嫌光種である理由と種の原産国を繋げて考えてみる
畑まで電動自転車で1時間10分。
外出時に、スマホをインターネットに繋げていない著者。
毎回、畑に行って、「しまった」を感じる瞬間。
この今、手の中にある種にとって最適な植え方とは。
私の言っている「最適な植え方」というのは、二つ考えがあって、一つは
近くにいる野菜同士の組み合わせが良いか。
それを”コンパニオンプランツ”と呼ぶそうで、「共栄作物」や「共存作物」とも言われているようです。
野菜Aさんの近くにいる、野菜Bさんの睨みの効かせにより、虫が近寄りにくくなる。とか、
野菜Cさんが野菜Dさんの色気につられて、味が美味しくなる。とか、
そのような、人間にはよく見えない野菜さん同士のやりとりの事をいうようです。
そして二つ目は、この種は光好きか、光嫌いか。
種には、好光性種子(コウコウセイシュシ)と嫌光性種子(ケンコウセイシュシ)と言われるタイプがあるようです。
他にも呼び名はあるようなのですが、個人的に親しみがある方の名で呼ばさせてもらいますね。
種を土に撒く時に、光を受けやすい状態にするか、
土をしっかり被せて、光に当たらないようにするか、です。
この種の分別、何度ネットで見ても覚えられない。
どう考えたら、なんとなくでも分類分けが出来るのか考えたところ、
もしかしたら根本的な、種の祖先の「出身地」に関係しているのかも、
と思いつき、嫌光性種子の原産国を調べてみました。
まず、先に、光好きの好光性種子には3つのタイプがいるとのこと。
1番目は、光の影響に左右されない、大型の種。
2番目は、光があることで発芽率がアップする、
乾燥地帯ではない適度に住み良い環境にいる小型の種。
3番目は、光があることで発芽率がダウンする、
乾燥地帯の環境にいる種。
芽を出した以上は、光を必要する。
よって、発芽後に光合成が出来ないとなると死んでしまう、
という生死をかけた選択をします。
豆などの大きめの種は、体自体に生きる生命力を蓄えておいているので、
ひょっこり何も気にせず、芽を出してしまい、
その後に光合成が出来なくても、首を伸ばして光を探す力があるので、
生きていく確率は低くないようです。
ですが、小型の種は、大きな植物の真下や、地中の中で芽を出してしまった場合、首をどれだけ長くしてもひょろひょろとしてしまい、生きていくことが出来ません。
なので、種が光の感覚が感じられる、イコール、地表に近く、更に周囲に大型植物がいない事を確認できた。として芽を出すようです。
そして、最後の3番目の乾燥地での種は、光よりまず水の確保に対しての安心度が優先です。
雨が降ったとしても、地表近くではすぐ乾燥してしまい、赤ちゃん植物は根が大きくないので、地下のしっとりした水をしっかり吸収することができない。
なので、発芽しても水がしっかり得られるくらいの、地表から少し深めの場所に自分がいる事を確認するために、光が当たらない状態でいる事が必要なようなのです。
この種の力を考えると、乾燥地帯で生育する野菜は嫌光性種子なのかな、
と想像できませんか?
嫌光性種子リスト
ダイコン/ネギ/タマネギ/ニラ/リーキ/トウガラシ/ナス/トマト/
スイカ/カボチャ/ヘチマ/ユウガオ/トウガン/キュウリ/シロウリ
まず、最初から驚いたのは、ダイコン。
海外に住んでいた著者は、どこの国ではもダイコンは "Daikon" と呼ばれていたので、日本の野菜なのかと思っていたのですが、実は地中海沿岸から中央アジア産まれのようで、4000年以上前には、古代エジプトで栽培さえもされていたそうです。
地中海沿岸気候と言われる地域は、夏に雨が少なく、冬に雨が降るような気候らしいですね。
そして、中央アジアは、ユーラシア大陸中央。
この付近の気候は、乾燥した砂漠気候や雨が少ししか降らないステップ気候と言われる気候のようです。
気候の様子や、地図を見ても、乾燥していて、暑い国々だったんだな、と感じますよね。
いや、気候も地図も見なくても、エジプトで育っていたと聞けば、ラクダや砂漠を想像する暑そうな国と感じる気がします。
このダイコンの原種というのは、恐らく”ラディッシュ”と言われるようなものなのではないかな、と想像します。
それが、どんどん進化して、今の形態の世界を誇る”Daikon”になったのではないかと。
次は、ネギです。
ネギは、中国北西部。
気候はモンスーン気候と隣り合わせの、乾燥した地域のようです。
スーパーで売られていて、ラップ包装されてから期間が経っていそうなネギは、少し溶けそうなどろっと感ありませんか?
私だけかな。
そう考えると、水々しい地中の中では溶けてしまうのかな、と想像も出来なくないかもしれません。
次はニラ。
ニラは東アジア出身のようです。
やはりこの辺りも、乾燥地帯、ステップ気候のエリアのようです。
ニラってどこの国の料理が一番入ってそうなイメージですか?
私は、ニラ饅頭と言われるほどである、ニラ、イコール、中国というイメージでした。
ここからは、少し料理のレパートリーが増えるお野菜です。
ナス。
ナスは、インド東部、コルカタ辺り出身のようです。
コルカタ(カルカッタ)といえば、マザーテレサが「死を待つ人の家」という施設を作った場所で有名なところですね。
この周辺はサバナ気候と言われる、年中高温で、夏には雨が多く、冬には雨が少ない地域のようです。
こちらもまた、「インド」といワードを聞くだけで、暑い場所だろうなぁ、と想像出来るような気もします。
ちなみに、ナスはこの後、ヨーロッパへは13-15世紀に観賞用として持って行かれ、アメリカに行ったときには、たくさんの品種改良をされたそうです。
そして、日本へは奈良時代にお越しくださったそうです。
次もまた個人的には本当に驚いた、トマト。
トマトは、アンデス山脈の西側ペルー・エクアドル・ボリビア出身とのことです。
こちらもコロンブスの新大陸発見により、ヨーロッパへ観賞用として持ち帰りされ、食用となったのは19世紀あたりのようなのです。
よくもまぁ、そんなに優雅に観賞用として眺めていられたものだ、と感じるのは私だけでしょうか?
こんなに煌びやかなトマト様を食べずにいられるとは。
そして、個人的に驚いた理由としては、私的な固定概念ですが、トマトと言ったら、イタリアと思い込んでいたからです。
ペルー、南米北西部と馴染みが深い著者は、この事実を知って、自分が育てているトマトとよく会話をするようになりました。
うむ。色々とガッテンがいくぞ。
ということで、いつかトマトとペルーの関係性を記事に出来たらいいな、と思っています。
この記事は英語ですが、ただ、写真を眺めるだけでも、トマきゅんポテンシャルあると思うので、是非ご覧ください。
そして、最後にトウガラシ。
これは、記載しなくても、なんとなく想像つきませんか?
どこだとみなさん感じます?
原産地としては、南米アマゾン河流域。南アメリカ熱帯地域。
紀元前7000〜8000年、日本では縄文時代の真っ只中の時には、ペルーやメキシコで栽培されていたそうです。
ペルー・ボリビア・エクアドルも含めた、中南米の地図が載っています。
他にもまだまだ嫌光性種子はありますよね。
カボチャ・キュウリ・ゴーヤ・スイカ・ピーマン・メロンなどなど。
ここまで調べてみると、なんとなくの雰囲気で
キュウリ・スイカ・メロンは、水分量が多く、身体を冷やしてくれる食べ物だと考えると、暑い地方の野菜たちなんだな、と感じませんか?
そして、ピーマンに関しては、「あなたそもそもトウガラシ系の形してるじゃないの。」という当てつけで、そっち系かな。と思う感じがします。
どうでしょうか?
少し、嫌光性種子がどんなタイプなのか分かるお役にたてましたでしょうか?
結局は、畑にネットが繋がっているスマホを持って行けばいいんでしょうけどね。
でも、畑の中で何度もスマホ開くのも面倒ではありませんか?なので、私は覚えておきたいなぁ、と感じています。
最後に、トマト・トウガラシと私の好きなペルーの話題が出てしまったので、少しお話しさせてください。
著者は精霊使いで、インスタでアマゾン(ジャングルの方)の精霊たちを召喚しています。
もしよろしければ、是非この子たちにも会いに来てやってください。
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それぞれの種の分類
好光性種子
キャベツ類
カリフラワー
ブロッコリーなど
ゴボウ
レタス
シュンギク
ミツバ
セルリー
ニンジン
シソ
嫌光性種子
ダイコン
ネギ
タマネギ
ニラ
リーキ
トウガラシ
ナス
トマト
スイカ
カボチャ
ヘチマ
ユウガオ
トウガン
キュウリ
シロウリ
出典:タキイ種苗株式会社