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土は種でできている②

私たちの言語が伝えることの難しさやもどかしさに苛まれている頃に、潜在していた未踏の現象が、地球を言葉なく覆い始めようとしてる。

私たちがいく世代もの分断と透明を、無色の言葉で消毒している頃に、毒ともならない生命が、単純そして飛躍的に生まれ、増え続けている。

霞んだ答えを大きく膨張させている頃に、多くの問いがもたらされた。

世界がくすんできたころに、この世の山は明瞭に現れてきた。人間と経済が消えて、生命がいつもの場所に戻ることができて、このことが私たちの生きている時代のわずかな声や音になっている。

小さな声であったが、存在の大きさと野性の密度は鮮明になって、これが生きていることの循環なのかもしれない。

生きていることをすこしづつ感じ始めた。

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