基盤から、環境と人との循環を促すSDGs企業の実現を目指す
和眞嘉傳株式会社 代表取締役の山口麻理子です。
私の会社「和眞嘉傳株式会社」は、日本(和)の誠(眞)に良き(嘉き)ひと・もの・ことを伝える(傳える)ことで1人1人が心豊かに生きるお手伝いを行い、世界の平和で継続的な発展に貢献するという想いを込めて名付け、これを理念としています。
また「傳 = 伝える」という言葉には”情報伝達”と”伝承”の意味を込めています。
弊社から提供する商品やサービスは、生産・使用いただく過程で、
・「三方良し」か?
・ 環境や人は「循環」するか?
ということを満たすものをお届けする、と決めています。
■三方良し
「三方良し」というのは、『売り手によし、買い手によし、世間によし』という内容でご存知の方も多くいらしゃることでしょう。
近江国から他県へ行商して歩いた商人、近江商人が理念にしていたと言われています。
現在でも数百年続く企業は近江商人の流れを汲んでいる企業も多いのだそうです。
「商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえる」という考え方が凝縮されている言葉です。
■どうして製品・サービスの提供が世界平和に繋がるのか
弊社からお届けする商品やサービスが、お客様の役に立ち、ささやかながらも幸せのお手伝いになること、そして喜んでいただき、対価を頂戴して弊社が存続し、幸せ・喜びと経済の循環で少しでも社会に良い貢献することを目指しています。
人が人に対して「嫌なこと」「悪いこと」をするとき、その人は不幸な状態にある、と考えられます。
人は、自分が満たされた幸せなときに、他の人に「嫌がらせをしてやろう」「八つ当たりをしてやろう」などとは考えられません。
むしろ、良い気分・幸せな気分の時には「助けてあげよう」「良いことをしてあげたい」そう考えられるようになる可能性が高くなります。
そうした人が増えたなら…世界から争いごとは減っていくのではないでしょうか。
数値化することは難しいと考えますが、実現を目指しています。
■環境や人の循環について
地球に存在する多くの生命は、支え合いのなかで生存しています。
唯一、土から無機物を栄養として有機物を作り出すことのできる存在である生産者の植物や樹木などが、太陽の光と養分から有機物を生み出し、それを食べる動物、消費者が成り立ちます。
生産者の植物・樹木たちや、消費者の動物から出る老廃物や命を終えた体は分解者によって無機物となり、土に還され、また生産者の養分となり、生命の循環の中で巡っていきます。
私たちの身の回りのモノも循環のサイクルに入るものであれば、ゴミ問題は起こりにくいのかもしれませんが、現在、食品も含めて多くの身近なモノは土に還りづらい物になりました。
腐りにくい・分解されにくいということは、「変質しづらい」ということです。
食品においては、腐ったり痛んだりせず、長期間の安定保存ができ、モノにおいては細かな手入れをすることなく、取扱にさほど気を使うこともなく利用できるという便利さが存在しています。
ですが、腐りにくく分解しづらい物質は、なかなか土に還ることができないので、どんどん蓄積されていくことになります。
保存料・防腐剤に使用される物質は、量が過ぎると生命体に悪影響を及ぼす可能性もあります。
燃やしても、化学物質が悪い影響を及ぼすことも考えられます。
弊社では、手入れの手間・変質との付き合っていただくことを前提に、最終的には土に還っていくことを考えた製品を作っています。
使用している間、手入れの手間はかかりますが、人体への悪影響を極力抑え、環境負荷もなるべくかからない製品です。
また、手入れして長く使用していただくと、唯一無二の掛け替えのない品に成長し、お金には変えられない価値を感じていただけると考えています。
また、生産時に無駄なエネルギーを使用しないことも重要視しています。
素材を遠方から仕入れることは、それだけ運搬時にエネルギーを使用します。
エネルギーを使用すると、CO2を大量に生み出すことになります。
なるべく、こうしたことから脱却できるように、会社のある、地元の材料を利用した製品を生み出す考えです。
弊社では、キットガレージ「木のこころ」を企画・販売しています。
この製品の材料となる木材は、地元の木材を使用しています。
地元の材料を使うことで、地元への経済循環にも繋がります。
林業を行う人工林は、定期的に伐採し、植樹・手入れを行う循環がなくなると荒れて自然災害へと繋がる可能性も出てきます。
<木材の利用の目処が立たず、放置され手入れされなくなった人工林>
<林業が成立し、手入れが行われている人工林>
製造・加工も地元の会社や職人さんへお願いし、協力していただいています。
それぞれ得意なことを持つ企業同士で繋がり、協力しあうことでそれぞれの業界の持つ課題が解決されていくのではないか、と考えています。
人との循環は、こうした繋がりで支え合うことだと考えています。
この地域はかつて所有している山林に、将来のことを考えた先人たちが、杉檜を多く植林した地域でもあります。
残念ながら木の需要が減り価格が落ちたため、山は手付かずの状態になっています。
とはいえ、手付かずになった人工林は時間の経過とともに、悪い影響を及ぼし始めます。
和眞嘉傳では、そのような山を所有されている個人・企業様へSDGs事業として支援を行なっています。
利用目的や活用法を一緒に検討し、実行のお手伝いをしています。
■事例
【みんなでつくる森プロジェクト】
YouTube: https://youtu.be/5DcfEgK7mtI
手付かずになってしまった人工林の山林を手入れし、地域の役に立てたいと、山のcafe sasahara運営されている山里舎様との打ち合わせを重ね(参考:打ち合わせ・フィールドワークの模様)2021年8月30日、地域の山主さんや、ひたちなか市で「きらめ樹」で森を守り地球の環境保全活動をされている「きらめ樹常陸」様の技術協力を得て、「みんなでつくる森プロジェクト」として、きらめ樹手法での皮剥き間伐を実施致しました。
自分や仲間たちで山の手入れを行い徐々に広葉樹を育て、ゆくゆくは人の手を必要としない森に成長させながら、間伐材を利用し環境を守り、材を活用し、環境をよくし、地域を豊かにしていく試みです。
このような営業活動の中で、弊社は日本(和)の誠(眞)に良き(嘉き)ひと・もの・ことを伝える(傳える)ことで1人1人が心豊かに生きるお手伝いを行い、世界の平和で継続的な発展に貢献して参ります。
最後に…
もうしばらくすると、籠などに使用する蔓や竹などの収穫の季節に入ります。
これらの植物は増えすぎると木を枯らしてしまい、悪影響が出てきます。
これらを材料に消耗品を作り、使い、土に還すことで、暮らしやすい環境にできたらと夢みています。
<昨年の竹収穫の模様。地元の方たちと>
<手作りの熊手。爪の部分は痛みやすいですが、取り替えができます>
運搬には、馬を使って駄載し運びます。
<馬は現在育成中です>
馬は、草を食べて生活し、馬糞は良質な肥料になります。
肥料は畑や田んぼに漉き込み、野菜やお米を育てて食べます。
<自然栽培に近い形で育てている稲。収穫できるでしょうか>
<同じく自然栽培に近い形で育てている大豆。お味噌になります>
こうした活動の中で生み出す循環する製品を、お客様へお届けして
SDGs持続可能な開発目標に貢献していきたいと考えています。