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【質問】ヘルプーマークに抵抗がある/生まれつき体の弱い人が休めない場合 他

質問に答えていきます。


◾️ヘルプマークをつけたいが抵抗がある


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ヘルプマークをつけたいが抵抗がある人について取り上げていただきたいです。

私はヘルプマークをつけたいと思っていますが、心理的に抵抗があります。

いくつか理由がありますが、嫌がらせを受ける可能性が高まるかもしれないのと、障害があるという個人情報を不特定多数の人に知られるのが嫌だから、という点が多いです。

最近Xでヘルプマークのある家族が席を譲ってもらえなかったというポストを見かけました。

それはそれとして私もできるときは助けたいと思っています。

ですが、できないときに自分がヘルプマークをつけてないことで、周りの目線や雰囲気にいたたまれなくなりそうです。

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うーん、なるほどね。

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益田先生やハムちゃんが似たような当事者ならどうするかも興味があります。

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ということです。

結構難しいですね。

障害や差別、障害がある人たちに助けてあげなきゃと思える余裕がある人から、そうじゃなくて差別したい、あと無視したい、そこまで余裕がない人達もたくさんいるし、逆に悪意を向けたくなる、弱い者をいじめしたくなる、そういう心の弱さを持っている人もいるのは事実かなと思います。

助けてもらうのが当然と思ってしまうというのもあるんです。

例えば子どもの頃から障害があると、そういう風に思ってしまったり、障害がある人をケアしていく中で疲弊して、そういう風に助けてもらうのが当たり前、助けられない人たちに対する怒りが湧くというのはよくあります。

なかなか難しいですね。

人類というのは動物の一種で、動物というのはやはり弱肉強食の世界なんですけど、どうしても。

そこから人間というものが社会を作っていく中で、弱者を救っていく福祉というものを取り入れていく中で、どうしてもまだまだ本能で感じていることと、本能でも助けたいという思いがあるんだけれども、何て言うのかな、群れとしての性質というか、そこはまだ消化しきれてないところというのはどうしてもあるなとは僕も思います。

僕は精神科医ですから助けていきたいなと思いますけど、なかなか心の余裕というのは色々な能力や知識、色々なものがないと難しいですからね。

◾️統計はヨーロッパを参考にするのがいいのでは?

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質問です。

統計的なデータで精神科医の割合は、10万人あたりアメリカは16人、日本は11人、南アフリカは1.5人、フランスは23人ということです。

なのでアメリカよりヨーロッパを参考にするのがいいんじゃないですか?

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という風な質問が来ています。

ヨーロッパを参考にするのもあるんですけど、やはり医学というか科学、サイエンスの中心は今はアメリカなので、基本的にはアメリカの医療、そういうやり方を参考にしたりとかすることが多いです。

僕らも英語の教科書を使って勉強してますから、どうしてもアメリカ中心になってしまうなということがありますね。

もう一個来てますね。

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WHOによると、全世界の人口の10%が精神疾患を抱えてます。

アメリカだと19%の人が何らかの精神疾患を経験すると言われてます。

イギリス17%、オーストラリアが20%、カナダが約20%。日本だと6~7%とされますが、それは認識や報告の差が大きいためなんじゃないかと言われてます。

このことから、まだメンタルヘルスについての知識が広まっていないなと感じました。

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ということです。

今、精神科の患者さんが、1億2,000万人かける0.06だから6~700万人いるということですけれど、そうなんでしょうね。

10%、今後色々メンタルヘルスの知識を皆がつけていくときには20%くらいまで上がっていてもおかしくないなとは思います。

こういう統計も面白いですよね。

◾️益田AIについて


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益田AIについて、自助会に入れない人たちにも気を遣った倫理的宣言をつけたらどうですか。

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と、いうことですね。

難しいね。

自助会に入れない人たちに対して、今メンバーシップの人達だけしか自助会に入れないですけど、それについての言葉がけなどどうですか、ということですけど。

僕ができる限界もありますからね。

気持ちはよくわかります。

◾️8年前に自死遺族となりました

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益田先生、こんにちは。

いつも素敵な動画ありがとうございます。

私は8年前に自死遺族となりました。

親族に精神科に勤める看護師さんがいて、自死遺族になった当初、行政で行っている自死遺族の相談窓口、家族会などを教えていただきました。

私は幸い上記のようなサポートを受けることができたのですが、自死遺族のショック期、喪失感、閉じこもり期、癒し・再生期の4つのプロセスのことや、グリーフケアや家族会や行政の相談など色々サポートがあることをお伝えする企画はどうですかと思います。

長文失礼しました。

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ということですね。

グリーフケアの動画は撮っていると思うので、もしよかったら見てください。

身近な人を失ったとき、人はどのような反応を示し、回復に向かうのか? グリーフケアについて解説します
https://www.youtube.com/watch?v=40Jt2oSNIr8


今後も自死遺族のこと、自殺についての動画は作ろうと思っています。

ただ動画を撮るのもなかなか骨が折れるというか気合がいるので、準備もしなければいけないから、こういう質問動画とか楽な動画ばっか撮ってんじゃねぇよ、と思うかもしれないですけど、タイミングをみて色々作ってきますので、過去の動画も見ていただけると助かります。

◾️愛は諦め?


はい、次です。

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とあるVTuberさんが愛は諦めとおっしゃっていました。

それは益田ドクターがおっしゃっていた諦観に繋がる話だと思ったので、そのことについて吟味してくれると嬉しいです。

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ということですね。

つまり仏教の教えというか、そういう諦観というもの、日本人が持ってる美意識というのは、意識しているのかしてないのか、僕らの無意識に流れてるということです。

そういうことかなということです。

◾️ただ聞いてほしいかもしれない


次です。

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見ているかわからないけど、益田先生に見てほしい、ただ聞いてほしいかもしれない。

カウンセラーも完璧じゃないのはわかってる。

同じ人間だから。

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で、色々メッセージをもらってます。

で、何かうまくいってないけど全部自分が悪いんだ、という風に言ってます。

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これなら一人で悩んでいた方がいい。

相談して生きていたくなくなるくらいなら誰にも話さない方がいい。

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難しいよね、この話も。

甘えの問題と葛藤と人間の限界とカウンセラーの限界と色々あります。

医師の限界もあるし、心理士さんたちの限界というのもあるし、心理士さんたちが知っている知識の量もあるし、医師だからこそ知っていることもあるし、色々なことがあります。

でも結局は同じ人間なので限界があるということでしょうか。

医師の方が知ってることが多いですね、医学の分。

もちろん心理のマニアックな知識は心理士さんたちの方がよく知ってたりしますけど。

そこら辺は僕は割と意地悪に聞こえるかもしれないですけど、言っちゃいます。

そこら辺のニュアンスを動画など色々なものを通じて理解してもらうといいのかなと思います。

過度に理想化するわけでもなく、リアルな精神科医のあり方、心理士のあり方をこういうチャンネルから学んでもらうと勉強になるかなと思います。

◾️生まれつき体の弱い人がどうしても休めない場合


最後の質問ですね、これで。

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益田先生、こんにちは。

いつも動画を見て学ばせていただいてます。

質問なのですが、生まれつき体の弱い人がどうしても休めない場合どうしたらいいか、についてお聞きしたいです。

私の住んでいるところは田舎で、家族経営の家で暮らしている人や農家さんの家が多いです。

そういった家に住んでいる人は、休みの日でも家の手伝いなどに駆り出されて休みがない状態になることがあります。

発達障害やうつ病など、病気を抱えている状態だから働けなかったり、障害者雇用やA型、B型に行ってるのに、身体の休息にあてるための休みを削られていることがあります。

また、田舎であることから高齢者世代になると病気の理解も進んでいません。

改善も難しいです。

無理解から怒鳴られつつ無理をさせて働かせたり、昔のままの考えで男尊女卑な考え方を平気でしたりなど家の圧が強いです。

都会であれば、こういった負担は親の介護や過干渉など、それにあたるのかなと考えています。

こうした場合、本人はどうするべきなのか、また、周囲が共倒れにならず協力できることについて知りたいと思います。

よろしくお願いします。

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こういうことは色々質問を受けるんですけど、どうにもならない場合どうしたらいいか教えてください、とよく言われるんですけれども、どうにもなりません、結論を言うと。

皆さんがたくさん考えてきて、A案、B案、C案と考えるわけです。

だけど、それだとどれもできない。

例えば家族のこともやりたい、何かのこともやりたい、色々あるんですけど、全部が満たされることというのはないんです。

益田先生だったら全部を満たす、今までの困難を全部満たすウルトラQみたいな解決策を思いつくんじゃないかと思うかもしれないけれども、ないんです。

あるとしたら、一休さんみたいな、屏風の虎を出してくださいみたいなことを投げかけるというか、そういう質問返しのようなものしかなくて、基本的にはどうしたらいいのかというのはないんです。

何を諦めるかということだし、何を切り捨てるのか、罪悪感を抱えながらも自分を優先させるのか、そういうことになります。

さんざん考えてきたけれども、どれもあちらを立てればこちらが立たずみたいな状況ってあるんです。

それは僕はトロッコ問題に例えているです。

こっち側に行けば5人の老人を失ってしまう。

こちら側に行けば1人の若者の命を失ってしまう。

じゃあどっちを選びますか、ということなんです。

そこには正解は本当になくて、もうどっちを決めるかは運の問題でしかないんです。

あとは罪悪感を抱えながらも、今できることを淡々とやっていくしかないので、故郷や周りのコミュニティに対して感謝の気持ちを惜しみつつ、何かをしてあげたいと思いつつ、でも自分はできないという葛藤に苦しみながら、どれを切り捨てるのかということになると思います。

結構過酷ですよね。

でもそういうことなんですよね、特別なものってないですから、答え。

僕だけが知ってる答えというのはなくて、皆さんが知っている答えの中で、皆さんが考えついた選択肢や考えの中で、どれもメリットデメリットがある中、どれを選ぶかを勧めるということです。

あとは身体の限界があれば、あなたはこれは選べませんよ、ということを伝えるくらいかなと思います。ということで質問に答えました。

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