おすすめ香川土産 #かまどパイ / パッケージデザイン
絶賛サザエさん症候群ですが、連続投稿8日目をば。
いつもよりちょっと長めなので、はじめて目次をつけてみる。
かまどパイの思い出
母の実家が香川にあるので、小さい頃からお盆や年末年始の長期休みには四国へ帰省していた。
よく祖母がお土産に、と持たせてくれたのが、名物かまどの「かまどパイ」だった。
家に帰って家族で食べたり、学校で友達に配ったり。
やがて祖母からお土産を持たされることがなくなってからも、香川に帰省したときはお土産にかまどパイを買って帰っている。
わたしの中で香川土産といえばこれだし、美味しいから。
あと、自分で購入して配るようになってから気づいたが、贈答用のパッケージが洒落ている。
そこで今回は思い入れのあるかまどパイとそのパッケージについて、ちょっと背景を調べてみたのでさらっと発表しようと思う。
名物かまど・かまどパイについて
名物かまどは、香川県坂出市の創業80有余年、和菓子・洋菓子製造販売会社の社名であり、同社の看板商品名でもある。
看板商品がこちら(画像は公式HPより)
香川県を代表する土産菓子なのだ。
直営店は県内に15店舗。
直営店に行かなくても、スーパーなどにも商品が並んでいる。
そして、今回の主役、かまどパイ。(画像は公式HPより)
こちらは、どこか懐かしいリーフパイ。
・厳選したバターをふんだんに使用
・ひとつひとつ手作業で練り上げ
・年間500万枚以上を売り上げ
という人気商品となっている。
真ん中にちょこんとくるみがのっていて、くるくるとした見た目もかわいい。
パイ生地がサクッとしていて、バターがいきわたっていて食べ応えがある。
紅茶にも、コーヒーのお供にも合うと思う。
価格は1枚108円、5枚入り570円、15枚入り1,710円など。
5枚入りからは箱入りになる。
賞味期限が製造日から60日というのも、お土産に選びやすい。
贈答用のパッケージデザイン
今回わたしが「へぇ〜!」となったのが贈答用のパッケージデザインだ。
5枚入りのパッケージ。洒落てませんか?
言葉を選ばずに言うなら、老舗!感があまりないように感じる。
フォントや色使い、線や余白の感じがわたしの好みドンピシャ。
調べてみると、香川のデザイン制作会社FooDoo'sが、和田邦坊(わだくにぼう)の持つ雰囲気を踏襲しつつ現代風にリデザインしたのだそうだ。
この右端の包装紙なんかがもとのデザインなのかな、とか。
和田邦坊さんとは?
詳しくは名物かまどのHPなどにもあるので割愛するが、琴平出身、名物かまどの包装紙やパッケージにとどまらず広告にいたるまで、今で言うCI(コーポレートアイデンティティ)を企業戦略として発展させた方だそうだ。
香川県の文化功労者であり、日本パッケージデザイン協会の特別賞を受賞されたりもしている、なんだかすごい人だ。
おわりに
小さい頃から身近にあった、かまどパイ。
当たり前に食べていたので特に気に留めていなかったけれど、今回新たに知識が増えて、今度香川に行ってお土産に買って帰るのがより楽しみになりました。
(行けるのはいつになることやら・・・)
デザインにしろ建築にしろ、その背景やストーリーを知るとより愛着が湧く。
そのものの歴史や文脈を読み解いて、デザインに落とし込むという作業は難しいけれど、とっても大切だと思う。
時代ととともに価値観は変わっていくけれど、過去の歴史を蔑ろにはしたくない。
学生時代の研究では建築史に片足突っ込んだみたいなことをやっていたこともあり、なおさら、昔のものでも、その価値を分かるようになりたいという思いが強い。
なんて、かまどパイからはちょっと飛躍した思考がでてきたけれど、かまどパイ、とても美味しいので是非。
-8-
・名物かまど HP
・FooDoo's HP