布マスクの認識 いじめ

1番いいのは医療用マスク、N-95だけれど、それは医療従事者の方々と患者さんたちに十分に行き渡って交換用のが数か月分確保されてからの話じゃないかなと思う。あとサージカルマスクもそう。
ただ、サージカルマスクに関しては、きちんと隙間なく装着されていて初めて効力を発揮するので、サイズが合わなかったり鼻を出していたりすれば、出ているデータ通りの効果にはならない。これは大前提。

さっき、このあっついなか、洗濯物を干していたら、小学生の会話が聞こえた。おそらく小学校4ー6年、女子2人組。難しいお年頃開始の時期か。今はもっと早いのかなー。面倒くさいねぇ。でも、元気そうで、日常が少し戻った気がして、何となくうれしい気持ちになった。
クラスメイトの布マスクについて話していたことがわかって、耳ダンボ。この後、私はショックを受けた。
「でもさ、あれ、布マスクじゃない?」
2人で話していたんだけど、このセリフを受けて、相手の子、押し黙る。このセリフの言い方次第でも、このニュアンスは変わる。でも、このときの言い方が、いかにもクラスの中のマジョリティ側の蔑みが入っていた。そのあとさりげなくどっちかの家に遊びに行くんだか出かけるんだか、お洒落をしてく、という会話になっていた。何の洋服にしようかな、と。
え、人の布マスクについてちょっとどうかと思うくらいの態度出しておきながら、おでかけ?何?いや、出かけるなという話ではない。もう一度言おうか、出かけるなという話ではない。そもそも、緊急事態宣言は解除され、大人だってもう大丈夫オーラ出して過ごしている人なんかもっといっぱいいる。それが悪いわけではない。そう、それが悪いわけではない。解除されてるし。
新しい生活スタイルが始まったとはいえ、前に戻ろうとしてる人なんかいくらでもいる。対策をしたうえで頑張りましょう、マスクして手洗いうがいして、3密避けましょう、でしょ。それでいいんでしょ。
ずっと、学校もない友達に会えない習い事もなくなるし出かけるなって言われて、つまんない、という数カ月を過ごした後の子どもの反応だし、当たり前とも思う。学校が普段通りでなく、分散登校、給食もない、マスクとか手洗いとかうるさい、課題は多い、中での、楽しみは必要だよね。うん、わかるよ。わかるけどさ。じゃあ布マスク、いいじゃん。マスクしてないより断然いいじゃん。いや、マスクできない事情の人もいっぱいいると思うよ。困っている人たくさんいると思うよ。マスクつけていないからと言って、その人の事情を知らずに否定するのもどうかと思うし(反省)、いろんな事情があると思うんだ。

暑さより、このやりとりにロックダウンされたよ、このおばばは。

辛い。あぁ辛い。

もちろん、大人にこの意識があるから、子どもがそれを見て素直にそうなるわけで、正直なところ、子どもは悪くない。子どもは悪くない。
あっらーどこの子かしら、と、その瞬間に顔を上げてその子を見たよね…ちらっと。知らない子だった。我ながら嫌なおばば。
大人になっても、私は、苦手だなぁ、辛いなぁ、と思うタイプ、と決めつけてしまうことは良くない、あの子のことを私はよく知らない、それもわかっている。たとえばあの子の親御さんがお子さんを心配するあまり、大枚はたいて転売のサージカルマスクを大量購入して使っているのかもしれない。それで、おやつが格下げになってしまったかもしれない。つらいねぇおやつだいじ。たとえばね。よく考えれば、問題意識の高い子だとも言える。布マスクをつけたその子のことが心配だったんだろうね。優しいね。全く思っちゃいないけど。優しいなら、除菌した手でジップロックに入れた自分が替え用にと持っていたサージカルマスクをほかの子に見つからないようにそっとあげること、できたよね。その子が欲しいかもわからないけど。

もちろん、マスクについては布マスクでない方が理想的、というのはある。WHOが布マスクでもいいと言ったのは、結局、布マスクの扱いについて使い捨てより洗うとか干すとかの中できちんと除菌できてないとかあると困るとか、そういう不安から、布マスクでもいいよと言い切れない何かがあったからなんだと理解している。いいよ大丈夫だよと言った結果、あぁなったこうなったというところの責任を負いたくなかったんだろうなと、勝手に解釈してる。
布マスクの粗さだと不織布ほど細かくなくて、ガンガン通してしまうからという話もある。あるけど、今回の新型コロナウィルスはとても細かいらしく、そもそもそんなに細かければ、静電気でひとまず表面に吸着されるから、ひとまず何もないよりあった方が断然いい、という話まである。物理とか科学とか高校レベルでギブアップの私には到底理解できない。とにかくいろんな話がある。次亜塩素酸水に関してもそう。

布マスクをつけた子が、肩身の狭い思いをしてしまうのではないかと思っている人もいると思う。学校という限られた狭い世界の中でやっていかなくてはいけないのに、そうなってしまうと全くつらい。楽しくない。気にしなくていいとか、相手にしなくていいとか、言うのは簡単だけど、そのさなかにいる人に言えることでもない。

正直なところ、学校が始まって、普段のいじめ側の人たちのストレスもそれなりにたまっていて、無意識にさげすんでいじめて、私別に悪くないし、死ねまで言ってないし、くらいのことを思うかもしれない。そしてそうすることで、そーっとストレス解消しているかもしれない。解消方法が間違ってるけど。

あーぁ。おそとこわい。集団怖い。大丈夫、36歳になっても、怖いと思うことは変わらないけれど、生きてるし、ある程度の社会生活は営める。

全く知らない見たこともない、その布マスクをしていたらしい子と、家が近いという理由だけで一緒に帰っていたのにいじめに巻き込まれかけたあの子に、言いたい。大丈夫だよ、と。

ふと思い出したのが、中学生の時、髪がつやつやの子がいて、シャンプー何使ってるかという話になって、その子が、お母さんが作ったせっけんシャンプーを使ってクエン酸リンスを使ってると答えた。いまでこそわりと知名度上がってきていると思うけれど、あのころそれをやっていたあの子のお母さんはすごいなと正直思う。私はせっけんシャンプー自体知らず、せっけんを手作りできることすら知らず、好奇心のほうが勝ったし、すごいね、いいね、って言ったんだけど、ひとりが、はっきりと否定的なことを言った。その一人に関しては、そういうことを言うだろうと思っていたし、自分が一番じゃないとつらい子だし、まぁこのリアクションもしょうがないけど、相変わらずかわいそうな子よのぅと思った。さっきまで髪ほめてたのにね、って。変なの。

その場で思っても口に出さなかったし、押し黙ったから、さっきの子が瞬間で黙った理由が、もしかしてそうなのかもしれないとも思った。まぁね、ちょっと風が強くて聞こえなかっただけかもしれないけどね。

周りと違うところを見つけて、さらにその中から、言いやすそうなタイプを見つけて、さらにそれを言うことで歯向かってこない、言いつけもしない、黙っている、でも気にしているようにはっきりとうかがえる。そういうタイプを見つけて、やる側だってリスク管理がなっていて、はっきりとターゲットを絞る。

自殺したいという子も増えるだろうし、家にいて元気だったのに学校行かないといけなくてまた元気なくなるとか、学校にいけないとか、いろんな事情が出てくると思う。そういう意味でも、オンライン授業いいと思うんだけどな。私が子どものころあれば、絶対家から出なかったわ。習い事はいっただろうけど、授業は家でもいいし、自分のペースで繰り返せるなら、その方がいいもん。断然いいもん。

全然関係ないけど、中高生の望まない妊娠がやはり増えているというデータをネットで見て、さらに出生率が下がっているという話を見て、まぁとんでもねぇ世の中だなと思う。私も産んでないけど。せめて生まれてきた子は、安心して育ってほしい。


さぁてと、午前に仕込んだレアチーズケーキもどきを食べてみようかな。夫は今日とてつもなく疲れて帰る日なので、あれがうまくできてて、夜一緒に食べられるといいな。



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