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"ありがとう"と"うれしい"が可視化される地域通貨「ぶんじ」

書籍「ゆっくり、いそげ」の著者であり、胡桃堂珈琲店、クルミドコーヒー、シェアハウス「ぶんじ寮」などを手がける影山知明さんのお話を伺う機会がありました。

その機会のメインテーマは"文章で生きている方々の知見を伺う"でしたが、影山さんのお話の中で私の中でどうにも強く残ったお話が、実はサラッと過ぎていった質疑応答中の「地域で"お金に頼るのを半分にする"取り組みをしているんです」でした。

後日、ゼミのSlack内で、影山さんから今度バー営業をやることと、次に会えたら講義の続きをご一緒できるといいですねとコメントをくださっていました。

よし、それなら会いに行ってみよう。

胡桃堂酒場に行ってみた

19:15スタートと伺っていたので、オープンと同じくらいのタイミングでお店に到着。中に入ってみるとすでにカウンターにはずらっとお客さんがいらしていました。

影山さんにご挨拶し、となりにたまたま立っていたお客さんに話しかけて、かんぱーい!と始めました。

お客さんたちに話を伺うと胡桃堂珈琲店のある国分寺駅のご近所さんだったり、この辺りでお仕事されていたりと、周辺の方々が多かったように思います。中にはゼミ仲間の方もいらしていました。ふふふ。

たっぷりおいしいグラタン定食とお酒

胡桃堂酒場の素敵なところでまず目に入ったのは、お金の支払いが自助で成り立っていたことでした。

お金ボックスがカウンターの横にあって、参加した人は各自でチャージ料や、頼んだお酒代を自分たちでいれていく。お釣りの管理もお客さんが自分でやる。いくら払いたいからいくら入れるね、と他のお客さんに申告する。全部自助。ふぉ〜!なんて優しい世界。

そして見かけた地域通貨「ぶんじ」の流通現場。

カウンターから、テーブル席までお酒を運んでくれたお客さんの女性に対して、お酒を頼んでいた男性がおもむろに「ありがとうー!100ぶんじあげる!」と発言されました。

100ぶんじってなに?!

リアル100ぶんじ

受け取った女性の方は、「運んだだけなのに100ぶんじなんてすごいインフレね」と笑っていました。

地域通貨「ぶんじ」は、100ぶんじだと、100円の価値があるものとのこと。渡す時に、裏に「〇〇さん、このことについてありがとう」と手書きで書いて、相手に渡すんです。

"ありがとう"と、"うれしい"が可視化される地域通貨

感動してわーわー騒いでいたら、胡桃堂酒場へようこそ!と100ぶんじもらっちゃいました!笑

受け取った100ぶんじ

他にも、カフェのスタッフの方に渡した「100ぶんじ」が巡り巡って自分で帰ってきた感動する話を聞いたり、地域通貨の取り組みが12年まわって事務局の新陳代謝があった話などを伺いました。

人にも渡すし、提携しているお店にでも支払いに使える。お店に貯まった「ぶんじ」は、各店舗に運用は任されているそうです。胡桃堂珈琲の場合は、お渡しするチャンスが多いそうで、循環しているとのこと。

いい場所だなぁ、こういう場所が各地域にあるのいいなぁーとホコホコほっこりしながら帰路につきました。

ぜひ機会があれば、遊びに行ってみてください。

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