米中通商協議も失敗する

■コスト重視のトランプ大統領
　トランプ大統領の見た目は怖いが平和主義者。軍事行動を金の無駄と考えている。だからコスト重視で見るから北朝鮮・ベネズエラへの軍事投入を避けている。それに世界に展開するアメリカ軍も覇権ではなくコスト重視で見ているので、無駄な金だと撤退を考える。

■国際社会の現実
国際社会は軍事を背景にした外交を行う。だから戦争は政治の延長であり戦争も政治の一つ。外交で決着がつかない時に戦争する。同時に、軍事を背景に外交で相手に要求を飲ませる。だから軍事力が外交で必要。

国家戦略＝外交×軍事
　
経済も同じで軍事を背景にするから交渉可能。相手国が軍事行動を採用しないなら安心して拒絶できる。

■前輪と後輪
　バイクで言えば前輪は外交で後輪が軍事。ライダーは政治家になる。バイクは前輪と後輪が存在するから走ることが可能。ですが後輪が無ければバイクは走れない。トランプ大統領の外交は後輪が無いバイクと同じ。

■今後の米中通商協議
　トランプ大統領が米中通商協議で成功するには、協議前にベネズエラに軍事投入することです。これなら中国に対して圧力になる。ベネズエラに軍事投入するなら南シナ海でも軍事投入すると判断します。

　その結果として中国が譲歩するのです。ですがアメリカ海軍艦艇が南シナ海を航行するだけでは効果が低下。何故ならアメリカ海軍艦艇が移動するだけで軍事投入するわけではない。だから中国は強気に出ます。

■対応策
　トランプ大統領が協議前に軍事投入するなら今後の協議は成功する。ですが軍事投入しないなら失敗する。だから軍事投入すれば成功する。これが対応策です。