わたしがここにいる意味
先日、星のや竹富島と竹富島地域自然資産財団で協力してアイヤル浜〜カンナージ浜のビーチクリーンを行った。
その後に簡単なサンゴ礁の勉強会をさせてもらった。
そこで、私がここにいる意味をふと体感したので、備忘録的に残しておきたい。
私はもともと、生態系保全に関心があった。
そこから発展して、サステイナブルな、エシカルな未来というものを本気で願うようになった。
大学生の頃は、いろんなボランティアに参加し、環境系のNPOやソーシャルな発信をしているNPOでインターンをしていた。
そのまま順当に進路を選ぼうとしたら、ビジョナリーなローカル企業に就職していたと思う。
でも私は、あえて少しレールから外れることで、自分にできることがあるんじゃないかと思った。ただ、レールを外れすぎてしまうと私が私でいられなくなってしまう。
そのちょうどいい場所にいたのが星野リゾートという企業だった。
星野リゾートのCSVに関する取り組みを見て、私のサステイナビリティとかローカルとかそういう領域への価値観を、この会社にとっても利のある形で持ち込めるんじゃないかと思った。
それを実現できたのが、今回のビーチクリーン後の勉強会だったように思う。
今回は「サンゴ礁文化」をテーマに設定した。
正直私は、サンゴ礁に関する知識があるわけではない。
だけど、サンゴ礁が私たちの生業にどう影響しているかに焦点を当てることはできる。
圧倒的な自然を売りにしている西表島等と比べても、竹富島の魅力はその文化的側面に寄っている。サンゴ礁保全についてもその重要性を日常的に意識しているスタッフは多くないように思う。
だけれども、竹富島の大きな特徴である集落景観も、文化も、サンゴ礁が隆起してできた島であるということに起因している。
例えば、家々を囲んでいるグック(石垣)は琉球石灰岩=サンゴ礁の化石でできているし、赤瓦の屋根を固定している漆喰はもともとサンゴ礁からつくられていた。家の土台もサンゴだし、道に敷かれている砂のあの白さも石灰由来。この島の集落景観は、文化は、サンゴ礁という土台があってこそ形作られてきたものなのだ。
「つながりに自覚的になる体験を」
これは、私のやりたいことのど真ん中を示す言葉。
どこの誰であろうと、生きているだけでほんっとうにいろいろな人や環境と影響を与え合っている。そのつながりに自覚的になることが、地球全体のWell-beingにつながると私は信じている。
だから、このサンゴ礁と文化のつながりに関する視座を共有できるのは本望だった。参加スタッフの感想を読んで、伝えたいことが伝わっていることに心が震えた。
ここまでは100%私のエゴだが、地域に関する知識を身につけることがサービス向上につながるのが私たちの仕事。
竹富島の大きな魅力である集落景観を説明する話のタネをひとつ習得できる良い機会になっていれば幸いです。
これからもこうやって自分と会社とが重なることをちゃんと探してやっていきたいし、多くのスタッフが自分と会社の共通項を見いだして仕事できるような環境まで整えていきたいという決意を綴ったところで、今日は終わりにしようと思います。
ここまで読んでくれた皆さん、ありがとうございました。
※ビーチクリーンをするメリットをまとめたnoteもあるのでもしよければ↓