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カビンさんだと知った時、すごくショックだった話(文末後に投げ銭100円)

私がカウンセリングの中で「普通に」過敏さについて話すことで、
そう思ってくれる人が増えると嬉しいな。(本文中より)


カビンさんだと最初に言われたのは、2008年頃。
過敏体質の診断や本で有名な長沼睦雄医師に言われました。
当時はエイレン・N・アーロン氏の本が日本語訳されて発売されているくらいで、HSPは世の中に知られておらず、インターネットで検索してもほとんど情報が出てこない頃でした。
 
家族が原因不明の症状で具合が悪くなり、色々な病院で検査してもよく判らず、そういう場合、大抵、「心の問題です」と言われて精神科受信を勧められます。
(ちなみにその家族は西洋医学の範疇ではなかっただけで、整体、指圧で元気になりました)
 
紹介状をもらって精神科病院へ行った時に家族を診察してくれたのが長沼先生。
 
家族については確か、心の病気ではないけれど、その家族も私も「過敏な性質ではないか?」と言われました。
 
その時の事は、セルフカウンセリングとして書いた文章群「私の中の森」にあります。
参考記事 「HSP」
この文章には、“「あなたはおそらくHSPでしょう。」といわれ、まったく知らない言葉だったので驚いた。”としか書かれていませんが、実際は、凄くショックを受け、いたたまれないような気持ちになったと記憶しています。
 
聞いてはいけない事を聞いたような、「人でなし」「ダメ人間」とレッテルをはられたような気持ち。
何故なら

子どもの頃からずっと「神経たかり」(過敏な人、神経質な人を侮蔑した方言)と言われていたから。
 
「過敏であることは、恥ずかしい事」のように思っていました。
 
だから、ショックを受けたのを、当時は書けなかったのだと思います。
認める事も、受け入れる事も出来ず、過敏であることに罪悪感があったからかもしれません。
 
今は当時に比べ、精神科受診が一般的になって、精神科以外でも睡眠薬や安定剤を出したりするようだけれど、当時は精神科に通院すること自体を、「〇チガイ」と言われたようなものだと受け取る人も多かったと思います。
実際、その「過敏体質」と言われた事は、家族から「誰にも言わないように」と言われました。
 
その一方で、周囲の人に生まれつきの体質だと説明していくうち、自分の中に少しずつ「そうか、生まれつきそうだという事か」という感覚が静かに納まってきた気がします。

長沼先生の話には続きがあって、

「鳥の群れなどで最初に危険を察知して飛び立つ鳥」の話をされた記憶があります。
敏感に危険を察知し、飛び立つ事で、群れ全体を守る役割が過敏体質だと。
障害ではなく、生まれつきの性質だとも。
 
それでも「だから私は生きにくいのか!」とはならず、
自分が後に「驚くほど過敏」と診断される程だとは自覚もありませんでした。
 (上記の記事「HSP」には痛覚や聴覚のカビンさについて書かれています)
 
今でも、「他の人はホントに感じ取れないの?」と、思う事もあります。
 
だから2024年の今、こんなにHSPが一般的に知られるようになり、HSPの本が次から次に出版されるようになるなんてと驚いています。
 
今は過敏体質だと言われたり、診断されて、ショックを受ける人、どのくらいいるのかな。
 
HSPについて自慢げに言ったり書いたりしている人や、超能力者や霊能力者と混同されている記述も見かけます。
 
私は霊能力と言われる性質も持ち合わせているけど、霊能力と、HSPのカビンさは全く別物です。
超能力や霊能力は自分から能動的に使う事も出来るけれど、過敏さは意識しないうちに受け取ってしまう、感じてしまう受動的な性質だと私は思います。
 
スピリチュアルの師である流輝先生が「スピリチュアルは普通のことだよ」と言ってくれて、霊能力も、過敏さも、段々と受け入れられるようにはなったけれど、「自分から過敏だとか、霊能力があると自慢げに言う人」に違和感を持ちます。
 
自分のずーーーっと奥に「普通じゃないコンプレックス」を隠していたからかな。
 
人と比べてどうかなんて、気にすることないのにね。
 
今は、過敏体質も、霊能力も、ついでに発達障害や、2回の離婚歴なんかも、「これが今の私」と思えます。
感覚的に「普通」過ぎて、場を考えずするっと話してしまいそうになっちゃう(^^;)
 
物事は受け入れない時に辛くなる。
受け入れ、慣れる事で辛くなくなる。
それが「自分にとっての普通」となる。
 
だから、受け入れるって凄い事だよね、と、昔の自分を振り返って、これを書いている今、そう思いました。
私がカウンセリングの中で「普通に」過敏さについて話すことで、そう思ってくれる人が増えると嬉しいな。

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