和眞嘉傳の向かうところ
2019年中頃。
順調に成長していた和眞嘉傳株式会社の前身、マーケティングやWEBコンサルを行う株式会社日本情報総合研究所ですが、これから先、ずっと数字の成長・規模の成長を追い求めていく意義を見つけられずにいました。
個人的な幸せは、自分の中ではたかが知れていました。
その時には、お金はとても大切なものですけれど、それだけでは、自分自身の幸せを満たすことは完全ではないことも、わかっていました。
一体、自分は何のために今後仕事をし、生きていくのだろうか?
そう考えた時に、自分本位の欲求が動機にならないことに気づきました。
ペキニーズの梅を飼い始めたのも、自分以外の何者かのために、生きる必要があると思ったからでした。
本当は、里親募集をしている犬を迎えたかったのですが、独身はダメとのことでしたので、断念。ブリーダーさんより、子犬だった梅を迎えました。
そんなささやかな変化を取り入れたのですが、自分の中で決定的なことが起こります。
歴史は繰り返す、といいます。
傾く会社が見せる、ある傾向があります。
それは、担当者たち自身が主観的に考える「かっこいい」「おしゃれ」「素敵」なモノを作ろうとしだす傾向です。
自分たちのお客様にとって、どう感じるのか?が、一切なくなってしまうのです。
そして、お客様視点を持たない担当者は、社外協力者とのコミュニケーションも残念ながら下手な傾向がみられます。
短期的に見れば、そうした担当者でも、合わせておけば、売り上げにはなります。
…しかし、本当にそれが、直接のお客様であるその会社と、その会社のお客様のためになるものでしょうか?
当時の私は、株式会社日本情報総合研究所という会社の成長・お金のために、何がなんでも続けられるような動機を持っていませんでした。
2019年末。
私は株式会社日本情報総合研究所を業態転換させ、社名も変更することを決意、2020年の1年をかけて、方針を固め直す決意をしました。
2020年1月。
日本(和)の本当(眞)に良い(嘉)ひと・もの・ことを伝える(傳)ための会社として、「和眞嘉傳」に社名変更をしました。
そして、「和眞嘉傳」を成長させる意義が、2020年末に発足した、地域グループとして活動をスタートさせた「まどか折橋」です。
まどか折橋:https://madoka-orihashi.com/
まどか折橋では循環型の環境を整え保全していきます。
特に、山林を管理し保全していく活動を主軸におき、永続的に続けていくしくみ作りを考えています。
まどか折橋は、ゆくゆくは公益財団法人として全国に活動を広げ、和眞嘉傳の利益は公益財団法人に寄付し、環境保全の活動を推進していきます。
こうすることを決めたことで、やっと私自身は和眞嘉傳という会社を成長・存続させることを心の底から自然と湧き出る動機に一致することができました。
2021年は和眞嘉傳からプロダクトも生み出す予定にしていますが、これまでの商品の基本「壊れない」「長持ちする」を一切考えない方法で、その理念に賛同いただけるお客様向けに提供しようかと考えております。
ここでいう「壊れない」「長持ちする」のは微生物が分解しにくい、土に還りにくいということです。
もちろん、「壊れない」「長持ちする」を一切考えないものといっても、適当なものを提供するわけではありません。
手入れをして、修繕しながら使い続けることができることを目指したいと考えています。
私たちの現在の身の回りにあるものは、「効率」のために、本来の性質を無視してしまったり、化学薬品を使用したり、そもそも環境負荷の大きいもので作られていることも少なくありません。
先人の皆様のお陰様で、日本国内では、ひもじい思いをして過ごす人々は戦後に比較すると、大幅にへり、生活環境も大変に良くなりました。
そろそろ、私たちは次のステップに登っていく時がきたのだと考えています。
多くの皆様と、次のステップの世界を見ることができることを楽しみに進んで参ることができたら、こんなに嬉しいことはありません。