見出し画像

VRChatで人生初のフリーセッションに参加させていただいた話

2022/12/21、VRChatで人生初のフリーセッションに参加したので、その時に感じたことなどを折角なので、日記として書き残しておきます。

まずは私自身についての話をさせてください。

私は普段、VRChatではワールド制作ばっかりしている人間ではありますが、ちょっとだけギターが弾けます。大学~大学院の6年間、サークル活動でギターボーカルをやっていました。

オリジナルの曲を作曲・演奏していたわけではなく、一般的なアーティストの曲をコピーして演奏する、いわゆる「コピーバンド」をやっていました。

普通のバンドサークルだと、好きなアーティストのコピーバンドをやる形が一般的だと思いますが、私はアニソンとかボカロとかゲームとか……簡単に言ってしまえばオタクの曲ばかり演奏していました。とはいえ、最近のアニソンやゲーソンは色んなアーティストが曲を担当したりするので、そういう意味ではジャンル問わず幅広くコピーしていたとも言えます。

とはいえ、社会人になってからは色々あったので、数年間ほとんど弾かない期間が続き、昔耳コピした曲もほとんど忘れてしまった状態になっていました。昔弾けたリフも今では手が追い付かないものが沢山あります。

ただ、折角ギターを弾けるのに勿体ないな……という思いはあったので、時折リハビリがてら、フレンドに簡単な弾き語りを聞いてもらったりしていました。


さて、今回のそもそものきっかけは、Yuki hataさんとtktkさんとお話しさせていただいているときに、私が昔ギターボーカルをしていたことをお話ししたところ、お二方がフリーセッションをやっているという話を耳にしたことでした。

その際、Yuki hataさんには『是非セッション一緒にやりましょうよ』と温かい言葉をかけていただきましたが、経緯にも書いた通りブランクがありすぎてあまり自信が無かったので控えめな返事をしました。

ですが、主催の一人であるisagenさんとも、ワールド探索部を通じてフレンドになっていたので、機会があれば覗きに行ってみようかなと思っていました。
そしてたまたま、isagenさんの告知ツイートを見かけたので、覗きに行ってみました。

場所は「AROMERICAN DINER」というワールドで、初めて行くワールドでした。

Joinするとその場には、どなたも音楽系のイベントでお見かけしたことがある方々がいざセッションを始めんとしていたわけです。あまりの面子の強さに、この時点の私は、『うん、混ざれる気がしないな』と思ったので、純粋に聞く側になろうかなと思っていました。

と思っていたのですが……セッションを聞いているうちにギターを手に取って、流れてくる音楽を聴きながら、『ここに合わせるならこんなフレーズかな?』とか考えながら、ギターの音は出さずに、一人で勝手に合わせていました。

音楽の力って不思議ですね。

演奏しているみなさんは流石の一言で、フリーセッションのスタイルに慣れている様子でハマりフレーズが飛び出してくるので、『本当にフリーセッション……?』みたいな感じで凄いな~と思っていました。めちゃめちゃ良かったです。

そしてセッションがみなさんの『よいしょ!』っていう声で一段落……面白いのですが、恒例なのでしょうか?
めちゃめちゃ良かったので、感想をぶつけに行ったところ、Yuki hataさんから『wataさんもやりませんか?』という一言。気持ちがふわふわしていたので、つい『お邪魔でなければ……』という一言を返してしまいました。

そこから、人生初のフリーセッションが始まりました。


ちょっと話が変わるのですが、今朝「フリーセッション」について調べていました。
何でも「フリーセッション」という言葉はきちんと定義されているものではないらしいとのことでした。今回参加させていただいたものは、『何でもあり!』って感じでしたが、中には簡単なキーとコード進行を決めたうえでセッションするものもあるようでした。

そういう意味で私は命拾いしましたね。
何せ、私はコード進行含め音楽理論がほとんど分からない人間なので。
よく使われるコードはある程度知っていますが、基本的には”耳で聞こえた音が正しいかどうか”でしか判断してません。

そんなわけでフリーセッションが始まった時、私は何の音を鳴らしていいのかさっぱりだったわけです。

ですが、前にYuki hataさんとフリーセッションの話をしていた時に『多少音が外れていても音を出すのが大事で、その時鳴った音で音楽が出来ていく』といったニュアンスの話をしていた気がしたので、他の人の音を聞きながらではありますが、積極的に音を出していくことを心掛けました。

まずちょっと弾いてすぐに思ったのは
『雰囲気にバッチリ合うコード叩き出すの(少なくとも今の私には)無理では!??』
ということでした。

最初はゆったりした感じのムードだったので、ひとまずいい感じのアルペジオを繰り返してごまかすことにしました。

序盤をこれでしのいだ後、良い感じのコードを少し模索していたのですが、一瞬で諦めがつきました。というのも、割とすぐに他の人と合わせるために「空気を読む」ことが大事だなと分かったのですが、コードは自分のほうから「空気を作りに」いってしまう気がしました。

コードにも『明るめ』とか『暗め』とかあるので、それで使い分けて合わせにいけばいいのかなと思ったのですが、普段そんな使い分けを意識したことが無かったので分からず……。

ということで初心者の由緒正しき味方『パワーコード』を使いつつ、アルペジオ+単音弾きで何とかする方向性でやっていきました。

セッション途中で冒険したくなった時はギター側でミュートして、試したいフレーズを組み立てた後に再度音量を出して弾くなどの工夫をしていました。

それで何とか無事最後まで通しました……と書くと結構弾けているように見えるかもしれませんが、実際は半分くらいしか弾けてない感じです。結構音も外してましたし恥ずかしい限りです。

特に途中でアッパーな曲調になる場所があったんですが、そこら辺はほぼほぼ弾けてなかったです。カッティング含めてパワーコードで攻めようかと思って少しだけ弾いたのですが、躊躇いがあるとリズムに遅れてしまい、自分のリフがノイズになって他の人の演奏の妨げになってしまうことが分かったのですぐに止めました。

つまりリズムギターのようなリフを弾く場合は躊躇いなくそして正確に飛び込む必要があるのですが、流石に初参加+数年ぶりの他の人との合わせでそれをやる度胸はなかったですね(笑)

そこで大人しく他の人の演奏を聴いていたのですが、凄いこと凄いこと……あとから録音も聞いてみたのですが流石の一言に尽きました。

終盤は大人しい曲だったので、これ幸いとアルペジオと単音弾きで参戦し、久しぶりにセッションのグルーヴ感を味わえて、非常に楽しかったです。

フリーセッションだと他の人から想像もしなかったフレーズが出てきたりするのが楽しく、自身で作曲している方は刺激を受けられて良いのではないかとか考えたりしていました。




さて、ここからはあるかもしれない”次”に備えて、反省点を兼ねた今後練習しておきたいことを何点か書いておこうと思います。

①出したい音をドンピシャで出す練習。
私は結構頭の中でこういうフレーズ弾きたいな~っていうのは出てくるタイプなのですが、指板のここを弾けばその音が出るとか正確に考えることが出来ていません。
私が分かるのは今出している音が(出したい音に対して)高いか低いかだけです。なので結構「音を出してから修正する」ということをしてしまうので、一発で正確に出したい音を出せるようにしたいなと思いました。

②リズムギターの練習
特にカッティング絡めたフレーズがあんまり弾けなくなっているので、アッパーな曲に全然対応できる気がしないので、リズムギターの練習が必要だなと思いました。ここらへんは地味な基礎練習が大事かなと思っているので、しっかりやりたいですね。

③曲の雰囲気に合わせたコードの出し方
自分は作曲とかするほうではなく、またフリーセッションも初めてだったので、『曲にあったコードを考える』ということをほとんどした試しがありませんでした。
意外とこれは異なった経験値が必要そうだなと思ったので、ちょっと考えて練習してみようと思いました。

私が今回フリーセッションさせていただいた中で、この辺りのことを考えていましたが、既にある曲をコピーして演奏するのとは、全く毛色が違うなという印象は受けました。
ですが、それゆえの楽しさは間違いなくあるなと思いました。良いですね、フリーセッション。

今回混ぜていただいたのがとても貴重な経験だったなと強く感じているので、無駄にしないように練習したいですね(と自分にプレッシャーをかけておく)

余談ではあるのですが、今回のフリーセッションの会場になった「AROMERICAN DINER」ですが、とても素敵なワールドだなと思いました。

演奏に集中している間にいつの間にか朝になったり、昼になったり、夜になったり……ふと見上げるとオーロラが空に出ていたり、沢山の鳥の群れが飛び去って行ったり……素敵な時間がゆっくりと流れていくような、そんな時間の経過を感じる非常に良いワールドでした。

またこのワールドで、次はもっといい演奏を出来たらいいなと思っています。

VRChatの素敵な一面をまた垣間見ることができた素敵な夜でした。
一緒に演奏していただいた方々、ならびに演奏を聴いてくださった方々に感謝を込めて、この文章を閉じさせていただきます。
ありがとうございました。


いいなと思ったら応援しよう!