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レジンキャストで型取り!!自宅でフィギュアを複製する流れ

フィギュアを複製する際には「レジンキャスト」というポリウレタン製の樹脂を流し込んで複製するのが主流です。

このように、液体をシリコン型に流し込んで型取りをして複製します。

レジンキャストの液体を流し込んでいる様子
10分ほどで硬化して取り出せる

この記事ではレジンキャストでの複製の流れをご説明します!

レジンキャストでの複製は段取りが大切ですので、頭に入れてから作業をしましょう!レジンキャストでの複製は以下の流れになります。

❶ 材料・道具の準備
❷ 型に離型剤を吹き付ける
❸ レジンキャストを混ぜる
❹ 型に流し込む
❺ 型から取り外す

💡「ソフビを自宅で作りたい!」という方がこの記事に辿り着くかもしれませんが、残念ながら自宅でソフビを制作することはできません。
個人でのフィギュア制作は、今回ご紹介する「レジンキャスト」での複製が主流です。ただし、このレジンキャストの技法はソフビ作りにも通ずる考え方があり、ソフビの原型制作にも使われる技法ですので身につけておいて損はありません!



◾️レジンキャストとは?


レジンキャストで複製したフィギュア

少量生産向きの合成樹脂の成型方法のことです。 ウレタン樹脂で、2種類の液体を混ぜて硬化させます。種類にもよりますが、混ぜてから120秒ほどで硬化し、15分ほどで完全硬化して取り出すことができます。

💡 キャスト(casting)は本来は、高温で溶かした金属を型に流し込んで冷やして固める鋳造の技術を指しますが、フィギュア制作においては流し込むことをキャストと呼んだり、素材そのものをキャストと呼んだりもします。



❶ 材料・道具の準備


レジンキャストの他、電子はかり、カップ、混ぜ棒、ティッシュを用意。 ゴム手袋と塗装用の防毒マスクも 装着しましょう。



❷型に離型剤を吹き付ける


レジンキャストがシリコン型から剥がれやすくするために離型剤スプレーを使用します。 離型剤を使用しないとシリコン型に食いついてしまい型が欠けてしまうことがあります。



❸レジンキャストを混ぜる


レジンキャストのA液・B液は1:1の比率で混合します。別々のカップに同じ分量を用意しておき、混合用のカップに注いで混ぜます。 混ぜてから120秒ほどで硬化が始まります。



❹型に流し込む


焦らずに確実に注いでいきましょう。 硬化の際に熱が発生するのでカップが熱くなってきたら硬化が始まるサインです。 硬化する際は一気に白くなって硬化します。

流し込んで数十秒で硬化が一気に始まる
全体が真っ白になって硬化する

硬化中から高温になります。15~20分ほど放置して熱が冷めるのを待ちましょう!



❺型から取り外す


硬化が始まって白くなってもまだ完全硬化していません。15~20分ほど放置して完全にこ硬化してから取り出しましょう。取り出したら食器洗剤で洗って離型剤を落とします。



まとめ


レジンキャストで複製をする様子(フィギュア制作レッスン)

❶ 材料・道具の準備
作業中に慌てないようにしっかりと準備しておきましょう!

❷ 型に離型剤を吹き付ける
型を長持ちさせるために必須です。

❸ レジンキャストを混ぜる
なるべく正確に計量しましょう。

❹ 型に流し込む
焦らずに、手早く作業!

❺ 型から取り外す
15~20分待って完全に硬化してから!!


レジンキャストでの複製は簡単に始めることができますが、とても奥が深く
面白い作業です。自分で作ったフィギュアが複製できた時の喜びをぜひ体験していただきたいです!

レジンキャストを使用する際は、必ず防毒マスクを使用しましょう!



レジンキャスト複製についての詳しい動画



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