7月12-13日 ナポリへの愛をひたすら語るだけnote
結論から言う。
ナポリは今旅好きな町Top3に入る。
ナポリは「いい町」の要素を幅広く揃える町だと思う。
①観光地らしさとローカルらしさの共存
② 整然とカオスのバランス
③ローカル人との距離が近い
④海と山の距離が近く、どちらも楽しめる
ナポリの旧市街の「スパッカナポリ」のメイン通りは人々が日常的に集うピザ屋やカフェが多くある中、お土産屋もあからさまでなくさりげなくある。
メイン通りを少し外れるともうそこには人々の住宅がある。
なんなら上を見上げると住人の洗濯物ばっかり。
・訛ったイタリア語で大声で喋っている人
・バイクヘルメットなしで3人乗りしている人
・口笛を吹きながら街を歩く住民
人々の生活の「ありのまま」が最大限に感じられる町がナポリという町だ。
そしてナポリの最大の特徴はその無秩序さ。
ミラノの整然とした街並みとは真反対、まさにカオスと言っても過言ではない街並みが好きになった。
・道端で大声で人が談笑していたり(時々ケンカ)
・町中に見られる落書き
・電線がむき出しで今にも倒壊しそうなアパートたち
旅を続けていて、いわゆる「ヨーロッパ慣れ」をしかけていた自分には最高の刺激だった。
ナポリの建物の古さから感じる危なげな空間は人々の和気あいあいとした雰囲気でいつの間にか払拭されていた。
徐々に街を歩いていると、このカオス通りを心から楽しんでいる自分がなんだか面白くて好きになった。
そこから炎天下の中歩きに歩いて20分。丘からヴェスヴィオ火山とナポリ全体を見下ろす。
こここそまさに、「ずっと見ていられる景色」だった。街の騒然さと海の穏やかさのコントラストがアンマッチで、ものすごく不思議な感覚になった。
旅先の町並みはどうしてもどこも似通っている部分がどうしてもある。
しかし、この街にはそれが一切ない。この無秩序な街は刺激的で、独創的で言葉ではすぐ表現できない美しさを備えている。
「ナポリを見てから死ね」とはよく言ったものだ。
死ぬとしたらナポリをもう一回見てからになるだろう。