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母親としての私を諦める(全文無料)

先日、ああ、私には「母親」は無理なんだと、思わざるをえない出来事があった。
初めは腹が立ち、後からはとても辛く、悲しい出来事だった。
 
その内容は具体的には書けないし、当初は認めたくなかったが、母親であることを私に諦めさせたのは、「この仕事(ホリスティックカウンセラー)をする者としての私」だった。
 
私の師である夫・流輝先生に相談することも考えたし、久恵先生に話を聴いてもらいたいとも思ったが、私は誰かからアドバイスされても、慰められても、「母親であることを諦める」のを、納得して受け入れられるとは思わなかった。
 
優しい、思いやりある言葉もいらなかった。
慰めて欲しいのでもない。
 
起こる事全てに意味がある。
私は自分の中で、子ども達との関係に、答えを出さなければいけない時点に来たと思った。
 
「母親としての私」の悩みを、「この仕事をする者としての私」が、カードリーディングで見ることにした。
 
カードリーディングは、占いの中で「卜(ぼく)」と言う種類で、偶然現れた現象を元に、答えを読み取るもの。
占う者の読み取りの力量に差はあっても、正しい答えしか出ない。
カード達に忖度(そんたく)など無い。
 
結論として、その結果に、私は納得するしか無かった。
 
私は子ども達に恨まれても、嫌われても仕方なく、一生会ってもらえなくても当たり前で、時折顔を見せてもらえるだけでもありがたいと思わなければいけないくらいの母親なのだと、受け入れるしか無かった。
 
悲しいとか、虚しいとか、傷つくとかではなく、ストンと無味無臭で色のない納得が私の中に収まった。
 
簡単に言うと、当たり前の結果だった。
私は全く、良い母親では無かったのだから。
 
同時期に夢からも沢山のメッセージが伝えられ、読み解いた結果を、やはり、認めるしかなかった。
 
的確なアドバイスは多少出来るが、愛情をもって受容し、子ども達を優先して生きることは出来なかった。
母親というより、教師のような感じだったと思う。
それは、大抵の場合、「ウザい母親」でしかない。
 
子ども達には多大な迷惑をかけたと思うが、少し前は、母親が向いていないとは全く思えなかった。
納得出来なかった。
 
「私は母親として出来るだけの事をしたし、必死に頑張ったけれど、出会う人も悪かったし、次々辛い事があったから…云々」
 
卑怯な言い逃れをしていたと思う。
 
ホリスティックカウンセラーとしては、今までにないカウンセリング法を確立し、流輝先生、久恵先生を含めたメンタルコンサルティングTerraの代表として、クライアント様の頑張りのおかげもあり、一定の成果を上げている。
 
けれど、一個人の、とくに母としての私は、出来ない事、苦手な事が沢山あって、その延長線上で、全く向いていないのが、母親として子を育てることだ。
自分の事でさえ時間がかかり、自分の面倒を見ることさえ出来ないのだから、自分以外の人のお世話など出来る筈がないのだ。
 
そう気付いたのはつい最近で、そう認めるまでは、出来る気でいた。
本当に間が抜けている。
子ども達には本当に申し訳ない。
 
私はお世話する側ではなく、される側の人だと、今なら判る。
夫と二人の生活の中で、私は事務仕事等で圧倒的に仕事時間が長いので、ここ数年は夫も家事をしてくれている。
細々としたところは私がやるが、私が家事をしようとすると、「またまた~、出来ないでしょ~?(笑)」と夫にからかわれる。
 
初めはイラっとしたが、今は「確かにそうだ」と思う。
「主婦」も「お母さん」も全く向いていないし、上手に出来ない。
 
それでも、子どもを育てることは、今世の私が強く望んだ事だったと思う。
今までの前世では、私は子を産み、自分で育てることが、ほとんど出来なかったから。
 
魂の役割中心の人生ばかりで、それは一見ドラマティックだったり、華やかだったりしたかもしれない。
「女神」だの、「聖女」だの言われた時代もあった。
 
その一方、魂の計画の中に「普通の母親になる」を盛り込むのは、魂の役割や性質として難しかったのか、それでも無理やり産んだ時は、乳母達が世話をしたり、生まれてすぐ子どもを殺されたり。
 
今世の私は懲りずに、4人の子どもを産んだ。
無謀にも。
 
それは4人の子ども達にとってはこの上なく迷惑な、私のワガママでしかない、私の魂の望み、あるいは計画だっただろう。
 
今世、なんとか子育てをしようとしたが、私の今回の魂の計画を考えると無理があり、また、命を育み育てると言う事も、全く向いていなかったと、とことん思い知る事となった。 
 
―ここまで何度も何度も改稿し、ふと浮かんだ疑問がある。
「どうして、こんな私の元に子どもとして生まれて来てくれたの?大変だって、判っていたのに」
人は皆、性別や役割、どんな人生を送るかを決めて生まれて来る。
(転生を怠けようとする人は無理やり転生させられるが)
 
子ども達にはそれぞれの魂の計画があるから、彼らのその計画のために、私のようなダメな母親が必要だったのだろうとも思う。
でも、
こんなに辛い思いをする計画って、一体何?
どうして私の元に来たの?
 
少なくとも私は、どんな理由があっても、子ども達を傷つけたいとは思わなかった。
こんな魂の計画なんていらない。
使命なんて、いらない。
 
うまく出来なくて、ダメな母親で、必死で、死にかけたけど、それでも、子ども達と一緒にいられた時間は幸せだった。
子ども達を幸せに出来るお母さんになりたかった。
本当に、本当に、申し訳ない。
 
2023.6.2記 カテゴリ「母子関係」
カードリーディング結果夢解析の内容は後日掲載します。
 
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参考記事(わたもり仕事用ブログ「私の中の森」
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わたもり
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