【詩】かき氷
器に盛られた雪
上から垂れる色彩ごと
二人は同時にすくい上げる
私の器に盛られた雪
上から垂れるレモン色の色彩ごと
私はそっとすくい上げる
荒削りの氷が口内を刺す
この痛みを 私は一生忘れられない
いつまでも残るレモンの酸味
この味を 私は一生忘れられない
僕の器に盛られた雪
上から垂れるレモン色の色彩ごと
私はそっとすくい上げる
荒削りの氷を嚙み砕いて
跡形もなく溶ける感覚を味わう
すっと消えていくレモンの酸味
爽やかな香りに吹かれ、新しい道へ
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