【アニメ感想】名探偵コナン 第1088話「不運で不審な被害者」
脚本は扇澤延男さん。去年は立て続けに担当されていた時期もあったので、なんだか久しぶりのような気がしちゃった。
■今週のゲスト声優について
登場キャラはコナン、歩美、元太、光彦、灰原。
扇澤脚本で小五郎・目暮・高木・千葉が登場しないの珍しい気がする。
ゲスト声優は、岡本寿里亜:渡辺久美子さん、岡本寿飛太:梯篤司さん、水谷漣:岡井カツノリさん、斉門高太郎:幹本雄之さん、狩場ユズル:福西勝也さん、老女:尾花糸名子さん、女性店員:社本悠さん、職員:武蔵真之介さん。
寿里亜役の渡辺久美子さん、『ケロロ軍曹』や『機動戦士Vガンダム』のカテジナさんが代表作だけど個人的には『風のクロノア』が好き。
犯人・斉門高太郎役の幹本雄之さんは『漆黒の追跡者』のアイリッシュでお馴染みの大御所声優さん~! いいお声だぁ~。
■今週の感想
舞台は度照神社。扇澤さんのことだから、読み方は「ドテラじんじゃ」だろうか?
岡本寿飛太(おかもと じゅぴた)……20歳。学生、被害者。
元太と光彦が「楽しみだよな~」「ですね~!」と会話していたけど、何のことなんだろ!笑
突き落とされた寿飛太は米花中央病院へ。
突き落とした強盗犯人は敢え無く逮捕された模様。
岡本寿里亜(おかもと じゅりあ)……26歳。新米作詞家
斉門高太朗(さいもん こうたろう)……71歳。ベテラン作詞家
寿里亜と斉門は米花町のことを「こんな町」と嫌っている様子。そりゃあ殺人事件大量発生タウンだから……ではなかった!
狩場ユズル(かりば ユズル)……36歳。作詞家連盟理事長
寿里亜曰く、「毒虫」のような人物。
水谷漣(みずたに れん)……28歳。寿里亜の元婚約者
寿里亜と斉門の追求に、笑ってごまかすコ哀かわいい。コナンだけじゃなくて灰原まで!
狩場ユズル、あの大豪邸を新築で建てたのかっ! さすが理事長だし、米花町の広さに驚くな~!
斉門、いくら変装したとはいえ、寿飛太と面識あるのに近づいたのリスキーすぎん……?
斉門の動機は誹謗されたことではなく、狩場の元師匠として「害悪の撒き散らしを何としても食い止める」ことが理由だそう。まああくまで本人曰くなので、真偽のほどは定かではないが……。
■新ED『…and Rescue Me』Song by Rainy。
うお~~~まさか連続で灰原メインEDとは!!! さすが100億の女!
新年のあいさつで本人が言っていた通り、まさしく「今年は私(灰原)の年なのよ」だね!
何回も言うけど、やっぱり灰原には海だよね!!!
歌詞はストレートに片思いの曲っぽいけど……、
「"手に入れたいと"と思うなんて 愛じゃないかもね」
この歌詞ヤバくないっすか!?!?
灰原(志保)→コナン(新一)の想いは成就することない。
だから、「愛」じゃなくて「哀」の結末。わーーーーーーっ!!!!!
映像自体は、宮野志保のマイポートレートみたいなものだと解釈した。
明美との別れ、黒の組織からの逃亡といった暗黒の時間……それをコナン=新一が手を掴んで引っ張り出してくれた。でも、新一はなんてことはないような顔をする。そしてその先には探偵団や博士もいる。
灰原がスマホを構えて写したのは海と太陽。海といえば灰原なので、自分自身を写したともとれるが……。
ラスト、灰原のスマホを覗き込むようにして太陽と被るのは、コナン。灰原にとってコナンは太陽みたいな人なんだ……。
自身にとっての希望であるコナンと太陽を照らし合わせるなんて、夕陽を「太陽の断末魔」と表現していた頃の絶望的な灰原と比べると……。涙ぐましいよ~。
■【今週のおすすめ】『ロシア紅茶の謎』有栖川有栖
まさかの2週連続で有栖川有栖!
今回、「作詞家」という珍しい職業が登場したので、被害者が作詞家の有栖川有栖の短編『ロシア紅茶の謎』をご紹介!
奥村丈二という新鋭の作詞家が、自宅で忘年会を開いている中、毒殺される。奥村が死の間際に飲んでいたのは、「ロシア紅茶」。紅茶の中にジャムを入れた飲み物だ。容疑者は被害者の妹を含めた5人のパーティー参加者。しかし、誰にも毒を入れられる機会はなかった……。
『ロシア紅茶の謎』は同名の短編集に収録されており、他に5篇の短編が。
どれもサクッと読めちゃう上、大胆なトリックや切れ味抜群なラストが、「ウミガメのスープ」を解いているような心地よさ。
表題作はエラリー・クイーンの「国名シリーズ」に倣ったもので、収録作の中にはクイーンお得意の「読者への挑戦」が付けられているものもあり、作者のクイーン愛がうかがい知れる。