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やる気・行動力を高める方法

本日は「やる気・行動力を高める方法」というテーマで、精神科医目線でどうやってやる気を高めたらいいのか、行動力を上げていけばいいのか、というお話しをします。

基本的に、前提としては、僕らはメンタルケアとメンタルトレーニングをあまり区別してないんです。

僕らというか、僕と似たような価値観を持った精神科医、あとこの前、対談をした枡野俊明さん、禅のお坊さんと喋った時もそうですけど、同じような発想なんです。

心をケアしていくことと、心をトレーニングしていくことは一緒というか、区別しないんです、向上していくという意味では。

そういう感じです。

やる気や行動力を高めると言いつつ、ケアの方法を教えているような感じに聞こえるかもしれません。

そのこともちょっと最後に触れます。

あとは、今これがどういうものかというと、診療の中で伝えていることで、色々な患者さんの反応を見ながら日々、ちょっとずつバージョンを変えて伝えていることなので、そういう意味では実績もありますので、皆さんにも役に立つのかなと思います。

基本的にはやる気や行動力を高めるにはどうしたらいいのかというと、まず前提でこっちから話をすると、生まれつきのバイタリティに差があるということです、まず大事なことは。

自分なりに、あの人みたいになりたいじゃなくて、自分が今あるやる気や行動力をちょっとでも上げていく、というイメージなんです。

今の自分のあるがままを認めて、その上で今100だったら101にしていく、5年後までに105ぐらいになればいいな、みたいなイメージなんです。

でも、生まれつきのものってありますよね?

生まれつき120の人もいるし、80の人もいたりするんです。

その中でも自分は100だったら100なりにちょっとずつ高めていく。

あの人みたいになろうとして急にやると潰れてしまうので、自分のペースを守ったら良いんだよ、ということです。


️◾️高める

その上で、高めるにはどうしたらいいのかというと、パーソナリティ・ファンクションを高めていくということです。

人格を成熟させていくということなんです。

自分とは何か、自分を理解していく。

あるがままの自分を受け入れていく。

そして目的志向性、自分は何をするのか、何がしたいのかをはっきりさせる。

はっきりさせると何をするかというやる気が出てくるし、行動にも無駄がなくなるので、無駄な行動がなくなるということは行動力が上がるということです、エネルギーロスが少なくなるので。

目的志向性を高めてあげるというのが大事です。

あとは感情コントロールです。

感情コントロールが苦手だと感情がぶれるので、高い時は高い時で疲れるし、不安も疲れる、怒りも疲れるじゃないですか。

寂しいことも疲れるので、淡々とやる、感情が動いてない状態がやはり一番省エネなので。

省エネということは結果的に行動力が高いということなんです、無駄が省けているから。

だからうつ状態の時というのは基本的にあまりうまく行動できないんです、疲れてるから。

驚くかもしれないけど、躁状態の時、例えば脳に病気があってエネルギーのタガが外れている時、無限にできる、徹夜も可能な時、こういう時はやる気は満ちているんだけれども意外と、生産性が高いと本人は思ってるかもしれないけど、低いんです。

躁状態の時に何かできていると本人たちは思っていることが多いんだけど、実際、第三者の目から見てみると、決して生産性は高いわけじゃないことがあったりします。

うつの時よりは高いですよ、もちろん。

でも本当にフラットの時、この人の冷静な時よりも作り上げているものが良いかというと、そんなことはないし。

ただ、世間の人はある種病的なものを知らなかったりするので、この病的なものが持つ普遍性、もしくは陳腐さというか平凡さというか、病気特有の平凡さというか、それを面白がって素晴らしい、この人らしい、と思うことはあるかもしれないですけど、プロの目から見ると病的な状態から出してくるものというのは、どこか普遍的と言えば聞こえがいいんですけど、教科書的過ぎてあまり面白くないんです、ぶっちゃけると。

生産的じゃない。

その人が持っている本当の生産性というのは、やはりフラットの時にこそ現れてるなというのは、年を取るとわかるんです、これは別にプロじゃなくても。

でもあまり知らない人や、無知な人、若い人だと、そこにすごく価値を感じたりすることもありますけど、実際はそんなことないという感じです。

とにかくフラットの時の方が生産性が高いんです。

◾️邪魔をしない

あとは邪魔をしないということです。

自分の持っている100を90にしない。

邪魔をしないためには習慣を作るのが良いんです。

習慣を作るとやる気がなくてもやれたり、行動したくなくても行動力が結果的に高まっていたりするので、習慣化する。

そして規則正しい生活をしっかり送る。

規則正しいというのは同じペースでやれるので、結果的に遠くまで走れるんです。

マラソンと一緒ですね。

短距離を走る-休む-短距離を走るよりも同じペースで走った方が結果的に長い距離を速いスピードで走るので、規則正しい生活をするというのは良いと思います。

日本人の価値観や文化にも合ってますし。

周りの人も尊敬してくれるので、そうした方が、喜ばれるのでいいのかな、やり易くなるかなと思います。

あとでも語りますけど、環境が良くなっていくので、そうすると、周りの人からの応援もしてもらいやすいので、結果的にやる気や行動力が高まるということです。

あと、カロリーをしっかり取っているかということです。

食べてない人たちがいるので、食べてないとやる気が出ないので、しっかり基礎代謝+α食べてください。

基礎代謝分だけ食べてると動けないですからね。

だからそれプラス、活動するためのカロリー数を摂ってないと動けないのでやる気も出ないし、行動力も高まらないので、しっかり食べる、と。

今日は食べたんですけど、と言うかもしれないけど、昨日食べてなかったら借金みたいに残ったりするので、しっかり食べるということです。

食べられないんですという人は、生まれつきのバイタリティもあるかもしれないけど、言って筋肉なので、胃腸も筋肉なので使わないと落ちてくるので、やはりしっかり食べてあげる方が良いです。

あとは睡眠をしっかりとる、休息の時間をとるということです。

かといって、僕、10時間も寝てるんだけど回復しません、やる気が出ません、と言ったりする人もいますけど、そしたら今度はもうちょっと動く習慣をつける、睡眠だけじゃなくてカロリーを摂る、自己機能を高める、他のところで補ってあげるということです。

睡眠だけで全て解決するということはありません。

これも達成するための必要条件の一つでしかないという感じです。

疲労管理が適切にできているのか、休めているのか。

ストレス管理がちゃんとマネジメントできているのか。

お酒を飲んでたり、そういうドラッグを使ってるとやはり落ちてしまうんです。

大麻もしかり、覚せい剤しかり、違法ドラッグしかり、アルコールもしかりなんですけど、基本的には無い方が先へ行けます。

脳の機能を落としちゃいますから。

あと問題の整理がちゃんとできているのか、頭の中がグチャグチャしてると、片付いてない部屋の中で何かを捜索しようというのと一緒なので、整理してあげることも大事だし、周りから邪魔されない環境を作ることも大事だったりします。

問題の整理、環境、特に問題の整理はカウンセラーを付けたりすると整理のスピードが早まるので、ここら辺は課金のしがいがあります。

◾️ストレス解消が病的緩和になっていないか?

いや益田はそう言うかもしれないけれども、そんなことなくて、やはりガッと働いて、ワッてプレッシャーかけて働いて、バッとお金を使ったり、バッとお酒飲んだりした方が生産性高いんだよ、社長ってそうじゃない?

YouTubeで言ってる社長とかそうだよ、と何とかの虎たちはそう言ってるよ、まぁ言ってないと思いますけど、という時に言うかもしれないですけど、そうじゃないんです。

確かに病的な緊張状態、病的な緩和、めちゃくちゃうつになるほど追い詰めて、そして緊張を高めていき、そしてお酒を飲んだりという形で一気にストレスを解消させるみたいな、この病的な緊張と緩和を繰り返した方が意外と短期決戦ではお金を稼げるかもしれないし、若い人たちにはその方が一気に生産性が高く見えたりすることがあります。

淡々とやろうよ、規則正しく走ってマラソンのようにやっていこうよ、リラックスの方法はそういうアルコール、ドラッグ、ゲーム、買い物じゃなくて、もうちょっとリラックスする、自然の中で散歩する、マインドフルネスをしようよ、そういう緩和をしようよということだと、安定と平和というか、無為自然というか、お金を稼ぐのは難しくなるかもしれないです、確かに、この資本主義社会の中では。

でも、とは言っても結局大谷翔平も無為自然側じゃないですか。

こういう感じだし、一流の経営者になればなるほど人格者というか、安定と平和側に寄っていくんです。

若いうちは行けるんだけど、年を取ってくると安定と平和側にシフトしていかなければいけないので、やはり今やる気や行動力が落ちてきているな、若い時のようにいかないなと思っている人たちは、より病的なもの、病的な緩和を目指そうとするとうまくいかないので、無為自然側にシフトしていく。

無為自然側にシフトしつつも保てるように、モチベーションをどういう風に作っていくのか、目的をどうやって持つのか、ということが大事なんです。

結局、人格機能を高めるとは、説教臭いようだけれども、一番楽なんです、良い人になっていくというのは。

楽だから、良い人になろうとしてるんです。

そっちが楽なんです、本当に。

そういう話なんですけどね。

意外なように見えるけれども、そんなわけないじゃないかと思うかもしれないけど、そんなことないんだよね。

良い人になればなるほど楽なんですよ、生きるの。

ただそういう話なんですけど。

こういうことを理解していくということです。

でも良い人になろうとすると、昔の自分の失敗や生い立ち、苦しんできたことを受け入れられなかったり、罪悪感に苦しんだり、嫉妬心で苦しむかもしれないですけど、それを克服してなお無為自然側にいった方が楽になれるんだろうなと思います。

ストレス解消が病的緩和になってないかというのも注目のポイントです。

お酒、お金を使う、ゲーム、そういう病的な緩和でしていこうとすると、どうしてもやる気や行動力は結果的に落ちてしまうので、長い目で見たら、それは理解してもらえたらなと思います。

ということで今回は、やる気・行動力を高める方法、ということで、精神科医目線でお話ししました。

◾️本日の宿題

今回の宿題は、自分が実践している方法を書いてもらって、あぁ確かに益田のここと似てるな、私がやってきた方法は益田先生のこれと同じでした、そういうのを書いてもらうと良い学びかなと思います。

僕がやってる提案してるものは診察室の中で学んできたことでもあるし、患者さんたちが日常の中で身につけてきたもの、価値観、患者さんが苦労の中で学んできたことを、右から左に流しているような感じなんです、僕の感覚で言うと。

Aさんという患者さんから聞いたことをBさんに渡してるようなもの。

だけど、AさんからBさんに直接伝えるのではなくて、益田の中で個人情報やそういうものをフィルターをかけて取ってあげて、必要な部分だけをBさんにパスしてるという感覚なんですけど。

皆さんもコメント欄で、そういう風に自分のフィルターをかけてあげて、自分でフィルターをかけて、誰かに何かを提供してあげると、良い学びになると思います。

ということで、今回はやる気行動力を高める方法というテーマでお話ししました。

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