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[ Warita00's Eyes ] 厄介なガス、エサで減らす 環境重視の畜産めざす 2022年6月27日(月) 日経朝刊 P.21

2022年6月27日の日本経済新聞の記事と割田の視点を共有します。

◆ 記事より

・地球温暖化の要因。工場や自動車の温暖化ガスだけではなく、二酸化炭素の25倍の温室効果があるメタンガスが挙げられる。世界排出量の2割強が牛のゲップに由来する。

・飼料(エサ)に注目し、牛のゲップにメタンが含まれないようにする工夫。カシューナッツの殻からとれるオイルを活用(化学物質をエサに混ぜるのではなく、天然素材にこだわり、何百種類もの天然成分を研究してたどりついた)。

メタンとなって失われるはずだったエネルギーが肉やエネルギーにまわり、飼料の量も減らすことができるメリットがある。

・2020年に国の大型研究開発制度「ムーンショット」に採択されている。


◆ 割田の視点

・「畜産が環境負荷の高い産業だと実感して、自分が来る場所ではなかったのかもしれない」と悩む北大の生徒さん。「悪者にされつつある牛を『良い家畜』に戻す」という教授と出会い、やりがいを見つけています。「エコ」であることを真剣に考えて、そうでない場合に自己否定すら感じるマインドに未来を感じました。

・化学の力ではなく、理論を踏まえて、天然成分で働きかける地道な活動に敬意を覚えます。人間が創り出すものはときに不自然で、短期間で見れば大きな利益をもたらしても、めぐりめぐってエコにならない場合もあるのでこのような挑戦は応援したくなる働きです。

・この飼料製作には、出光興産さんが関与しているとのこと。石油販売で得た利潤を未来に投資するのは良いことだと思います。かって得られた利益は振り返れば社会に還元される流れが日本でも増えていくと良いなと思います。

・「良い家畜」「悪い家畜」そもそもこの線引きはとても人間主観の判断で、私たちも動物の一員なわけですから、どうなんだろうと思うこともあります。一方、地球が現在の生態系を維持する許容の限界もあるわけで、考慮もする必要があるのでしょう。人間自身が地球にとって「良い生物」「悪い生物」なのか、賛否両論あると思いますが、健全な自己肯定と自己批判を併せ持ち、一員である「宇宙船地球号」(懐かしい響きですね)のためにも、謙虚に行動を変容したり、決断することも時に必要なのだと、ハートに手をあてて、わが身を振り返りました。

この記事を読んで、みなさまはどのように感じましたか?


◆ clubhouseルーム

・7/20水 10:00-11:00の「SmileMenuの会」で取り上げる予定です。ご参集ください☺

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