開くところ
私たちは探し続けている
目を閉じて 耳を塞ぎ
どこをさ迷っているのかも
わからなくなったまま
時という概念が
私をあなたを
その場に押し留める
同じところをグルグルと回り続けながら
何を探しているのかも
わからないままに探し続けている
それでも人は
思い出さずにはいられない
全てに神が宿り
その力の内に生かされていることを
足元の芽吹きに
通りすがりの花開く日々に
太陽が上る空に
月が満ちては欠ける夜に
自分自身の鼓動に
今もって生かされていることは
動かしがたい事実であり
いまここに生命の力があり
私たちもただ今ここにある