ストア派の道に終わりはない～エピクテトス『語録』～

病気でも幸福で、
危険に瀕しても幸福で、
死にかけていても幸福で、
追放されても幸福で、
不名誉を受けても幸福な人がいるなら、
どうか教えてくれ！会わせてくれ！
真のストア学徒がいるなら是非お目にかかりたい。
だが、そんな風に完璧に出来上がった人間を探すのは無理だろうから、
せめて、そうなろうと努力している人を教えてくれ

エピクテトス『語録』

アヴァロン「西洋哲学と古代ギリシア哲学の差を感じる。
西洋哲学は議論を戦わせて、人類が進歩し続ければ、いずれ真理に至る。
そういう考えだ。
一方でこの言葉は、『完成することはない』前提で話している」
ゴンザロ「知識の蓄積ではなく、実践、実際の場面での行動に焦点を当てている点は、ブッティズムにも通じる。
『悟り』に至るかどうかわからない。だが、目指して行動することに向き合うところなんかはそっくりだ」
アヴァロン「この言葉を投げかけるべきは、慢心や向上心を失った人だ。
特に、順風満帆に生きている者。
死や不条理がその身に訪れた時に、君はどんな行動をとるのか。
哲学はそのための準備を教えてくれるだろう」