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受験シーズンの思い出
1/18・19の土日に共通テストが開催され、入試シーズンの話題を多く聞くようになった。
私の学歴はよく語っている通り、高校卒業後に1浪して駒澤大学文学部地理学科を2010年入学、2014年卒業で、ここで学んだことがその後の就職先や今の活動に通じており、これ自体は大変満足している。この学年で駒澤の地理に入っていなかったら間違いなく今の自分はないだろう。
駒大地理で学べたこと自体は誇れるものの、今でも思うのは「大学受験で私はベストを尽くせていたのか」だ。駒大というのは大学群でいうと日東駒専という括りで、河合塾の偏差値は50ほど。偏差値50というと同世代の中間あたりに位置するが、河合塾の偏差値は母集団が限られているので、実際のところは日東駒専は世代上位30%くらいの学力だ、と言われている。
ただ、自分の感覚だと本来はもう少しできたはずだろうと今でもよく思う。
この動画で語っている通り、川崎区の公立小在籍時は成績はクラスでいつも2位。また、偏差値38の私立中学でも成績はクラスで2~5位。
公立小学校に来ない人も一定数いるものの、30人のクラスで2位だったら上位1割以内のところにいたはずだ。中学生時代は私立なのでこの頃の成績が全体で見るとどのくらいの立ち位置かは難しいものの、公立中よりは勉強している人が集まっているはずなので大体1割以内のところだろう。
ただ、私の学力のピークは高1に上がった頃の時点までで、その後は恋愛からの失恋で毎日家で泣き、授業を全く聞く気にならず、成績は急降下。高1の1学期はクラス4位だったのに、高3の2学期はクラスの下から5番目。あまりにもひどすぎる。
一応受験に向けた勉強は私大3科目に合わせて特に政経を中心にやっていて、政経だけは得意だったものの、現役での大学受験はそもそも大学受験に関する知識がないこともあり惨敗。
その後、浪人したものの、5教科7科目やって国公立を目指す案もあったが、国公立に落ちた場合に4科目分が無駄になりすぎるという理由でその選択はとらなかった。また、英語が大の苦手なものの、国・政経の2科目で受かる入試を狙うという作戦を選び、英語の勉強もほぼしなかった。
浪人時代は100%勉強していたわけではなく、バイトとゲーセン通いに割く時間も多かったものの、結果として駒大の地理学科に受かったという結果だ。
ただ、自分の実力は本当にそのくらいだったのか。真面目に勉強すればもう少し学力は上がっていたのではないか、というのは今でもよく思う。
学生時代に学年トップだった同級生は早慶に進学し、私といつもテストの点数を争っていたライバルはみんなMARCHに進学していて、最終的に自分が駒大しか受かっていないという結果があまりにも納得がいかない。
もちろん、失恋ごときで勉強ができなくなるとか、その辺の心理面も含めて実力のうちだろうけど、明らかに学力のピークを高3の時に合わせられていない。これが今でも悔やまれる。
英語が苦手なうえに、高校で理系コースを選択したものの理系科目に挫折して文転という結果になっているものの、中学時代の好きな科目は数学・理科・英語だった。完全に理系である。これも高1の中盤から授業を全く聞かなくなってしまったのでそこから急降下、理系科目や語学は特に積み重ねが大事なので高3になってもリカバリー不能で終了という結果になっている。
これが実際、ちゃんと授業を聞いて学んでいたらどうなっていたことか…。
また、入試問題の難易度や配点も思った以上に幅広いことを当時は知らず、国公立でもセンターの配点が高いところ、低いところがあったり、早慶やMARCHでもマーク式の問題があることや、立命館に公民の配点が高い入試があるのも最近になって知った。このあたりの情報と自分の実力を考慮して受験の戦略を立てるというのも大変面白いのが日本の一般入試の仕組みで、当時全然興味を持っていなかったのが悔やまれる。というか大学入試から16年経って今さら理解し始めたのに、世の中の高校3年生は生まれて18年でそのあたりの事情を理解してやってるってことですよね。自分の物分かりが悪すぎる。
そのあたりを鑑みて、私が自信を取り戻すには、合格しても入学はしないものの、あらためて受験勉強を行い、実際に受験。そして合格という結果をもらい、「私はこのくらいの難易度の大学に合格できた」という実績を獲得することだろう。
ただ、実際のところ、それをわざわざやるかというと難しい。受験勉強をして難関大学に合格したからと言って、自己満足以外の何にもならない。
大学受験に関する努力というのは高3の頃にやるから意味があるものだ。
今ならもっと他の資格試験などに関して努力した方がよっぽど有意義だろう。
また、私のYouTuberという仕事柄、この仕事には終わりがなく、やればやるだけ稼げるみたいな職業のため、あまり他のことに時間を割こうという感覚になりづらい。前職の駅員・乗務員は家に仕事を持ち帰ることがないのとは正反対だ。
実際、昨年も同様の考えから地学基礎の勉強を一時期していたものの、結局やらなくなってしまったというのが現実だ。
受験勉強以外にもやりたいことは色々あり、そうすると後回しになってしまうというものだろう。
ただ、あらためて高校の教科書などを見てみると、そもそも私は高校を卒業しているはずなのに、書いてあることの大半が分からないことばかりだ。
高校を出ているのに高校で学んでいるはずの内容が分からない。それも問題があるのではないか。高校卒業レベルの学力くらいは学んでいた方が、通常の生活でも役に立つのではないか。そう考えると、本腰を入れて受験勉強まではいかなくても、たまに読書するくらいの感覚で少しずつ勉強を行い、満足いくくらいのレベルに到達するというのが落としどころだろうか。
その辺を考慮しながら、もう1月も下旬だが、今年の目標を立てていきたい。