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柄谷行人は『日本精神分析』[48]の中で、『神神の微笑』[15]を取り上げて、日本の文化受容の歴史について、詳細な分析と考察をしています。 [48]
その上で柄谷行人は、キリシタンの弾圧と背教を描いた「おぎん」という芥川の作品に触れながら、
と問いかけています。
そして
と述べ
更に
と大正時代を規定した上で
と述べています。
柄谷行人のこの論に則するならば、芥川龍之介は志賀直哉とは違った意味で、暴力を感受していたのかもしれない。
この記事は↓の論考に付した注です。本文中の(xi)より、ここへ繋がるようになっています。
引用文献: 『日本精神分析』
著者: 柄谷行人, ,
発行所: 株式会社 文藝春秋,
2002.7.30第一刷発行