#3-2 コロナ渦後の働くカタチ
2020年春、コロナ渦で同一拠点に集まれなくなり、リモートワークを余儀なくされた組織は、物理的に分断されました。
毎日同じ時間にオフィスに集うことが標準となっていた日本の大多数の方々が、大きく転換を迫られている状況だと思います。
収束後、またオフィスに集結するのか?
そのままオフィスを棄てるのか?
それぞれ組織が考えていくことになりますが、コロナ前から、フルリモートで創業した弊社の事例を共有をしつつ、一度、僕自身の考えを整理していこうと思います。
今回のテーマは、以下です。
「働く」というスタンス
コロナによって、半ば強制的に、リモートワーク化を余儀なくされました。
そして期間限定的な側面もあるため、置き去りにされそうなので、「働く」ことの再考をしたいと思います。
弊社では、基本数字はオープンにしています。
前回述べたように、会社は活動を継続するためには利益を上げる必要があるからです。
「給料が毎月支給されて当たり前」という意識は、変えたいと思っています。雇用契約で定められているからという主張はもちろんあるでしょうが…。
「納期は遅れちゃいました。売上も下がりました。でも、給与は満額ください」
もしこんな言い方されたら、気持ちを落ち着かせるために、過呼吸になって窒息しそうです…。権利の主張の前に義務を果たせているか?という原理原則の話です。
個人に権限移譲し、働く場所、時間に裁量を持たせているので、守るべきものはシンプルに「結果」なんです。
会社は、結果に対してはしっかりリターンをするべきです。
「納期は守りました。お客さんは喜び、売上が伸びました。
給与もっとください」
「当たり前やん!」
これを実現したい。第2決算期賞与は利益の20%を社員全体に還元しています。(僕は役員なので、賞与はありませんでしたが…)
リモートワーク化で求められる評価のあり方とは?
リモートワークがうまく行ってないと感じるの場合、評価制度が成果で判断される組織でないからかもしれません。
そのあたりは識学の安藤社長が的確にまとめられているので、ぜひ参考にしてください。
安藤社長がおっしゃっている5つの無駄は、弊社にはなかったです。
弊社は潤沢に資金があるスタートアップでもなく、フルリモートワークを選択したゆえにたどり着いた結論ではあるのですが、
弊社は、『仕事ぶり』で評価はしません。『結果』のみで評価をすることにしています。
なぜなら、会社本体は結果で判断されます。
お客様に満足して頂けなければ、利益は生まれず、活動を継続できないからです。
結果のみで判断していると聞くと、冷徹な印象を受けるかもしれませんが、結果とはある日突然出るわけではなく、「準備+計画+行動」の積み重ねで構成されている。
弊社では個人にかなり権限は移譲をしているので、自分の責任の範囲で、準備し、計画を立て、行動しているという前提があります。
こう書くとお分かりいただけると思いますが、仕事の過程の評価も含まれていることがわかりますよね。結果が出ない場合は過程にはどこかに問題があるわけで、評価はシンプルに「結果」に直結させています。
さいごに補足しておくと、弊社ではチーム全体での『結果』を大事にしています。いわゆる他を蹴落としても自分の成果のために行動は評価対象外です。周りの人をうまく巻き込んでゴール到達できれば皆幸せだなと思っています。
「働く」ことを考えさせられるコロナ渦
コロナ渦で、我々は物理的に分断されました。
多くのオフィスワーカーはリモートワークに転換しました。
そして、普段気にすることもなかったであろう「組織とは?」「働くとは?」という概念を考える時間が多くの方に訪れています。
「働く」ということには、働く時間、場所だけではなく、管理とマネージメント。そして、組織の理念。内部/外部環境要因がそれぞれ作用して成り立ってるんだなと、改めて思います。
弊社は、ビジョンに
「ヒトの無意識領域の可能性を追求し、社会還元する」
と謳っています。
現在、コロナ渦により、無意識領域が意識化し活性化した状態にあると感じています。
「離れて」+「働く」ということと併せ、我々の専門領域であるxR(VR/AR/MR)の技術と約2年のフルリモートワークの知見を生かし、新たなソリューションを創りだす準備をしています。
組織のあり方、働くことのマインド変換と醸成をセットで社会全体で考え続け行動したいですね。
共に頑張りましょう!