IPO準備の経験が導いた、想いを形にする仕事。元経理担当が語る、コンサルタントとしての成長と可能性
株式会社WARC(以下「WARC」)は、成長企業の経営管理支援を目的とした様々なサービスを提供しています。
中でもスタートアップ・ベンチャー企業の経営管理に対して、徹底したハンズオン支援を実行するCo-WARC事業部では、監査法人でのキャリアだけでなく、事業会社での実務経験のあるコンサルタントを積極的に募集しています。
昨年WARCに入社した加瀬は、これまでの経験を元にIPO準備企業の体制構築支援等を得意としています。ベンチャーで上場を達成した加瀬が、なぜ次なるキャリアにWARCのコンサルタントを選んだのか。仕事に対する想いが詰まったインタビューをお届けします。
プロフィール
疑問を感じて、ベンチャーの管理部門へジョイン
- まずは今までの経歴について聞かせてください。大学卒業後は監査法人に入社されていますが、そこから事業会社に転職したきっかけは何ですか?
きっかけは自分の仕事に違和感を感じたことです。
僕は前職に転職をするまで、約4年半ほど会計監査業務を担当していたのですが、やっていくうちに数字を見る側の立場に疑問を感じるようになりました。
「現場で一度も作ったことがない人が数字を見る」ということがどうしても引っかかって。
だからこそ、監査法人で一区切りと感じたときに転職をすることに決め、転職先は0から数字を作ることにコミットできる企業を探しました。
当時の僕は、細分化されていたりルーティン業務が多くなりやすい大企業のような環境は「自分には物足りないかもしれない」と思いました。
そこで、より多くのことが経験できそう!と感じたベンチャーの管理部門を転職先に決めました。
- 転職先のスマートドライブさんでは、どういった業務を担当していましたか?
財務経理部で、IPO準備をしながら経理実務を担当しました。決算、監査法人対応、証券会社対応など、本当にたくさん経験させてもらいました。
僕が入社する前にIPO準備は既に始まっていたので、準備途中からジョインした形です。N-1期の期末くらいの状況だったので、CFOとの2名体制で最後の一押しを進めました。
ただ、監査法人時代にIPO準備の監査をしたことはなくて。なにもわからないところから始めたので、業務と並行して結構勉強もしました。
「N-1期の期末だった」というのも、あとから知ったくらいです。それほど当時は知識も経験もなかったです。
2022年12月に上場して、その後はIRと継続開示をメインで担当しました。IRは慣れていないこともあり、特に個人投資家対応の部分は苦戦しましたね。
挑戦し続ける姿勢。社会貢献をしたいという想い✖️経験🟰コンサル
- その後、転職を考えた理由を教えてください。
いくつかありますが、一番はIPO準備をした経験を生かしたいと思ったからです。
会計士を目指している頃、勉強していく内に「会計の力で社会貢献したい」という思いを持つようになりました。けれど、そう思いつつずっと社会貢献の解がなかった。
スマートドライブでのIPO準備を振り返ると「遠回りしたな」とか「もっとこうしたらよかったな」と思うことが多かったんです。
そこで、この経験が生かせる環境なら社会貢献できるのではないかと気づきました。
もうひとつの大きな理由は「会社の売り上げや事業成長に貢献したかった」です。
管理部門という性質上、そういったものに直接インパクトを与えることは中々できません。せっかくチャレンジするのであれば管理部門とは違う職種で、違う方法で「貢献できた!」という達成感を得てみたくなりました。
- 加瀬さんのような経験を積まれていると、CFOというポジションに進まれる方もいるかと思います。当時、CFOへのキャリアアップは考えましたか?
僕も、ステップアップとしてCFOという職種は考えました。一番近くでCFOの背中をみていたことも大きいです。
けれど、いきなり次の転職で「CFOに挑戦できるか」と考えたときに自信はなかったんです。IPO準備途中からジョインしたからこそ全てを知らないし、CFOに求められる会社全体を舵取りをする平衡感覚や能力もなかったからです。
周りにも相談する内に「もっと幅広く経験してからCFOに挑戦してもいいのではないか」と感じるようになり、なによりもチャレンジしやすい年齢や環境のときにとにかく挑戦するべきだ!と思ったんです。
そこで、自分の経験を生かすことができ、かつ会社の売り上げや事業成長にダイレクトな貢献ができるCFOではない職種。それでいて、たくさんの経験ができる環境。
全ての条件を満たしていた仕事が、コンサルタントでした。
WARCを選んだ一番の理由は、クライアントがベンチャーやスタートアップ中心という点です。
あとはコンサル業務だけではなく、手を挙げれば組織構築にも関わることのできる点も魅力に感じたポイントでした。
IPOを経験したからこそできる、支援や思いやり
- IPO準備を振り返って「遠回りが多かった」と仰っていましたが、具体的にはどんなものがありましたか?
例えば、経理チームの体制です。
経理の業務自体をひとつひとつを分解してみると、単純な業務もあります。ですが経理初心者だとその紐解き方がそもそもわからなかったり、どうやって数字を作り上げるのかという初期の体制構築が特に難しかったです。
監査法人では触れたことのない領域だったのでどこから手をつけるのか、なにをしたら良いのかが分からなくて。
もちろん自分で調べましたし知人に聞いたりもしましたが、時間がかかりました。
また、最適なシステム選びも苦労しました。
システムを選ぶ上で重要なポイントは、管理部門のコストを最適化することと、担当者の工数をいかに削減できるかという点。その上で、必要な会計情報を報告できる体制を整備します。
IPOの知識がほとんどない状態で入社をしたので、N-1期期末の会社がどうオペレーションを回しているか、ましてやどういうシステム構成がよいかなんて全くわからず。
結果としてシステムの選び直しも発生して時間がかかりましたし、コストも高くなってしまったことがありました。
試行錯誤自体はいい経験ではあったものの、コンサルを入れていれば早く解決できて、違うところに時間を割くことができたなあと思います。
- コンサルタントとして一番生きている経験は何ですか?
管理部門での経理実務とIPO準備の経験です。この経験のおかげで、よりクライアントの気持ちを理解することができます。
依頼側の気持ちに共感できることはアドバイザー側にとって「価値」そのもの。自分が経験したからこそ事前に察知できる内容もありますし、解決策も素早く提示することができます。
- 加瀬さんから見たCo-WARC事業部は、どういった環境ですか?
Co-WARC事業部は、一言でいうとチャレンジの場です。
失敗しても周りがフォローできる体制が整っていますし、どんどん挑戦できるという風土は僕にとても合っていると思います。
それから、経験したことのない案件に挑戦できる機会があることも嬉しいです。
僕はこれまでの経験からIPO準備支援の案件が中心ですが、将来的には経営企画や資金調達などの領域にも挑戦してみたいという思いがあります。
多様なクライアントと関わりながら、たくさんの経験を積みたい僕にとっては理想的な環境ですし、これは同時にWARCの強みなのではないかと。
WARCでの経験は非常に濃密で、3年分の経験を1年で得られるくらいの密度があります。
「大変なんじゃないか」と思う人もいるかもしれないですが、僕自身はこの挑戦的な環境を自分で選択しています。
けれど、働き方を強制されているわけではありません。
挑戦できる機会はありますが、それを選ぶかどうかは個人の裁量。パパママのメンバーも多いので、仕事と家庭が両立できているのは、働き方にも柔軟性を持つことができているからです。
- WARC全体の印象を教えてください。
入社してみての第一印象は「ベンチャー企業とは思えない、すごく整った環境」でした。
管理部や各事業部のオンボーディングもしっかりつくられていて好印象でしたし、ワークフローがしっかりしているなと感じました。
業務システムも体系立てていますし、ベンチャーにしては整っているなと驚きました。
あとは入社して早々、社員総会に参加をしました。創業月である5月に行われている行事なのですが、フルリモートの社員も含めて全員集まり、前期の振り返りや未来の話をします。
社員同士が交流する時間もあるのですが、こういった行事の文化があることは素敵だと思います。
部活動や同好会の制度もあります。僕は釣り部に所属しているのですが、他事業部とのコミュニケーションもとれて楽しいですし、息抜きにもなります。
実は先日、数人の同僚と「バンジージャンプをやってみたいね」という話で盛り上がりました。その結果、岐阜にある日本最大級のバンジージャンプ施設に皆で行こうという計画が持ち上がっています。
このインタビューが公開される頃には、もしかしたら社内でバンジージャンプ同好会が発足しているかもしれません。
- 最後に、どんな方がCo-WARC事業部のコンサルタントに向いていると思いますか?
経理領域で悩みを抱えている会社は非常に多いので、経理の方は経験が直接生きてくると思います。
一企業の経理部門で働いていると、その会社の業務に集中しすぎて全体像が見えにくくなることがありますが、コンサルタントとして外部から見ることで、その悩みを解決し貢献することはできます。
スキルが不足していないかとか、コンサルタントとして堂々とした支援ができるかとか不安になることはたくさんあると思います。
でも僕は「支援したい」という気持ちを持っていることが一番大切で、そんな想いを持っている方がコンサルタントに向いていると思います。
クライアントの悩みは自分も経験してきたものだから、正直なところなんとかなります。本当に大切なのは、クライアントに寄り添う気持ちです。
コンサルタントの仕事は、ホスピタリティあふれる感謝される仕事です。
経験はもちろん大切ですが、それ以上に「クライアントを助けたい」という強い気持ちがある方なら、素敵なコンサルタントになれると思います。
- 加瀬さん、お忙しい中インタビューへのご協力ありがとうございました!
WARCでは、コンサルタントを募集しています
現在、事業拡大中につき新しい仲間を募集中です。
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