2022.6.29.「資本論」に関する記事(之哲)の注6

晩年のマルクスが労働運動や革命運動から全く離れてしまったわけではありません。

1864年の第一インターナショナル(国際労働者協会)の創立に際して、マルクス(46才)はその宣言文を書いたし、その後も長く活動を続けています。
マルクスがパリ・コミューンの革命(1871年、53才)を絶賛した事もよく知られています。

経済学の著書だけでなく、『ゴータ綱領批判』(1875年)のような、労働運動と革命運動に深く影響を与えた文書も書いています。(マルクスの死後に出版)

しかし、後述するようにイギリスへの亡命 (1849年、31才)、共産主義者同盟の解散 (1852年、34才)、経済恐慌 (1857年、39才)は、マルクスにとって大きな試練と挫折であった事は確かなのではないかと思っています。

経済恐慌などを背景に労働運動が再び盛り上がりをみせ、第一インターナショナルが生まれてくるまでは、マルクスにとって大きな空白の期間で、それまでの活動を見直させる契機になったのではないかと思っています。(その間にも執筆活動を行ってはいるのですが)

(Wikipedia 2022.6.30. カール・マルクス を参照)



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