ひきこもり支援者の横のつながりをつくりたい
先日、北区でひきこもりの家族向けに講演会をしたんです。
その時のプロデューサーというか、発起人が、IIDK(生きづらさインクールシブデザイン工房)の大橋さんという方だったんですよね。
大橋さん自身もYouTuberでインフルエンサーでもあった方なんですけども、大橋さんとお話ししたりして企画段階から始まって講演会を無事終えたんですね。
大橋さん自身も当事者であったという方でした。
ひきこもりの当事者だったんですよね。
大橋さんと僕がディスカッションしたことは何かと言うとですね。何のためにイベントをするのという話だったんです。その時は僕も大橋さんのことをあまり知らなかったし、ちょっと疑心暗鬼な部分もあったんです。
福祉業界は色々ごちゃごちゃしているからよくわからない、怪しいことも結構あるので、ちょっと疑心暗鬼だったところも実はあったんですよね。
でもディスカッションしていく中で、信頼できる人なんだなとわかったということです。
◾️集まった後にどうする?
イベントをして、いろいろな人に集まってもらいましょうと。集まることはできると思います。でも、集まった後にどうするのというのがわからなかったですよね。
各団体に繋げるんです、ということを大橋さんは言ったんだけども、本当に各団体は居場所として機能しているんですかという話をした時に、うーんと大橋さんは言っていたんですよ。
イベントで集めてこうした方がいいと僕が言っても、結局僕のクリニックとか病院に来るだけだと意味がないし、もうさばききれていない。
答えを作るべき。
僕が講演会する、ひきこもりはこういう治療するということを言うとかはいいけれども、その先をもっと見据えたものをしないと意味がないんじゃないかみたいな話はディスカッションしていたんですよね。
その時の結論が、大橋さんの知り合いとか、大橋さんが直接知っている人たちを少しずつ繋いでいきますと。
そこで横のつながりをSlackでコミュニティを作っていって、一緒にやっていきましょうという話をしたんですよね。
Slackの中に入ってもらえれば、ひきこもりの支援者とのつながりをやっていけば、全てではないけども僕も協力するし、支援者のメンタルフォローとかもし合えるし、ここはどうするべきなんだろうという時には、精神科医目線でお話しすることはできるよと。
ひきこもりの人ひとりひとりに対応するのは、とてもじゃないけど僕の能力では無理だから、だけど支援者サイドにこのYouTubeを見たらいいとかそういう話はできる。
あとコミュニティ運営についてはオンライン自助会/家族会を僕もやっているから、それをシェアできるよと。
そして、皆さんが持っているコミュニティのノウハウもシェアできるといいんじゃないっていう話はしてたんですよね。
コミュニティは人が増えすぎると困るので、あまりオープンにはしないで始めましょうという話をしていたんですよ。
信頼できる人とか、自分の知り合いだけを呼びましょうということで、その時は話が終わったんですね。それから大橋さんが突然亡くなってしまったんですよね。
心臓の病気で亡くなってしまったんですけども、その後、これは急いで対応した方がいいなということで、グリーフケアも含めて急いで対応すべきだということで、僕も動いたんですけど、なかなか他の人たちとかと連絡がつかず、うちの中でもスタッフ間の連携が悪くてなかなか繋がらなくて。
昨日ようやく大橋さんと仕事を一緒にされていた方と話し合いができたんですよね。どういう形で今後やっていくのかを再度確認することができました。
大橋さん自身が結構仕事を抱えていたところもあったようで、亡くなった人を悪く言うわけじゃないんですけど、僕もそうだからわかるんですよね。
メンタルヘルスの業界は言いにくいことがいっぱいあるし、自分の中でしか蓄えられないノウハウがすごくあるんですよね。
だからなかなか言語化しにくかったりするんですけど、そういうこともあったのでいろいろ話をしました。
◾️居場所、専門家
行政とかでイベントをするとか、行政サイドでそういう講演会をすることは、予算も下りるしやりがちなんだけども、その後ですよね。
リアルな居場所とか家族会をやる。1ヶ所の居場所ではなく、このコミュニティは合わないなと言った時に、あそこはダメだけど、あそこでは合ったよとか。
いくつか居場所を作っているんですよね、皆さん。
いろいろなコミュニティがあって。
例えば、うちのチャンネルで仲がいい人だと、ぽんこつニュースの方も居場所を作っていますよね。
COMOLYさんもそうだし、めちゃコマさんもそうだし、First Stepさんもそうだけども、いろいろ作っている。Kaienさんもそうですよね。
そこの横のつながりがあって、連携してノウハウを溜めたらいいんじゃないかと。困ったことがあったら、各専門家につなげばいいんじゃないか、このコミュニティを作りましょうということを再度話をしました。
各専門家というのに、OSDさんとか弁護士さん、社労士さんとかいろいろいますからまあいいだろうということですよね。
そういう中でぐるぐるしながら、ピアサポートをしながら、何人かは社会に出ていけばいい。タイミングが来たら社会に出ていけばいいんじゃないかというモデルの話をしたという感じです。
トラブルがあって抜けちゃう人も多いよとか、どんなトラブルがあるのかとか、一回行ってすぐ脱落しちゃう人がいた時にこれはどういうことだったのかとか、僕のところにも結構来るんですよね。
ああいうことを言われたんだけどあれはどうだったのかとか、他の支援団体のことを言ったり。支援者がバーンアウトしていて良い対応ができなかったとかあります。
僕もね口コミ半分1ですから。だからそれはもうある部分僕も慣れてるところはありますけど、開き直っているんじゃないかと言われますけど。
でも善意でみんなやってるからね。本当にボランティアで。善意でやってるんだけどなかなか限界というのがあって。でもその限界をどう越えるか。
限界はあるんだけれども、どうやってちょっとずつノウハウを溜めていくのか、少しでも良くしていくのかを一緒に考えられる場所を作れたらなという話はしてました。
横のつながりを作るということを今考えているので、故人を利用するみたいな言い方に見られたら良くないんですけども、僕なりのけじめというか、僕なりの思いがあるので、こういう話を今回動画にしたという形です。
大橋さんが持っていた名簿から僕からもメール送っていますので、もしよかったら返信いただけるとお話できますということですね。
◾️本日の宿題
今日の宿題はこんな居場所ありますよみたいなことをでコメント欄で書いていただけると、そのコメントを見て自分も行ってみようかなって思う方もいるかなと思います。
https://youtu.be/VpWSNU2THEg?si=8VmvnLJ4AQ7mp8UU
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