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どこか懐かしく、温かい街「尾道」の魅力①
7年前、映画好きの知り合いに連れられて初めていった「尾道」。
その時からいつかまた行きたいとずっと思っていたものの、コロナ禍に入り仕事も忙しくなり、なんやかんや行く機会を逃していた。
そんななか、今回たまたま広島に用事ができ、しかも訳あって仕事を休んでいる今「尾道に行くしかない」と、ついに7年ぶりに行く機会ができたのだ。
そして2泊3日の旅を終え、「やっぱり尾道っていいな」とその素晴らしさに浸りながらその時自分が見たり感じたことをツラツラと記録したいと思った。
こうして新幹線で初めてnoteデビューを果たすことになる。
もはや自分のための記録のようなものであり、駄文であるが、誰かの目に留まり、尾道の良さに気付いてくれたら嬉しいな、と思う。
苦労の末に絶景が。みはらし亭に宿泊
今回は一人で行くことにしたのだが、とりあえず宿だけ取り、あとはノープランで行くことに。
19時、広島を出て尾道へと向かう。
今回チェックインするのは、前回泊まった築100年の「みはらし亭」だ。
Googleマップで最短ルートを辿ると真っ暗な坂道と墓地の横の細道を案内され、ほんとに辿り着くのかと不安と恐怖でさっそく1人できたことを後悔したのであった。
スマホの懐中電灯を照らし、ゼェハァいいながら運動不足の重い体とリュックを背負ってひたすら先の見えないゴールへと向かう。(しかもこの時充電残り10パー。切れたら終わる。途中こわくて泣きそうになる)
そしてようやく着いた。汗だくだ。
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みはらし亭のスタッフさんから説明を受けるも疲労と無事到着できた安堵で何も頭に入ってこなかった。(すみません)
前回はドミトリーだったが、今回は満室のため3畳の個室を予約していた。
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貸切と聞いていたので団体客がいるのかとソワソワしていたが、外国人と一人旅の女性など数名しかおらず、わりと静かに過ごせた。
シャワー室にいたら白髪の綺麗なマダムに英語でランドリーについて聞かれたが、上手く答えられていたかは不明。
こういう時に英語力のなさを痛感する。なんとか笑顔で乗り切った。
とにかく汗だくだったので、即シャワーを浴び、ガンガンに冷えたクーラーの効いた部屋で夜景を見たり、カフェでアールグレイを飲み、尾道の本をみながら気になる店をチェック。
こういうのもノープランの醍醐味だ。
尾道の夜は早い。22時には完全に消灯なので、電車の音や鈴虫の音を聞きながら、あっという間に眠りについた。
6時には部屋から朝日が見えるそうなので、早起きしたい。
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アラームをかけずとも自然と朝日で目が覚めた6時。
窓から見える景色は息を呑むほど綺麗である。朝日を見たのなんて何年ぶりだろうか。これだけでも、ヒヤヒヤしながらもここまで登ってきた甲斐があった…。
せっかく早起きできたので、少し散歩をしてみることに。猫に会えるかな、と期待を込めながら。
モフモフの友達ができる
少し階段を降りたところに広場がある。通称「ねこ広場」というらしい。
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犬派だったのに最近もっぱら猫派の私は尾道で猫に触るをミッションとしていたが、早々に叶ってしまった。最初は警戒されていたが、ゆっくり、目線を合わせて瞬きをして心を通じ合わせると…猫さんから寄ってきてくれたのだ。
最近ハマっているオジサンがひたすら野良猫を撫でる動画を見ていた成果があったのかもしれない。
尾道の街並みを見ながら、猫さんと二人だけの空間。なんて心地よいのだろう。
するとオバ様二人組がやってきたので、空気を読んで退散することに。
モフモフ猫、オバ様たちには触らせずに逃げていたので優越感に浸る私(性格悪)
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昨日の夕飯を食べ損ねたので、宿で朝食のトーストとアイスコーヒーをいただいた。
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そして名残惜しいがチェックアウトの準備へ。
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いざ、千光寺へ
みはらし亭に荷物を預け、千光寺へ。本来ロープーウェイで行くらしいが、みはらし亭からは階段を上がり約3分ほどで到着した。
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本堂での参拝方法はロウソクとお線香に火をつけてからお賽銭をする、といった方法だった。
どこにつけたらいいかわからずお守り販売所にいたおばさまに聞いたら、「わかりにくいわよねぇ〜!」ってわざわざ靴を履いて教えてくれた。
よく説明を読めばわかるだろうに、理解力の乏しいわたしにも親切にしてくれた。感謝。
家内安全と書かれたロウソクに火を灯し、家族の健康を願った。そして腰の悪い90歳のおばあちゃんへお守りをひとつ購入した。
文学の小道を進んで展望台へ。
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ここの岩場で仲良さそうな夫婦がお互いの写真を撮りあっていて、なんだか心が温まった。
思わず、「写真撮りましょうか?」なんてお節介までしてしまった。
そしたら嬉しそうにスマホを渡してくれたのだが、
お父さん、それはカメラじゃなくてQRコードを読み取るやつだよ。
ほっこりしながら二人の写真をたくさん撮った。
二人の思い出になるといいな。
千光寺には夫婦で訪れていた人がとても多かった気がする。
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尾道市立美術館へ
ここからすぐに尾道市立美術館があるというので、行ってみることに。
展示品は、マレーシアのアーティスト シュシ・スライマンによる空家プロジェクトの展示だった。
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偶然にも空家プロジェクトに興味があった私は、迷わず足を踏み入れた。
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シュシ・スライマンは尾道を東南アジアに似ている、と言っていた。
なるほど、そういうことか。
私は海外ではもっぱら東南アジアが好きだ。
理由はうまく説明できないけれど、温かい土地には温かい人がたくさんいる、ゆったりと時間を忘れるような瞬間がある、そんなような空気感が好きで、だから尾道も好きなのかもしれない、と妙に腑に落ちた。
展示品はというと、シュシが携わった尾道での創作活動・空家プロジェクトの深さをアートとして表現されていた。
なかでも、とくに印象深かったのは猫の遺体の展示である。猫好きにとって、それをアートにするなんて不謹慎な。と思うかもしれないが、私は不思議と見入ってしまったのだ。シュシがプロジェクトで訪れた空家の全てに猫の遺体があったという。誰もいない布団の上で生涯を終えた猫たちをアートとして残すことで一つの供養となっているのかさえも思えたのだ。
猫は死ぬ時にいなくなるというが、誰もいない家は死に場所として最適だったのかもしれない。
どうか幸せだったと思える猫生だといいな、と願いながら展示に手を合わせた。
帰りに、「たまに本物の黒猫ちゃんがくるんですよ。最近は暑いからこないみたいで」と警備員さん。
どうやらこの美術館にはケンちゃんという猫さんが遊びにくるらしい。なんとも可愛い不法侵入の情報だ。この日は残念ながら会えなかったが…。
これがケンちゃんと警備員さんの戯れ。癒しの相乗効果だ。
『ケンちゃん👮🐈⬛Ken-chan 』(20230929朝)🎨警備員さんが行こうとしたら。。ゴロン🎵ゴロン。#尾道市立美術館 #尾道 #猫動画 pic.twitter.com/FHKvj0Ctfh
— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) September 29, 2023
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美術館を後にし坂を下りみはらし亭を越して気になっていた「ねこの細道」へ。
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そろそろ新幹線も到着しそうなので、続きはまた。