記憶喪失
記憶喪失ってどういうことだろう・・・部分的にある期間覚えてないとか、ドラマの中での設定かと思っていたんですが(韓国ドラマでよく記憶喪失になっている場面が登場します(記憶喪失だけど韓国語話してるよね???言葉は覚えているんだ・・・???)。
私も現実でそういうことがあるのか不思議だったんですが、前の職場で転落事故に遭った人がいて、事故前後の記憶がないというので、きっと恐ろしいことが起こったので、話したくないのかなと思っていました。
ところが、こういうことは本当なんだなというのは自身の経験からはっきりしました。
おそらく人間の脳は心を守ってくれる役割があるんだなと。ショックな出来事で心が壊れそうになるのを脳が守ってくれるんだなあと、最近実感しました。
2012年に突然、いままで一緒にいた人が突然、天の階段を上っていってしまいました。ショックというより起こっていることがよくわからなくて、自分は生きているけど、地に足がついていないような感覚でした。
もちろん、どうやって119を呼んで、運んで・・・ということは覚えていましたが、その後数年どうやって過ごしていたか、またそれよりも前に何があったかが思い出せなくて、ネットの契約解除や様々な事務処理ができずにいました(仕事復帰してからは、仕事に支障がないように日記をつけていたので、何があったかは思い出せます)。
最近になって、パンドラの箱が開いたかのように、ずらずらずら・・・っと、頭の中にリストとなって事実が系列で表示されてきたのです。
あ、これはあれの契約か!これはなにに使っていたやつだ!自営業時代のだね。こっちは私で、あっちは旦那さんのだ・・・etcetc 解除解除解除!スッキリ!
自分の心が落ち着いて、生活も安定し、現実を受け入れられる状況になった時にはじめて、脳内部屋の鍵が戻ってきたようでした。
ドラマでの記憶が戻るシーンは、視聴者にわかりやすいようにドラマチックに展開されていますが、あながち完全な作り話ではないと思いました。
なにかの場面で思い出す、同じような状況、会話、色、匂いで思い出すことがあります。
人間の脳はまだまだ未解明な部分が多く、使われているのはほんの氷山の一角で、10%、最近ではもっと少ない、なんていう研究結果もあるようです。
興味深いですね。ニュートンを昔、冊子で定期購読していましたが、脳に関する話題の刊だけはとっていました。電子書籍でも入手できるようになってからは、数冊残して廃棄しました(電子書籍のおかげで部屋がかなり広くなりました)。
脳の研究とテクノロジーがさらに進んでいったら、過去の状況を画面に映し出してみることができるようになるかもしれませんね・・・裁判官の仕事も減ってしまうかも。
ただし、覚えていたくないことは忘れるほうが心にはよかったりするので、これが現実になるということも、なかなか難しい点はあると思います。
「この先の記憶画像表示に進んでもよいですか?」「はい」「いいえ」「思わしくない映像、音声が含まれています。心理状況に影響がない場合は再生します。」
人間がAI化されていくことは遠い未来ではないのかもしれません。