めていた。
日中武術交流協会チームはナント「金」。
外人だったので採点が甘いのかもしれないが(^-^; ずらり並んだ審判団の前へ「金」獲得チーム(一団体だけではなく、結構多かった)の代表が並び、各自目の前の審判からカップ(と言うか壷(^-^;)を貰う。
ボクにくれたのは、10数年前表演試合では、常にトップクラスだった地功拳で有名な趙長軍。握手もしました。御利益あるかな?
表彰式の間中、林道生師爺が気になって、そちらを伺うと、片桐クンがしっかと師爺の手を握ってキープしていてくれる。ありがたい。
そして、表彰式終了後、師爺の元へ再び訪れ、また話しをいろいろする。
大会も終了し、撤収で慌ただしい中、じゃあ、そろそろ時間も、ってことになり、名残惜しいが、おわかれタイム。
「朝公園で練習してるからよかったら来いや」と師爺。
ぉおおおおーありがたいっすー。
しかぁーし、またも我々、明日の早い便で帰国っす。
時間的に行けるかどうか微妙なところ。
「行けたら行きます。」と曖昧な返事をして、師爺と別れる。はぁ。
そして、帰りの車を待つ我々。
何台かの車に分乗するのだが、直ぐには全員分来ず、ボクら数名が残される。
が、この期に及んでも、まだなお民間武術探モードに入る片桐クン。
煙台の螳螂門の長老をつかまえて、いろいろお話し。
持ち前の人柄の良さで、いたく気に入られた様子。
道ばたで套路を習い、用法説明を受ける。
お付きの若い(と言っても中年)民間武術家が
「それを教えちゃって良いんですか?」と長老に進言するも
「良いんだ。構わないんだ」と長老。サスガ。
やっと車が来て、ホテルへ。
これから、大会関係者を大勢呼んでのパーティーだ。
当初招待していた人数を大幅に上回る非招待客がどっと押し寄せ、席が足らない(^-^;イスをかき集めたりなんだりする。
我々は個室を割り当てられ、みんなでカンパーイ。
さらにここでも、民間武術探検モードな人々。
伊与久くんが中心となって、I田隊員(今回不参加)の北京留学時代の老師、八卦門の随雲江老師をつかまえ、またもいろいろいろ教わる。
その晩、やっと常松師父をつかまえ、昼間の林道生師爺のことなどをいろいろ報告する。
やはり、帰国の便の関係で林道生師爺の朝の練習を見に行くことは、できないようだ。
うーむむむ、とても残念。
そして、ふてぶて顔達との交流の模様を報告する。
彼らの伸肩法が我々のものと同じで、引き手に「滾」「落」が入っていたと告げると、常松師父、嬉しそうに「そう。林さんもコレ知ってたか。コレ知ってるひヒト少ないよ。林さん、良いです。」と言ったのである。
ここから先は私見であるが。伸肩法は「通背之母」と呼ばれるほどの練功法である。
伸肩法が通背の母と言われる所以は、手を前方へ突き出す時の力の伝え方、発し方が他の多くの通背の招法に通じるところにあると思っている。
ボクは今までにいろいろな人(主に大連)の伸肩法を見て来た。
大筋においてはどの人も似たような動きである。
やわらかく肩を伸ばし、途切れることなく行う。
しかし、細かいところを見ていくと人によってそれぞれ違いのあることに気づく。
もっとも、違いはなにも伸肩法だけでなく、五行掌やその他の招法にもある。
元は修剣痴が伝えた同じものであったのだろうが、各伝承者の考え、体格、性格など、様々な要因により、段々と変化していったのだろう。
これを改良と見るか?改悪と見るか?
自分の所のものと違うからと言って、それが正しくないと言えるのだろうか?
正直言って、最初は戸惑った。
見る人見る人、どこか違う。
一体どれが『本当』なんだろう?と。
しかし、だんだんとこう考えるようになった。
「自分にとっての『本当』は、自分の師父の動作である。」
自分が選んだ師父なのだから、当然と言えば当然。
もっと良いと思う人がいたら、その人を師父とすれば良いだろう。
でも、だからと言って、自分の所と違うものを否定する気はない。
一見しただけではわからない、そうすることの理由があるだろうからだ。
良いところは、謙虚に学ぶべきだ。
常松師父は言う、自分の武術は「常松式」だと。
今までに自分が学んだ様々な門派の知識と経験、他門派との交流から得た知識と経験、それらを自分なりに消化し、自分独自の風格を成すに至ったのだ。
大連で一般に目にする通背拳と常松師父の通背拳は確かに風格が異なる。
より、小さく、より、速い。
落としたガラスのコップが、ッパリーンと割れるさまを形容する一瞬の速さ「脆」の拳訣がぴったりくるとボクは感じる。
今は、自分の師父の教えを基本にし、機会があれば、いろいろな人から勉強させてもらおうと思っている。
そして、いつかは自分の通背拳が打てるようになったら良いな思う。
最後に、ボクが習った伸肩法の話し。
ボクが習った伸肩法は四種類。
大伸肩法、起伏伸肩法、落手伸肩法、反背伸肩法。
大伸肩法はとにかく肩、手を前に伸ばす。伸ばす伸ばす。
起伏伸肩法は、ただ手を伸ばすだけでなく、先ず押さえ(圧)そして伸ばす(伸、或いは推)。
落手伸肩法は、引く方の手が違う。手を引くとき内側にねじりながら(滾)、最後に落とす(落)。
ここまでは段階練習による違い。
これらができるようになったら、全部をミックスして行う。
意識する力は、圧、伸(推)、滾、落。
反背伸肩法は前に伸ばす手を反背掌で行う。
最初は定歩。
その後、前後に移動しながら、さらには斜めの移動も入れ、自由自在な活歩で行う。
速度は比較的ゆっくり。
まさに「練る」という感じ。
一人の練習もやるし、二人で組んでの練習も行う。
二人の練習は太極拳の単推手に似ている。
対人の練習はある意味わかりやすいものである。
しかし、一人での練習も欠かせない。
「一人でする伸肩法は、本人の理解力と集中力が鍵となる。
難しいかわりに、功夫を無限に深める事ができる。(常松勝談)」
完
語句解説
○于洪範
秘宗門、趙風亭門下。結構なお年寄り。常松老師はかなり小さい時(7才)から武術を始めたため、兄弟弟子は結構お年寄りが多い。年上の師弟も多い。ちなみに年上の師弟は「師大爺」と呼ぶらしい。
○普段着であったが
民間武術家との交流は、いつどんなところで始まるかわからない。始まってしまえば、背広で革靴だろうが、寝間着で裸足だろうが、関係ない。場所も関係ない。民間ぴーぷるがたくさんいる土産物屋であってもだ。
◯翻子拳
「翻子拳」という門派もあるがここでの表演はそれとは別の秘宗拳の一套路(型のこと)。うちでは翻子手という套路があるが、それのことかも。
○流星錘
ヒモの先にデカイ分銅のついた武器。「拳児」のトニー譚が使っていた武器と言えばわかるだろうか?
○揪腿
螳螂拳で有名な足払い。
○闇(?)の武器商人
大会とかだと決まって、会場前に武器商人が現れる。主な商品は剣、刀だが、九節鞭、槍、棍、その他なんだかよくわからない長物があったりもする。ちなみに、磁石に付いちゃう素材のものは国内に持ち込めましぇん。
○判官筆
その名の通り、筆のような形をした武器。真ん中に指を通すワッカが付いてて中指を通して使う。主な用途は点穴。峨嵋刺ほど長くはないので、持ち運びには便利である。ちなみに判官筆という名には、形状の他に「判官(裁判官)の筆(判決)は人の命を左右する」という意味も含まれている。
○牛紅燕
綺麗だけど、気の強そうな顔をした(^-^;おばさん。数年後、娘さんと連絡を取って高崎のデニーズで会いました。
○林道生
幼くして修剣痴に通背拳を学び、関門徒弟となる。その後、高紹先にも通背拳を学んだ。身体がデカイ。若い頃はいろいろいろ(^-^;あったようだが、今は好々爺という感じ。
○師爺
先生の先生。直系でなくても、代として2代前なら師爺と呼ぶようだ。
○系譜
なんだかんだで、いろいろと問題になったりすることもあるけど、興味深い物ではある。ただ、中国は字がいい加減。音で憶えているためか、同音異字が多い。于少亭も于少庭になってた(^-^;
○myカメラを忘れて
出がけに王師兄に急がされて、忘れてしまったのでした(T_T)
○「活」の「引手」
止まって行う練習を「死」、動いて行うのを「活」と言ったりもする。練習目的が違う。
○I田隊員
かつて螳螂少年だった、I田隊員であるが、中国に語学留学したおりに、随雲江老師に拝師し、八卦門の人となった。元々真面目で練習熱心なカレは留学中、中国時間で練習したこともあり、短期間で功夫をあげた。
*「中国時間」とは?中国での練習は毎日師父とみっちり行う。日本では、大抵が週一回程度、師父の元へ通っての練習であろう。もちろん、個人での練習はしているであろうが、それでも毎日師父と練習するのに比べたら、雲泥の差がある。
「日本人は週に一回。1年で50日。休みもあるヨ。7年やっても中国の1年に足りないネ(常松談)」
よって、日本時間の7年=<中国時間の1年
もちろん当てはまらない人もいますよ。あくまでボクらのコトですから
2000.04.03 民間武術探検隊 わたる