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舞台付箋 舞台『やがて君になる』encore

トライフル舞台が好きな舞台先輩に誘われたので12/3昼公演を観てきました。久しぶりのクラブeXなのもちょっと新鮮な感じです。人が人を想う、人間の物語。

■公演概要

原作:仲谷鳰(コミックス全8巻 KADOKAWA刊) コミックス発売中
演出:上野友之
脚本:鈴木智晴

主催・制作:トライフルエンターテインメント

公演期間
東京 2022年11月25日(金)~12月4日(日)
品川プリンスホテル クラブeX https://www.princehotels.co.jp/shinagawa/clubex/
11/28(月)休演日

・グッズ
公演パンフレット2,000円、個人ブロマイドL版(3枚1組)全9種各600円、公演2Lブロマイド全5種各500円、ランダムブロマイド全25種各200円、ランダムブロマイドコンプリートセット5,800円、公演Tシャツ(サイズ展開4種 S・M・L・XL)2,500円、ビジュアルコレクション養生テープ全1種(写真全14カット)880円、キャンディー型キーホルダー全9種(小糸侑、七海燈子、佐伯沙弥香、槙聖司、堂島卓、叶こよみ、日向朱里、児玉都、箱崎理子)900円、ロング缶バッジセット2,500円

・チケット
1階席 9,000円(税込・全席指定)
1階ベンチ席&バルコニー席 9,500円(税込・全席指定)

★席種について
今回の公演では下記の3種類の席種がございます。
■1階席
通常の舞台に近いお席です。床は高低差がなくフラットです。
■1階ベンチ席
1階席の最後方にある、1段高くなっている横一列のお席です。
■2階バルコニー席
2階のバルコニーにある、横一列のお席です。

http://yagakimi-stage.com/ticket.html

■出演

小糸侑:河内美里
七海燈子:小泉萌香

佐伯沙弥香:礒部花凜
槙聖司:瑞野史人
堂島卓:小田川颯依

叶こよみ:春咲 暖
日向朱里:大石夏摘

児玉都:北原侑奈
箱崎理子:田上真里奈

アンサンブル
遠藤拓海、広瀬 蓮、丸茂寧音、内田彩澄
(敬称略)

■作品概要

『やがて君になる』は仲谷鳰による漫画。月刊コミック電撃大王(KADOKAWA)にて2015年~2019年まで連載された。2018年秋には全13話のアニメ化もされている。

上記コミックスを元に2019年5月、トライフルエンターテインメントが舞台『やがて君になる』を上演。2020年10月に原作最終巻までの内容を踏まえた舞台『やがて君になる encore』として上演しようとしたもののcovidの影響で上演延期。その代替イベントとして同日程同劇場で、入間人間著のスピンオフ小説を原作とした朗読劇『やがて君になる 佐伯沙弥香について』が上演された。
今作はこの延期になった2020年舞台encoreの上演となる。

2019年に上演され好評を博した舞台「やがて君になる」を
原作最終巻までの内容を踏まえてリメイク。
encore公演と題し再度上演。

http://yagakimi-stage.com/info.html

上演時間は2時間45分〜3時間ほど(途中休憩含む)

■舞台付箋

という公演概要を書きながら、ああ、そんな名前の舞台があの時期そう言えば延期したんだっけなーというふんわり具合で、原作自体もアニメを1話だけ、しかも後半の「君のこと、好きになりそう」の場面をリアタイで見たことがあっただけのほぼなーんも知らん状態だったのでしたが、トライフル好きの舞台先輩に誘われて観劇に行きました。
なのに。
何も知らない人間にもわかりやすい、とても丁寧で、繊細で、細やかな人間の物語を味わうことができました。
人間なんだ、男だから女だからとか、異性が、同性だからどうのではない、人間と人間の物語。恋をしなくても生きていけるこの時代に、恋をすることがわからなかったり、恋をすることを封じたり、自分を好きにならないことで誰かを好きになるような、そんな愛の始まりがあるのだという、人間たちの物語。
もう本当、なんだっけこれ百合アニメ(漫画)なんやろー、とかふわふわしていた見始めの自分本当に阿呆でした。すごいものを観せられました。

とにかく作りが丁寧。誰が誰かわかる、話の流れがわかる。原作がいいのか脚本がいいのか演出がいいのか、多分その全部。侑の、燈子の、沙弥香の細やかな感情が客席のここまで伝わってくる。
人が人を想う、それだけなのにそれがとても難しい。それでも、その人とどんな形であれ繋がろうと繋がっていこうと前に進む努力をしたものだけが、一歩を踏み出せる。encore上演ということで、一幕で八割、二幕で劇中劇をたっぷり使って最終話まで描き切る大胆な構成も凄い。

10月に観た舞台『オブリビオの翼』もそうでしたが、あちらは(多分)男性同士、こちらは女性同士のという違いはあれど、どちらも”人間の物語"なのだというのが強く感じています。ああ、とても美しいものを観られて良かった……。

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