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和装にも合う:袋縫いで作る超かんたん日本のエコバッグ・あずま袋の作り方


あずま袋は、型紙なしで四角い布で作れる究極無駄なしバッグだと思うので、作り方をここに残しておきます。
袋縫いなので、端ミシンも必要ないし最短30分で作れるバッグです。
私は、あずま袋はいつもバッグに入れて使っています。
あずま袋は、中に物を入れて上の二箇所を軽く縛るだけでバッグになる優れものです。
舞妓さんが持っているのを、ニュースで見かけたことがあるかもしれません。和装にも合うし、とにかく無駄がないエコバッグなのです。小さく仕舞えたり畳めるエコバッグもありますが、私個人としてはあずま袋が一位です。


作り方


図1 生地を三等分する


生地は薄め、透け感がないくらいの厚さがおススメ。オックス生地のような厚めは、縛りにくいので避けた方がいいです。
幅は110㎝以上で、柄が端ギリギリまでプリントされている生地を選んでください。
幅110㎝から、端の柄無しの部分を引いた数を3で割ります。
今回は図1のように柄なし生地と考えて、-1.5cm引きます。
110-1.5=108.5cmを3で割り、36.2mを計算で出します。
36.2cmに3cmを足した39.2cmを生地の高さとして裁断してください。私は切れ目を入れて裂く方法で裁断しています。

そうしたら、軽くアイロンをかけて生地をまっすぐにならします。


図2 1/3に折る


次に、端の部分を7.5mm内側に折り、外表の状態で、左右どちらかを1/3で折ります。


図3 縫い合わせる


図2の状態から、折った部分だけを5mmで縫ってください。

図4 反対側も縫い合わせる


図3のように縫い合わせたら、今度は反対側を1/3に折り、今度は下側を5mmで縫い合わせてください。


図5 広げた状態


図4の●部分をつまんで広げると、図5の状態になります。
もうこれで工程の2/3は終わったようなものです。
外表から中表になるように生地をひっくり返してください。
ひっくり返したら、ミシンで縫い合わせた部分を綺麗にアイロンをかけて、今度は1cmで縫います。これが袋縫いです。

図6 袋縫い

再度、図5のように開きます。


図7 切れ目を入れる。

開いたら、袋縫いした部分を切りっぱなしになっている方向に折ります。
そして、袋縫いした部分と切れ端の中央部分に切れ目を入れます。三つ折り分なので、5mm分の切れ目を入れることになります。


図8 端を折る

切れ目を入れると、三つ折りがしやすくなるので、切れ端部分は7.5mmで三つ折り、それ以外は7.5mmで二つ折りにして、全体にステッチをかけたら終了です。角の部分は四角く縫うのではなく、額縁縫いにすると全体が綺麗にステッチがかかります。



図9 完成

余裕があれば、真ん中の部分に閂止めして完成です。


慣れるとすぐに出来上がりますし、生地を端から端まで無駄なく使って作れるので、究極のエコバッグだと思っています。軽く畳んでおけば、バッグの中で幅も取りません。
W幅で作ると、トイレットペーパー12個入りがまるっと入る大きさになります。

ぜひ作ってみてください。


終わり

あずま袋は、服を縫い終わったあとに余った生地で作ることが多いです。
あまり余っていないときはシュシュにしたりします。あずま袋は、和裁と洋裁の間みたいな存在だと思っています。
薄い生地でリバーシブルにして作ることも出来ますが、その場合は縫い代の幅を再考する必要があります。まず三つ折りする必要がなくなるので、縫い代分だけ考慮に入れればよいと思います。



2025年度について。
チップ的な設定は現在もオフになっていると思いますが、今後もオン設定になることはありません。有料記事を書いていくといった予定も一切ないですし、メンバーシップも作りません。
私は専門学校や教室に通ったことはないので、自身の技術料は無い物として捉えています。(元々趣味と備忘録のnoteです)
ですので、2025年度も気軽に見に来ていただけたら嬉しいです。

それでは。