舞台付箋 ミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.3ホワイトチャペルの亡霊

通称モリミュ、観ましたという記録。
8/7ソワレ、8/14マチネ観劇。ですが8月入ってから腰痛で腰が死んでいたので座席的に生きた心地がしなかった……。

■公演概要

原作:構成/竹内良輔 漫画/三好 輝
『憂国のモリアーティ』(集英社「ジャンプSQ.」連載)
脚本・演出:西森英行
音楽:ただすけ
https://www.marv.jp/special/moriarty/

公演期間
東京 2021年8月5日(木)〜8月15日(日)
品川プリンスホテル ステラボール
https://www.princehotels.co.jp/shinagawa/stellarball/
大阪 2021年8月19日(木)〜8月22日(日)
サンケイホールブリーゼ
http://www.sankeihallbreeze.com/

・グッズ
トレーディンググッズ以外の劇場販売あり

・チケット
一般席 ¥9,000(税込/全席指定)
プレミアムチケット(※)¥12,000(税込/全席指定)
※プレミアムチケット特典
特典内容:フォトブック(非売品/A5サイズ/フルカラー/16P)

・チケット購入特典
チケット購入者は購入特典として視聴カードあり。特別映像が視聴可能。
■特典内容:メインテーマ「憂国のモリアーティ Op.3」ゲネプロ全景映像
■配信期間:8月19日(木)12:00~9月23日(木・祝)23:59
(自分メモ:東京は座席で、大阪は劇場入場時に配布された視聴カードを使用。配信期限があるので忘れないように)


STAFF

原作:構成/竹内良輔 漫画/三好 輝
『憂国のモリアーティ』(集英社「ジャンプSQ.」連載)
脚本・演出:西森英行
音楽:ただすけ
振付:MAMORU
殺陣:六本木康弘
舞台監督:野口岳大
美術:松本わかこ
照明:大波多秀起
音響:ヨシモトシンヤ
映像:ワタナベカズキ
衣装:摩耶
ヘアメイク:中原雅子
小道具:桜田卓
歌唱指導:水野里香
演出助手:きまたまき
音楽助手:広田圭美
制作進行:麻田幹太 神戸丈志
宣伝・グッズデザイン:尾花龍一
宣伝・グッズ撮影:遠山高広
宣伝・グッズディレクター:鈴木幸
主催:マーベラス TCエンタテインメント

公式ウェブサイトより引用

■出演

ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ:鈴木勝吾
シャーロック・ホームズ:平野良

アルバート・ジェームズ・モリアーティ:久保田秀敏
ルイス・ジェームズ・モリアーティ:山本一慶
セバスチャン・モラン:井澤勇貴
フレッド・ポーロック:赤澤遼太郎

ジョン・H・ワトソン:鎌苅健太

ジェームズ・ボンド:大湖せしる
ジャック・レンフィールド:石坂勇

ジョージ・レストレード:髙木俊
ザック・パターソン:輝馬
アータートン:奈良坂潤紀

チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン:藤田玲

荒川湧太 荒木浩介 伊地華鈴 大澤信児
木村優希 熊田愛里 白崎誠也 田上颯志
永咲友梨 蓮井佑麻 福冨玄刀 若林佑太

Piano:広田圭美
Violin:林周雅

■作品概要

2019年5月にOp1に当たる第一弾を、2020年7月~8月にかけて東京・大阪でOp.2大英帝国の醜聞を公演した、冒頭から最後の一瞬までずっと歌って、ヴァイオリンとピアノの生演奏をする方、ミュージカルの憂国のモリアーティ舞台作品、通称モリミュ、その第三弾。メインの出演者は全員続投、今作は更にモリアーティとホームズ双方の敵となり得るミルヴァートンも登場。Op3になってやっとvioとピアノ以外の音楽が一切鳴らされていないことに気が付きました。前作もそうでしたっけ!?舞台という世界を演技・芝居のみならず音楽的表現で楽しむならモリミュ、と言いたいくらいにとても歌うミュージカル。


INTRODUCTION

時は19世紀末、 大英帝国最盛期(パクス・ブリタニカ)のロンドン――。
古くから根付く完全階級制度により、上流階級の人間達に支配されている「大英帝国」。生まれ落ちた時から一生涯の身分が決まるこの社会制度は、必然的に人間同士の差別を生んだ。
そんな中、階級制度による悪を取り除き、
理想の国を作ろうとする青年がいた。

これはジェームズ・モリアーティ、
或いはシャーロック・ホームズの敵(かたき)の話――。

STORY

ロンドン東部貧民街(ホワイトチャペル)に突如現れた 、
連続殺人鬼 “ジャック・ザ・リッパー”(切り裂きジャック)。
残忍な犯行に、さらなる殺人の予告。正体不明の殺人鬼は新聞で大々的に喧伝され、ロンドン中の人々を恐怖に陥れた。
ジャックへの恐怖は人々の心を支配し、事態はいつしか 市警(ヤード)と貧民街の自警団の対立へと発展していく――。

そんなある日、犯罪相談役であるウィリアム(鈴木勝吾)のもとに古き師レンフィールド(石坂勇)から依頼の手紙が届く。一方、シャーロック(平野良)とジョン(鎌苅健太)の元をレストレード(髙木俊)が深刻な面持ちで訪ねてくるが――。

公式ウェブサイトより引用

■舞台付箋

モリステ直後にモリミュを観た上、モリステは2作品でボンド加入+ジャックを取り巻くホワイトチャペルを描き、本作モリミュは前作2作でホームズとの出会いとか・ボンド加入の大英帝国の醜聞を描いていた。そのため、今作で原作漫画の単行本7~8巻に相当するジャック・ザ・リッパー編から9巻に相当する「スコットランドヤード狂騒曲」、締めくくりとして「一人の学生」までを脚本として採用されていたこともあり、ステとミュの違いが何処がどうだったのかすこーんと抜けている所もありますが、ミュも楽しかった。
・音楽がすごいよモリミュ
圧倒的歌唱とBGM楽曲を廃してヴァイオリンとピアノの生演奏に任せた楽曲の挿入の仕方が素晴らしく、音楽面で言えばモリミュは耳で聞いていても楽しい舞台作品に仕上がっている。めっちゃ楽しい。第三弾ともなれば、ヴァイオリンはホームズの身体的、精神的な動きを表現し、ピアノはモリアーティそのものの他に、(その他細やかなところも含めて)彼らが憂う世界の動きを奏でるものとわかってくるので、効果音の代わりに使ってくるのも楽しい。
・歌がすごいよモリミュ
メインキャストからアンサンブルまで全員の歌唱能力が高度で、聞いていて安心する。(と言っても筆者はストレート舞台が好みで、ミュージカル舞台の経験が浅く、劇団四季くらいしか通ったことがないので細やかに良し悪しを判断できる能力は無いに等しいのだが)

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