革命防衛隊からの攻撃
■曖昧な動きを理由にする
アメリカはイランの革命防衛隊が同盟国やアメリカを攻撃する可能性が有ると発表。これだけでアメリカは空母打撃群とB52爆撃機4機をイラン付近に展開させた。それだけではない。新たに地対空ミサイル部隊と揚陸艦まで追加派遣。
北朝鮮は短距離弾道ミサイルを発射し、しかも北朝鮮が公式に発表した。北朝鮮の短距離弾道ミサイルは国連決議違反に該当するが、アメリカは北朝鮮対策で空母打撃群を派遣しない。曖昧なイランの動向とは明らかに対応が異なる。
■情報資料と情報
情報資料と情報は別物。情報資料は嘘と真実が混在しているが、情報は真実だけを扱う世界。だから別物になる。
情報資料・インフォメーション:嘘と真実が混在している
情報 ・インテリジェンス :真実のみ
インターネットのIT技術はインフォメーション・テクノロジー。だから嘘と真実が混在した世界を大量・高速に扱う。ここから真実のみを抜き出すと情報になる。
■北朝鮮とイラン
北朝鮮軍が軍事演習で発射した飛翔体をレーダーで補足。レーダーから到達した高度と飛距離が判る。この解析から短距離弾道ミサイルに該当すると判断された。不明なのは命中精度。
命中精度に関しては明らかな標的と着弾が判らない。これは北朝鮮が公開しても真実とは限らない。だから北朝鮮側の公表と合致するものだけが情報になる。だが弾道から短距離弾道ミサイルに該当することは間違いない。そのため北朝鮮に関しては情報に該当する。
ならば北朝鮮の短距離弾道ミサイルは国連決議違反。トランプ大統領は北朝鮮に対して空母打撃群を派遣する大義名分になる。さらに国連決議違反を大義名分に北朝鮮を空爆することも可能。だがトランプ大統領は不満を口にするだけ。
イランは革命防衛隊が何らかの命令を出しているだけ。しかも弾道ミサイルや部隊が移動しているだけの世界。これらは曖昧で情報資料の段階。イランが反米国なのは事実だし、革命防衛隊が移動するのは自然。何を根拠に警戒するのか曖昧なのだ。明らかにイランに関しては情報資料。
■イランへの攻撃は100%
曖昧な情報資料で空母打撃群と爆撃機を派遣するのは、裏で余程公開できない情報を掴んでいるか、もしくはイランを100%攻撃するからだ。アメリカの諜報機関が公開できない情報が間違いの可能性も有る。だが空母打撃群派遣の根拠になるなら公開できないこともある。
今のアメリカは中国と対立。中国の一帯一路は経済圏であり軍隊を派遣する意味も有る。何故なら陸路・海路は継続的に使えることで意味を持つ。紛争やテロで陸路・海路が遮断されたら株価が下落する。これでは経済圏の意味が無い。
そのため世界各地に基地を置き軍隊を基地から派遣する。アメリカは世界の警察を自称し、世界平和を建前に基地を展開した。本音はアメリカのための国益で、基地展開はアメリカの覇権拡大と維持が目的。
イランは中国の一帯一路の中継地点に存在する。ならばアメリカは、イランを攻撃して一帯一路潰しをすることが好ましい。イランが反米国なのは明らかだから、イランを攻撃しても自然。だが中身は中国との間接的な戦争。この仮設が正しければ、アメリカはイランを100%攻撃する。
■革命防衛隊の動き
今の革命防衛隊がアメリカと同盟国に攻撃を計画しているかは不明。攻撃が間近に迫っており、アメリカの諜報機関が掴んだ可能性も有る。だがアメリカが仕組んだ印象操作の可能性も有る。
アメリカは意図的に革命防衛隊の危機を煽り、空母打撃群と爆撃機を派遣する。さらに地対空ミサイル部隊と揚陸艦を増派。革命防衛隊から見れば、アメリカがイランを攻撃する可能性が高いと判断する。
しかも日々アメリカ軍の戦力が増強され、目の前で明らかに攻撃準備が行われている。革命防衛隊から見れば、アメリカ軍の攻撃は回避不可能。ならば「攻撃される前に攻撃だ!」と追い詰められる可能性が高い。
革命防衛隊側にアメリカと同盟国を攻撃する計画が無かったとしても、今のアメリカの動きは明らかに攻撃する意志を感じさせる。アメリカの攻撃が明らかならば、損害を受ける前に先制攻撃で逆転を狙う。追い詰められたら先制攻撃を行う可能性が有るのだ。
アメリカは空母打撃群の位置を意図的に教えている。これは死のカウントダウン。空母打撃群がペルシャ湾に入ればイランへの攻撃は間違いない。そうなれば革命防衛隊は、空母打撃群が到着する前に先制攻撃を行うかもしれない。
アメリカの戦力が整う前ならば革命防衛隊にも勝機は有る。一時的な勝利だとしても、空母打撃群が到着する前ならば勝機は有る。その様にアメリカに思考誘導されている可能性が有る。
■進むも地獄下がるも地獄
今のイランは進んでも下がっても地獄が待っている。どちらの選択肢もイランには地獄。イランに選択肢が有るように見えて無いのが現実。既にアメリカは戦闘態勢だから、革命防衛隊が対応するのは間違いない。
そうなれば、革命防衛隊の動きはアメリカ軍への攻撃だと言われるだろう。今のイランは何をしてもアメリカと同盟国への攻撃意志だと言われる。ならば革命防衛隊は先制攻撃しか選べない。
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