学生へのメッセージ
本日準備していた授業コンテンツで綴った文章を転載します。
学生に少しでもこの想いが届いて欲しいな。
---以下転載---
【大学授業と今後の取り組み方について】
前回までのレポートにおいて、授業や大学に対しての攻撃的・誹謗中傷的なコメントが散見されました。
そちらについての藁科から皆さんに対してのコメントを以下に書かせていただきます。
●授業に対する建設的な意見は大歓迎
私は、授業は「学生の学びのための時間とコンテンツ」だと思っています。
藁科の授業観として、以下の記事を書いています。
時間があれば参考までに。
【授業での約束事とより良い成績になるためのポイント】
【現代の教育に求められること】
【「学ぶ」は『真似ぶ』から】
【「体育」のオンライン授業】
以上の記事のように、皆さんには自分の学びのために、授業やその他関連資料などをうまく活用して欲しい、ということが本音です。
その際に、文脈を押さえて意見を言ってみることや、批判的思考(クリティカルシンキング)をすることはとても良いことだと思います。
ただ、ここで重要なことは、
「批判や意見と誹謗中傷」は似て非なるもの
だということです。
●言葉の棘(とげ)を意識できる人になってほしい
オンラインでの発言を、実際に面と向かって目を見て伝えられるかどうか、を考えてみてください。
おそらく、多くの誹謗中傷や他者を傷つける言葉は、オフラインで伝えようとする際には相当高いハードルとして振り返り、言葉を飲み込むでしょう。
このオンラインとオフラインでの言葉を発するハードルの差が、非対面でのSNS上での誹謗中傷や、このようなレポートでの独善的なコメントを引き起こすのだと思います。
言葉は、諸刃の剣です。
人を感動させることもできる一方で、相手をとてつもなく追い込むトラウマを植え付けることもあります。
言葉を大切に。
自分が口から発する音は、受け取る人がいます。
オンラインでも、自分が打った文字を目にする人がいます。
「他者目線」で考えることを心がけて欲しいです。
●発信する情報を受け取る人はあなただけではない
前回授業の皆さんの授業評価(アンケートで回答必須になっている項目)は、平均4.56でした。
(基準|Very Bad ← 1・2・3・4・5 → Very Good)
また、平均文字数は494文字でした。
このように、とても意欲的に学んでくれている人が多く、こちらもレポートを読み進めるのが楽しいなと感じることが多いです。
ただ、冒頭に書いた通り、斜に構えるように攻撃的・誹謗中傷的な言葉を綴る人もいます。
具体的には、『<評価1>一言の文で「つまらなかった」のみ』のレポートを出す人もいます。
「この授業資料の半分は前期やったので意味がない」
「〇〇枚目のスライドは何を伝えたいのか全くわからない」
というコメントの人もいます。
改めて、それらについて振り返ってみて欲しいです。
むしろ、自分としてはそういう評価やコメントをする人と、建設的なディスカッションをしてみたいと思ってもいます。
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また、大前提として、この健康の科学bの授業は、2020年度前期の健康の科学aを履修していない人も一定数います。
そのため、aでやったことを改めて資料の中に組み込むことを意図的にしています。
そうすることで、既履修者は復習の意味で、bからの履修者はまとめ部分を効率的に学ぶことができると思っています。
この点、ご理解いただけると嬉しいです。
下を向く・愚痴を吐く時間もあっても良いですが、上を向いて・周囲の人との関わりを感じてください。
そして、情報を細分化して考えること、自らの興味に紐付けて探求してみることにチャレンジしてみてください。
そうして、自分の学びにつなげられる工夫をぜひして欲しいと思います。
●質問・疑問・意見はなるべく掲示板へお願いします
レポートを読んでいる中で、その中に疑問点や質問を記入している方がいます。
できるなら、オンラインでも双方向的な授業をしたいと思っていますので、掲示板にそれらを書き込んでみてください。
そうすると、藁科と1名のやりとりだけでなく、そのやりとりを見て気づきを得られる人がいます。
ぜひ、そうした周囲との一歩進んだ内容や学びの共有をして欲しいです。
●「最優秀」「優秀」レポートを成績入力で毎回講評欄に記入しています
前期からずっと、レポートに対して「最優秀」と「優秀」の評価を数名の講評欄に書き込んでいます。
これは、純粋に授業に対してとても意欲的に捉えている人に対する、称賛の意味で付記しています。
授業を提供するこちらが感嘆してしまうくらい、素晴らしい文章を書く人もいます。
そのようなアウトプットは、確実に自分の糧となります。
ぜひ、文字で自分の考えを言語化する術を磨いていって欲しいとも思います。
また、よく「理解度」とは何を指すのか。
評価の観点はなんなのか、という質問も受けることがあります。
以下に、その参考文章を載せておきます。
参考|レポートに表れる理解度と熱量
実際の最優秀レポートはこちら▼
●前回授業の最優秀レポート一部抜粋
(匿名にしています)1370文字
今回の講義で感じたのは、健康に関してのある程度の知識は持っておくべきだということです。能力は知識がなくては生かすことができないと思います。歩くという能力も目的なしでは活かしきれません。また特に大事だと思ったのは、大人コミュニケーション、つまり話す能力です。以前、テレビでこんなものを見たのを思い出しました。ある国のある一人の男性を半年〜一年程隔離して誰とも話す機会を与えないようにすると、自分で自分を苦しめたり痛めつけたりする上、うつ病になってしまうという話だったのですが、生活する上で人と話すことがどれだけ大切であるか改めて感じることができました。 また、健康への知識だけではなく関心もきちんと持っておくべきだということを学ばさせていただきました。
〜(略)〜
西野先生の革命のファンファーレは自分も読んだことがあります。西野さんの考え方はすごく理にかなっていて、自分もこんな考え方を持ちたいと考えるほどでした。以前に動画で見たのですが、近畿大学だったと思います。近大の卒業式にスペシャルゲストとして登場し、素晴らしいことを言っていました。「誰かが世界を変えてくれるのを待つのか、自分で世界を変えるのか。」「僕たちは今この瞬間に未来は変えられないけど、過去は変えられる。」「この世界に失敗は存在しない。」「鐘が鳴る前は報われない時間がある。けど時計の針は必ず重なる。」こんな名言を残しているんです。一部切り抜きですが、本来の考え方としては未来は変えられるけど、過去は変えられないではないでしょうか。しかし、過去を変えられるという考えがあることが素晴らしいなと思います。
少し話が逸れてしまいましたが、お金に関してもそうですが、自分なりの考えを持って行動することが大切なのではないでしょうか。誰がどう使おうと知る由もないですが、その使い道が有意義なものになるよう選択していくわけで、そのためには人生の中で得た沢山の情報を元に取捨選択し行動していくことが、自分の人生は自分で決定するということに繋がってくると私は思います。
今回講義もとても楽しかったです。ありがとうございました。次回講義も楽しみにしています。
藁科先生は西野さんの考え方についてどう考えているかも聞けたら嬉しいです。
成績欄での藁科の講評(一部修正)
評価点5|出席+提出物[S]|最優秀
質問ありがとう。
実際藁科は西野さんのオンラインサロンメンバーです。
近畿大学のスピーチもとても素晴らしかったですよね。
あのスピーチでの核は、過去の「失敗」と思っていることを成功のためのデータの積み重ね、と捉えて現在を変えられるかどうか、ということですね。
(追加)近畿大学スピーチ
おそらく西野さん関連の情報を精査していくと、西野さんがとてつもなく「努力家」であることがわかると思います。
その面も含め、エンタメで世界を取ると公言する西野さんを尊敬していますし、応援しています。
ぜひ、何の媒体でもいいので、西野さんの情報に触れつづけてみてください。
自分ももっとできることがあるということがわかり、モチベーションにつながるはずです。
●最後に|オンライン授業で大切な心がけは『大学での学びの原点』である主体的な学び
学びの原点、という言葉を使いました。
誰のために学んでいるかということを振り返って欲しい、ということもあります。
学ぶのは、自分自身の自己実現のため、だと私は思っています。
周囲に認められるためも、誰かの役に立ちたい、も自分に跳ね返ってくる喜びを糧とする部分があります。
「自己中心的利他」を捉えて、自分を軸とした活動を考えてみてください。
その際に、学びは何からでも得られる、ということを意識すると視界が広がると思います。
内田樹先生の『先生はえらい』という本が大好きです。
そちらについての所感も書いています▼
『先生はえらい』
上記の記事の意図は、肩書きとしての先生ではなく、自ら貪欲に周囲全てが学ぶ対象だとして、捉えられるかどうか。
攻撃や愚痴を吐いている時間があれば、どうやって自分の糧にするかを考えてみる。
こうした姿勢が大学でより求められることだと思います。
皆さんは、もう義務教育課程の生徒ではありません。
自らが学びたいと思って、「大学」に所属する学生です。
前回の資料にも書いたように、社会に出る自己実現のために、大学は必ずしも通らなければいけない場所ではないのです。
そこで何を考え、工夫し、どう行動するかが大切です。
「口を開けてエサを待つひな鳥」のような心持ちであるのなら、はやく心持ちの上で卒業しましょう。
学ぼうと思えば、いくらでも学べる環境があるのが現代です。
皆さんの学びと挑戦を、応援しています。
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#わらし式トレーニング 【通称】 #わらトレ
今日の #マイキーチャレンジ 【通称】 #マイチャレ
Youtube|投稿動画集積↓ たまにLIVE配信させていただき交流を呼びかけるかもです。
それでは、また。
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●藁科 侑希(わらしな ゆうき)
大学教員として、教育・研究現場で活動中。また、スポーツ現場でもトレーナーやコーチとして活動。選手や学びたい人にとって、最良のアドバイザーであることをモットーに、肩書きにとらわれない現場目線のサポートを模索中。 #西野亮廣エンタメ研究所 サロンメンバー
サロン仲間募集中
わらしがバドミントン部門の講師をしている #オンラインサロン ▼
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<ご協力のお願い>
最近Twitterの更新頻度高めにして頑張っています。
毎日のトレーニング投稿は基本以下の2つ。
#マイキーチャレンジ |マイキーのためのシェイプアップベーシックトレーニング
#わらトレ #わらし式トレーニング |バドミントンパフォーマンスアップのための現場向けトレーニング(一部自宅トレ)
よければフォローやいいね!RT(特にリツイートが嬉しいです!)をしていただけると大変喜びます。
今後とも引き続き楽しく頑張ります!
【保有資格】
博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
赤十字救急法救急員
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