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野球の話 日本シリーズ総括 巨人視点
精神面 過信と恐怖
セリーグで優勝したからやれるだろう!という根拠の薄い自信
セリーグ終盤で調子が悪くなった、また日本シリーズで負けるかも という不安
この二律背反の精神状態はよろしくない
技術面 層の違い
巨人の戦力を見ていくと・・この位で優勝できてしまうセリーグという感想しかない
巨人セリーグ優勝の立役者は打で坂本、丸、岡本
投で菅野である事は間違いない
しかし菅野は日本シリーズでは存在感が無かった
日本シリーズに進出した楽天でさえ田中将大で試合を落としている(巨人が日本シリーズで勝ったのはその試合まで遡ることになる)
一人の先発投手の日本シリーズにおける存在感は限定的だ
リリーフの層の差もはっきりと出た
打撃面では丸は完全に研究され裸にされてしまった
巨人は坂本、丸、岡本が抑えられると怖い所が全くない
ウィーラーだけは機能しているという程度だった
ソフトバンク側が周東のみ機能しなかった状況と対照的だ
出る投手がみんな打たれた第二戦
この試合は戦力差以外の言葉が無い
采配とかDHの有無の問題ではない
巨人今年のイニング数上位投手
菅野 智之
戸郷 翔征
サンチェス
田口 麗斗
今村 信貴
畠 世周
メルセデス
桜井 俊貴
鍵谷 陽平
高梨 雄平
大江 竜聖
ビエイラ
デラロサ
中川 皓太
髙橋 優貴
宮國 椋丞
田中 豊樹
大竹 寛
このうち菅野がメジャー移籍したとして外人以外で使えるのは戸郷と中川だけというのが個人的な感想。あとはパリーグなら打たれる投手
ワースト記録の打線
セリーグで打っていた時と同じようにやるからそうなる
巨人は1,5軍の主力が多い
質で見ればソフトバンク2軍に劣る
スケールの小さい打者が多い
吉川尚輝 25 二塁 左
松原 聖弥 25 外野 左
若林 晃弘 27 内外 両
田中 俊太 27 内外 左
重信 慎之介 27 外野 左
岸田行倫 24 捕手 右
北村 拓己 25 内野 右
増田 大輝 27 内野 右
石川 慎吾 27 外野 右
年齢層としてもこれから巨人の主力に長年いるようだとまずい
阪神の暗黒時代がそうだった
私が見た感じだと上記の選手に成長を期待するのは酷に映る
ちなみにソフトバンク側の出場外選手
今宮 上林 バレンティン 内川 明石 川島
東浜 笠谷 二保 バンデンハーク
コンディション不良・怪我は両チームに平等にあったとみる
層の差を感じざるを得ない
理想と現実の乖離
去年もだが、日本シリーズで弱点を見せてくれたのに、セリーグでは簡単に結果が出てしまう故にメディアが持ちあげすぎて課題を隠してしまう
例えばスポーツ新聞では菅野の記録や坂本の記録を過大に取り上げすぎた
巨人ファンも去年の日本シリーズを忘れ坂本2000本安打を祝福。巨人周りが甘すぎる。課題の多いチーム状況が隠れたまま日本シリーズまで来てしまった。
査定も日本シリーズはペナントと別物とフロントが評価する
つまり、ペナントレースでの安打数などが給料に直結する
それでは本当の意味での真剣度というのが上がってこない
あくまでお祭り的要素だからという身の入らなさ、前年コテンパンに負けている恐怖心
このような悪い意味での弛緩と緊張の両立は精神面への影響は大きい。
この状況はソフトバンクにも同じ事が言えるのでは?
日本シリーズの試合を見ていれば分かるはずだ。長谷川選手の悔しがり方はその一つ。
強いモチベーションと自信 これがソフトバンク選手の精神状態だった
また強いモチベーションと自信に関しては交流戦でのパリーグの精神状態でもある。
毎年パリーグ側が勝ち越すのは技術面よりも精神的に優位である事が大きい
まとめ
勝負はある程度実力が近くないと面白くない
今年の日本シリーズはちょっと見れたものではなかった
年々その傾向が強くなる。
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