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同質性や共同体感覚が原因で独立に踏み切れない人たち
同質性や共同体感覚と独立ってかなり矛盾しているな、、
このように感じています。
人の安心感は同質性や共同体感覚を得られた時に感じることができると思います。筆者の場合、対面接客や職場、人間関係ではこの同質性や共同体感覚を相手に感じてもらうことができるように、会話では気をつけています。
今回はこの「同質性」や「共同体感覚」が『原因』で独立に踏み切れない人たちについて考えます。運営するシェアサロンのご入居を希望される全ての方と面談して、いろんな組織の美容師さんたちと今まで話して感じた内容です。
*独立をしない人が良くない、、という乱暴な内容ではなく、独立に「踏み切れない」(独立したいけど)人たちについて思考した内容です。お間違いなく、、
【結論から】
「独立できるはずの職業に就いているのに、独立しない人たち」を捉える視点として、彼らが「所属する安心感」を重視している場合、それは個人として自然な選択と思います。その選択に「価値がある」ことを認めつつ、もし希望があれば、心理的・経済的なハードルを下げ、独立への道筋を示すサポートを提供することが、長期的には業界全体の活性化につながると思います。
「組織に所属する」という意識が強い一方で、それに縛られず、個人が自由に選択できる社会が理想と思います。独立を選ぶ人々もまた、従来の枠を超えた共同体感覚を新たに築き、自分らしい働き方を実現しています。
この流れを理解することは、より良いコミュニティ作りや働き方改革にもつながるでしょう。
このように結論づけた。
【前提の一致】
今回は、同質性や共同体感覚が原因で、独立に踏み切れない人っているよね、、そんなことを考えていた内容になります。
ちなみに同質性や共同対感覚って何かわからに人のために、簡単な前提の一致から始めます。
[同質性とは]
「みんなが似ている」「共通点がある」と感じること。
見た目、考え方、行動、価値観などが共通していると、人は安心感を持ちやすくなります。考え方や価値観が近い人が多い集団や組織であることを言います。
例えば、、、
・学校・・・同じ制服を着ている「同じ学校の生徒だ」と感じる
・スポーツ・・・同じユニフォームを着ている「チームとしての一体感」
・宗教・・・同じ信仰をしている。共通の行事がある。
・流行・・・同じものやことを共有。同じファッションをする。
美容室だと「服装統一デー」のような企画をしているサロンもあると思います。まさに「同一性」ですね。
このように同質性があると「この人たちと私は同じだ」と感じ、安心感が生まれます。しかし、同質性が強すぎると「違う人を受け入れにくくなる」ことも知っておくといいです。
[共同体感覚]
「みんなで助け合っている」「自分はこのグループの一員だ」と感じること。人は、一人ではなく誰かとつながり、役に立つことで安心感を持つことができます。
例えば、、、
・学校・・・文化祭や体育祭でみんなで準備する 「一緒に何かを作り上げている」と思えること。
・スポーツ・・・試合で仲間を励ます 「みんなで勝ちたい」という強い気持ちが生まれること。
・宗教・・・困っている人のために募金や支援活動をする 「同じ信仰の仲間を助けたい」という意識が生まれる。
・流行・・・『推し活』SNSで好きなアーティストの情報を共有する 「ファン同士でつながっている」と思うこと。
サロンワークで忙しい日に、お客様をお待たせしないように、スタッフ同士が声を掛け合って最短距離の仕事を見つけていく。。。このような仕事は共同体感覚が生まれるといってもいいと思います。
このように共同体感覚があると、「自分はここにいていい」「みんなの役に立ててる」と思えます。しかし、共同体感覚が弱いと、「自分は孤立している」と感じてしまいます。
まとめると
• 同質性は「みんな似ている」という感覚 → 安心感
• 共同体感覚は「みんなで助け合う」という感覚 → 絆ややりがい。
両方がバランスよくあると、人は「安心しながら、誰かの役に立てている」と感じ、社会やグループの中で心地よく生きやすくなります。
ー運営するシェアサロンの秘密
運営するSolon(シェアサロン)では、この「同質性」と「共同体感覚」を取り入れた運営やブランディングをしています。
Solon を利用される美容師さんは「言われると、、そうかも」と感じていただけると思います。
【独立できるのにも関わらず、踏み切れないのは何故か?】
同質性や共同体感覚は、不安になりやすい人に「安心」を感じさせ「コミュニティに属すると生命の安心を得る」という、根源的な人間の本能です。
人間の同質性や共同体感覚が強い社会では、「組織や会社に所属する」意識が自然と生まれます。これは、共同体の一員として認められることが安心感や連帯感をもたらし、自己のアイデンティティの一部を形成するためだと感じています。
一方で、近年では美容師や他の専門職で独立を選ぶ「フリーランス化」も増えており、これにはいくつかの要因があると考えます。
1. 同質性と共同体感覚のポジティブな側面
組織に属することで、共同体の一員として守られている感覚を受け、安心感を得られます。組織に所属することで、自分の役割や貢献が明確になり、自己肯定感を感じやすくなります。
また、組織にいると先輩や同僚から学び、成長する機会が得られます。
2. 独立を選ぶ背景と同質性からの脱却
個人の価値観の多様化により、同質性よりも個々の価値観や目標を重視する人々が増えてきました。技術職(特に美容師)では、スキルがあれば独立しやすい環境が整っています。
独立することで、より高い収入や柔軟な働き方を得られる選択肢が増えています。従来の「組織」という枠を離れ、SNSやシェアサロンのような新しい形のコミュニティに属し、自由や高い収入を得ながら共同体感覚を得られることができます。
3. 独立における共同体感覚の役割
独立を選ぶ人も、完全に共同体感覚を捨てているわけではありません。
シェアサロンを運営していると感じるのが、
独立する美容師にとって、、、
「顧客との信頼関係が新しい共同体の基盤となる。」
「フリーランス同士で、つながりを維持する。」
そして、特にSolon(運営するシェアサロン)で感じるのが
「近い価値観を持つ人々と、従来の組織とは異なる形で協働することも増えている。」ということです。
ご入居の面談を行なっていますが、一番大事にしているのが「価値観」です。この価値観がズレると「同質性」や「共同体感覚」をご本人が感じられず、孤独な独立になりかねません。
Solon はコミュニティです。個人の自由やアイデンティティを担保しつつ、コミュニティとして機能します。このコミュニティは「近い価値観」も大切な指標です。
美容師という職業は、その技術的な自立性や業界の流動性から、他の多くの職種と比較して独立の可能性が高いとされています。
しかし、それにも関わらず独立に踏み切れない人が一定数存在します。
理由には、心理的・社会的・経済的な要因が混じり合っています。
少し解像度を上げてみます。
ー独立に踏み切れない理由を考える
1. 心理的要因
独立に対する「不安」や「恐れ」は、多くの人が抱える普遍的な感情だと感じています。いくつかにまとめてみました。
• 失敗への恐怖:独立後の経営がうまくいかない可能性に捉われ、そのリスクを避けたいという思い。
• 自己効力感の欠如:自分の力だけで顧客を確保したり、事業を維持できるかという自信が不足していることがあります。
• 現状維持バイアス:たとえ満足していない状態でも、現状を変えない方が安心感があると感じる人もいます。
2. 社会的要因
共同体感覚や同質性への依存が独立の障壁になることがあります。
特に美容師さんは、転職・独立の時に「裏切り」「孤立」を感じている人が多くいらっしゃいます。
• 帰属意識の強さ:所属しているサロンや組織への愛着、仲間との関係性が強い場合、「裏切り」や「孤立」の感覚を恐れて行動に移せない。
• 共同体での役割の安心感:組織内での明確な役割や、上司や同僚からの支援がある環境に居続けたいという思い。
• 同僚・上司や友人の影響:身近な人々が独立を勧めない、あるいはリスクを強調することで、決断に迷いが生じる。
独立をする時には「やめておけ」「大丈夫??」の決まり文句で、独立を止める人たちが本当に多いです。
3. 経済的要因
独立には一定の初期投資や収入が不安定になるリスクが伴います。
• 資金不足:自分のサロンを開業するための資金が用意できない、あるいは借金を避けたいという意識。
• 経済的な安定の重視:組織に所属することで得られる固定給や福利厚生を捨てることへの不安。経済合理性で考えると「リスクがあるから大きなリターンを得られる」わけです。
安定のリターンは、極めて小さい、、これは基本の考え方です。
• 顧客の流出リスク: 現在のサロンの顧客をそのまま持ち出せるわけではないため、新規顧客獲得に不安を感じる。
新規顧客獲得は、今までのキャリアで「どこまで向き合ってきたか」が浮き彫りになります。
4. 社会や文化の影響
この内容は結構あるな、、と感じているところです。
日本の社会文化的な要素が独立への障壁を作り出している場合もあります。
• 失敗に厳しい社会:日本では失敗がネガティブに捉えられることが多く、「挑戦すること」そのものへのハードルが高い。
また、挑戦する側も「失敗した姿は見せられない」という、見栄やプライドが多く存在しています。
• 同調圧力::周囲の人々の選択に合わせることが安心感を生む場合、シェアサロン独立のような「異端」の選択肢を避ける傾向が強いです。これはもう少し時間が経つと「シェアサロンも当たり前の選択肢」となっていくと確信しています。
独立に踏み切れない理由をこのように考えています。
しかし、独立をすることが全てではありません。ご自身のキャリアは尊重されるものですから、大切に受け止めています。
その視点を以下に上げてみます。
1. 「独立=成功」ではない多様な価値観の尊重
独立を選ばないことが必ずしもネガティブな選択肢では、もちろんありません。組織で安定を得たり、専門スキルを高めたりすることも重要なキャリアの一つです。そのため、独立しない選択を「個人の価値観や目的による選択」として尊重すべきです。
2. 「踏み切れない」理由の根源にアプローチ
独立できない理由が心理的なものなら、メンタルサポートや安心の提供、、ざざっくりサポート体制が重要になります。
経済的理由であれば、スタートの敷居を下げるサポートが必要になります。
社会的理由ならば、「独立した後の仲間とつながれる場」を提供することが必要かもしれません。
3. 組織内での自己実現の可能性を高める
独立しない美容師でも、組織内で自己実現ができるような環境づくりが重要です。ここは他社の行うことなので、どこまでできるかは分かりませんが、このようなnoteなどを通じて訴える、、、
または、Solon という美容師さんがちょっと良くなるビジネスモデルを模倣して、どんどん全国的にやってほしいと感じます。
4. 「準独立」のモデルを提案
Solon は、シェアサロン利用とフリーランス契約など、完全な独立ではない形を用意することで、ステップアップしやすい環境を用意しています。
準独立型と言えるようなスタートも用意しております。
【まとめると】
「独立できるはずの職業に就いているのに、独立しない人たち」を捉える視点として、彼らが「所属する安心感」を重視している場合、それは個人として自然な選択と思います。その選択に「価値がある」ことを認めつつ、もし希望があれば、心理的・経済的なハードルを下げ、独立への道筋を示すサポートを提供することが、長期的には業界全体の活性化につながると思います。
「組織に所属する」という意識が強い一方で、それに縛られず、個人が自由に選択できる社会が理想と思います。独立を選ぶ人々もまた、従来の枠を超えた共同体感覚を新たに築き、自分らしい働き方を実現しています。
この流れを理解することは、より良いコミュニティ作りや働き方改革にもつながるでしょう。
このように結論づけた。
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売上に左右されない美容師を増やしたい。
美容師の仕事が楽しみになれるように。。
美容師としての Side Fire 。。。
みんなの日常のヒントになれば。
#美容師をちょっと良くするブログ
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