運命の散り際
私たちはやがて消えていく
光となり
色となり
夢となり
全ては夢うつつに描く物語
色を変え
夢を変え
私を変え
あなたを変えながら
存在などしない明日という
希望に向かって
何かの犠牲の上に成り立つ成功と
誰かを踏み台にしてわずかな優越感に浸る
自由という名を語った地獄の内に
悲劇の湖で凍てついた私たちが
砕け散る前の一瞬の幻
運命は幾度となく
同じ苦しみを投げかけてくる
苦しみについての
原因や理由は尽きることはないだろう
苦しみに理由はないが
理由がないことを受け入れてしまったら
幸せへの道は永遠に閉ざされるかのように思われる
犠牲者の旗を掲げ続けるならば
知り尽くした
苦しみを執着と共に語り続けていけばいい
運命の輪から逃げることは出来ないが
私たちは進む道を選ぶことが出来る
勇気を持って自分自身で選択し続けていくなかで
全てに理由がないことは
やがて明白となる
選び続ける先に真の自由があり
そこに人生の道が現れる