【4000字】未経験からデータアナリストになるまでの記録
「未経験・営業職・文系」の私がデータアナリストになるまでにしたことを紹介します。
こんな方にオススメ
自己紹介
偉そうにこの記事を書いているお前は誰だ?という感じだと思いますので、簡単に紹介させていたきます。
東京都内の上場企業でデータアナリストをしているものです。
新卒で営業職に就き、その後未経験からデータアナリストに職種転換しています。ちなみに、ド文系でデータや統計等に関して学習していた経験もありませんでした。
今では、特定プロダクトのデータ分析リーダー的なポジションに就いています。
データアナリストになってからしたことについては、別の記事があるので、こちらもぜひご覧いただけると嬉しいです。
未経験から事業会社のデータアナリストに就く方法
先に、未経験から事業会社のデータアナリストに就く方法を紹介します。私が考える限り3つあると思います。
※あくまで私の考えで、下記以外にもあるかと思います。
私は③事業会社に入り、データアナリスト職に異動する方法をとったので、以下詳しい経緯を説明します。
そもそもなぜデータアナリストを目指したのか?
結論から言うと、営業職などのコミュニケーションを頻繁に行う業務より、データアナリストのような企画職の方が適性があると感じたからです。
ただ、最初から明確にデータアナリストを目指したわけではありません。
販売や営業職などを経て、「データアナリストのような企画職の方が適性があるのかもしれない」と思いました。
今回のnoteでは、そう思うに至った経緯を、新卒からのキャリア経歴をたどって紹介します。データアナリストでのキャリアを考えられている方にとって、参考になりますと嬉しいです。
スマホ販売員時代
新卒で入社した会社は東証プライム上場の人材派遣サービスを行う会社でした。
入社してまず行ったのが、現場で派遣スタッフとして働くことです。
会社としては人材派遣サービスを提供しており、コーディネーター(企業とスタッフの間に入ってマネジメントする役割)がメインの仕事です。ただ、「まずは自分が派遣される側にならないと、派遣スタッフをマネジメントできない」という会社の方針があり、一種の研修のような感じで、実際に派遣される側になりました。
池袋の家電量販店でスマホの販売員をしていたのですが、実際に働き始め1週間も経たないうちに、自分には販売の才能はないと気づきました。
スマホは定期的に買い換える商品なので、何もしていなくても一定売れます。ただ、求められるのは、競合他社会社から乗り換えや、タブレットなどの追加販売です。機種変更に訪れたお客様あてに、いかにそういうものを案内していくのかが販売員としては重要になります(もちろん押し売りはダメですが)
新卒で入社した同期の多くも販売員としてキャリアをスタートさせていたのですが、体育会系の人が多かったりで、みんな売るのが得意で、ガンガン成績を上げていました(もちろん、体育会系全員がコミュニケーション得意というわけではないですが)
一方、僕は全く売ることができず、「あ、このフィールドで戦うのは無理だ」と察して、別の環境(仕事)に行くことを考えました。
では自分は何ができるのだろう?と考えた時、学生時代、学生団体や企業インターンなどで色々企画を考えるのが好きだったことを思い出しました。
もちろん学生の時のことが社会で通用するかはわからないです。
ただ、少なくとも今の販売の仕事よりはできるのではないかと思い、漠然と企画関連の仕事を行うことを目指します。この段階では、なんとなくのイメージでしかなく、どのような会社(事業会社なのか支援会社なのか)で、どのような職種なのか(企画系の営業職なのか、事業企画みたいなやつなのかなど)は固まっていませんでした。
ただ、異動するにも問題があり、スマホの販売員は最低でも1年ほど行うことになっており時間がかかります。1年はさすがに耐えられなかったので環境を変えたいと思ったのですが、新卒で入社したばかりなので、転職はさすがに避けたいなと思い、異動の道を探りました。
「異動したい」と上司に言っても、「まずは販売員で成果を出せ」と言われることは目に見えているので、なんとか別で異動する方法がないかを考えました。
丁度タイミング良く事業部の新規事業立案コンテストがあって、そこで名前をあげれば異動になるのではないか?と思い、応募することにしました。
家電量販店の仕事は午後開始が多かったので、午前中は近くのマックでビジネスプランを練り上げる日々を過ごし、結果最終審査にまで残りました。
優勝はできなかったのですが、幹部人へのアピールにはなり、その功績が認められ、数ヶ月程度で異動がかないました。
企画営業時代
異動先で行うことになった仕事は企画営業でした。採用に困っている企業に対して、課題解決できる採用プランを企画して提案する業務です。(人材派遣主力の会社だったのですが、新規事業として始まった事業部に異動になったのです)
企画・提案する内容は顧客の課題にあわせて幅広く、たとえば、求人媒体選定のアドバイスをしたり、応募対応など企業の採用業務の代行など様々です。
販売職から異動して企画っぽい仕事になったのですが、結論この仕事も自分にはあまり合ってはいませんでした。
企画を思考する時間が増え販売職よりは良かったのですが、営業職なのでコミュニケーション要素が強く求められました。
この時気づいたのは、自分には瞬発力が低いということです。じっくり企画を考えていくことは比較的できるのですが、クライアントから質問やツッコミが来た時にうまく立ち回れない。最適な回答にまで頭が回らないのです。結果、自信なさそうに取り繕った回答をして、なんとなく相手にも伝わり受注にならないケースが多かったです。
もちろん、完全にコミュニケーションが必要ない業務などありませんし、企画でも、上司などとコミュニケーションをとる必要があります。
※今、事業会社のデータアナリスト(企画職)として仕事していますが、企画といえどコミュニケーションは必要だと感じます。分析結果を伝えたりなどが必要なので(なので、ここで鍛えられてよかったとは思います)
ただ、割合の話で、営業職よりは企画職の方が、業務に占めるコミュニケーション割合は少なく、ゆっくり思考して形にしていくことが多いのではないかと考えました。
転職活動、自社プロダクトのある事業会社へ
企画職につくにあたって、転職か異動かを考えました。
結論から言うと、転職を選びました。
新卒で入った会社は人材サービスではありますが、求人サイトなどの自社プロダクトがありませんでした(企画営業をする際は、代理店のような形式で他社の求人サイトをプランニングして紹介していました)
営業活動をしていく中でも、自社で開発している求人サイトなどのプロダクトがあった方が良いなと思い、それは企画職でも同様だなと感じました。自社プロダクトの方がデータもたくさんたまっていて、考えられる幅も広がるからです。
そこで、自社プロダクトを持っている事業会社の企画職になることを目指し、転職活動を行いました。
色々な会社を探したものの、未経験からいきなり事業会社の企画職は当時見つからなかったです。現在であればあるかもしれないですが、当時は少なかったのです。また、実際あって受けてみても、経験が不足していて受からないことも多くありました(前職で目立った成果を出していないので仕方ないのですが)
そこで、一旦自社プロダクトを持っている企業に営業職で勤めて、ゆくゆく異動できたら良いなと考え、同じ人材業界で自社サービスを持っている会社に企画営業職で入社しました。
転職してみて、やっぱり営業は得意ではないと感じましたが、前職よりはうまくできた気もします。
前職のようにないと自社プロダクトがないと、完全にコミュニケーション勝負になります。ただ、プロダクトがあると大分話が通りやすかったのも感じています。
この転職してからの営業職では、とにかく成果をだすことを考えました。いざ異動したいとなった時に、異動が叶うだけの実績が欲しかったのです。
社内異動して、データアナリストに
1年間営業をした頃、社内で異動の公募が行われました。
企画職になりたいという思いはあったものの、企画職の中で具体的にどの職種につくかは未決定でした。
社内公募に出された求人を見て、選んだのがデータアナリストでした。データアナリストという職種はよく知らなかったのですが、データをもとに分析して課題を見つけて、施策を考えていくのが、企画の要素が強いと感じました。
データアナリストになろうと思ったのは、実はこの時です。
その後、異動が叶って、無事にデータアナリストになりました。
最後に
繰り返しになりますが、未経験から事業会社のデータアナリストに就く方法は、大きく分けて下記があると思います。
私が転職活動をしていた当時、未経験から挑戦できるデータアナリスト職が今ほど多くなかったこともあり、私は③で入りました。
ルートとしては、販売→企画営業→(転職)→企画営業→社内移異動でデータアナリスト、なので大分遠回りをしました。
ただ、今は未経験でも挑戦できる求人が増えてきていると思うので、ぜひ色々探してみてください。