好奇心と体力は比例する
歩き回って少し疲れた18時半ごろ、夕焼け空にくっきりと虹が浮かび上がっているのが目に入り、こんな景色あるんだと感動した土曜日です。
気づいた人が、ぽつりぽつり、写真を撮っていた。見ず知らずの他人だけど、同じものに心を動かされたんだなと思うと、ちょっぴり親近感。
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今日は家から少し離れた観光地の、古い街並みが残る地域を散策した。
方向音痴が邪魔をするが、歩くのは苦では無い。
よさげなお店や琴線にふれる建築を発見したり、そこに脈々と続く暮らしの様子がみえるとわくわくする。もちろん、外出するだけの元気があるとき限定だけれど。
大学生のころ、研究室で調査に出かけると、一日中歩き回ったり測量したりすることになるので意外と体力を使った。
そんなとき、一番元気に歩き回るのは決まって教授たちであった。
年齢でみると明らかに学生の方が体力があるように思えるのに、学生が疲れた表情をみせても教授たちはずんずんと進んでいった。文句を言いながらついていったものだ。
あの人たちは、体力オバケだ。
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どこからそんな体力や気力が湧いてくるのだ、と思いながらともに過ごして、ひとつ分かった。
好奇心だ。知的好奇心。
研究者になったぐらいであるから、それはもう旺盛なものであろう。
疑問に思うことも次々と湧いてくるだろうし、多角的にものごとを考えるということがデフォルトでできてしまうのだろう。
好奇心と体力は比例するのだということを思わせられる。
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一生をかけたって、世の中の全てを知ることはできない。
基本的に自分は無知で、いくつになっても学ぶことがたくさんあると思う。
「知ってる?世界にはぼくらが知っていることの100万倍もの知らないことがあるんだって」ー市川拓司『そのときは彼によろしく』
このあと、「そうなの?」「ほらね!」といった会話が続く、わたしの好きなシーンだ。
好奇心、失わないようにしたいですね。
凝り固まって動けなくなってしまわないように。
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