【現代詩】今はただやさしく
紫陽花の頃
そっとタンスからとりだす
梅雨の合間の陽気を織り込んだ木綿のハンカチ
自らの力はほんのかすかなものでも
大いなる力に敬意を持つなら
それとつながる架け橋となり
誰かの一助となることができる
友の涙を心に受け止め
そっと差し出す一枚の布
傍目には無力なのに
とてもあたたかな存在
意味ないよと
言いたげな喉のささくれに
染みとおるのど飴のように
今はただやさしく
↑↑↑↑↑↑※新たにアプリでの応募方法を記載しました
いいなと思ったら応援しよう!
サポートをしてもいいなと思っていただけたら光栄です。いただいたサポートは心の栄養及び創作の糧として使わせていただきます。