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お知らせ

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記事一覧

241130 【ダイヤモンド・オンライン寄稿】難病発症で“安楽死”を選んだ40代女性の「カウントダウン動画」に批判殺到 中国

この秋、中国ではさまざまな女性の話題が続きました。それぞれ別のテーマ、案件で、批判/賛成を集めていたのですが、それらを読みながら感じたのは、間違いなく中国の女性、特に30代から40代の女性たちは、経済的な独立性を手に入れて、ますます自分の「生き方」や「言葉」を手に入れているということでした。

今回の記事では二人を取り上げました。最初にご紹介したのはスタンダップコメディエンヌの楊笠さん。彼女を巡る

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241015 【artscape寄稿】香港映画界が紡ぐ「香港人らしさ」 ──新しい香港映画の波がやってくる

すみません。お知らせが遅くなりました。美術系情報雑誌「artscape」で、香港映画の話を書きました。ここ数年、香港映画が熱い!です。

昨年もそうでしたが、今年の6月の香港滞在でも、とにかく時間を惜しんで映画館に足を向けました。待っていれば、Netflixなどのオンデマンドで観れるようになる作品もあるのですが、やはり香港の映画館で周囲の観客のどよめきを聞きながら観るのとは、「臨場感」が違うからで

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240927 「なんか友好商社についてひどい誤解が広がっている」

240927 「なんか友好商社についてひどい誤解が広がっている」

中国との貿易を長年担ってきた友好商社について、根拠のない憶測に基づいたあまりにひどい記事によって、誤解がまことしやかに、それも事実のように広がっています。

わたしは大学で中国語を学び、それこそ友好商社全盛(の尾っぽ)時代を知っています。そこからすると、今回の事件で初めて「友好商社」という名詞に触れ、ネットで調べて目にした情報をもとに、自分勝手な妄想を加えて書かれた「友好商社像」とそこに働く人の姿

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240925 【緊急寄稿/ダイヤモンド・オンライン】中国・日本人男児刺殺事件、「本当に申し訳ない」多くの中国人が涙した“父親の手紙”の中身とは

240925 【緊急寄稿/ダイヤモンド・オンライン】中国・日本人男児刺殺事件、「本当に申し訳ない」多くの中国人が涙した“父親の手紙”の中身とは

中国深セン市で日本人学校に通っていた、10歳の男の子が正体不明の男に襲撃されて亡くなってからまる1週間が経ちました。あまりの衝撃的な事件は、日本社会だけではなく、中国人社会の中にも激しいショックをもたらしています。

ただ、事件から1週間が経ち、中国当局側からもたらされる情報はあまりにも少なく、その間日本メディアは焦点を中国における「反日教育」に絞って集中砲火を浴びせています。

中国社会では、「

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240831 【ダイヤモンド・オンライン寄稿】パリ五輪で中国人観客が自国選手に大ブーイング「醜いいじめ」はなぜ起きたのか?

240831 【ダイヤモンド・オンライン寄稿】パリ五輪で中国人観客が自国選手に大ブーイング「醜いいじめ」はなぜ起きたのか?

今週からパリ・パラリンピックも始まりましたが、先に閉幕したオリンピックで注目を集めた話題を取り上げました。

16年前の北京オリンピックでは卓球の試合会場で中国人観客が自国選手の応援に夢中になりすぎて、世界中の卓球ファンの顰蹙を買ったという出来事がありました。筆者もその時初めて知ったのですが、卓球というのは本来静かな中でピンポン玉が響く音を聞きながら対戦するのが不文律なのだそうです。卓球は国技とは

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240822 【ダイヤモンド・オンライン寄稿】月収205万円!投資銀行の30歳エリート女性が自殺に追い込まれた、中国金融業界の恐ろしい現状

240822 【ダイヤモンド・オンライン寄稿】月収205万円!投資銀行の30歳エリート女性が自殺に追い込まれた、中国金融業界の恐ろしい現状

コロナ以降、経済が急速に悪化している中国で、将来の不安や夢が破れたことへの絶望の声はちらほらと聞こえてきていたのですが、中国国有トップ投資銀行で起きたこの事件は、海千山千の人たちが雲集しているはずの金融業界で激しい感情の波を引き起こしました。

「明日は我が身」……そんな書き込みもあちこちで目にしました。2010年代以降、2000年代に急成長したテック企業よりもさらに大きな飛躍を遂げた中国金融業界

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240718 【ダイヤモンド・オンライン寄稿】中国はもはや「反日」ではなく「仇日」、蘇州日本人襲撃事件の裏にあった意識とは

240718 【ダイヤモンド・オンライン寄稿】中国はもはや「反日」ではなく「仇日」、蘇州日本人襲撃事件の裏にあった意識とは

出してから超特急で掲載していただきました(笑)。

蘇州の日本人親子殺害事件。その後、続報がないのでちょっと記憶に薄れつつある内容ではありますが、そんな今だからこそもっと俯瞰して見えるものがあるといえます。

この事件が日本で報道されたのが事件発生翌日早朝で、その直後から中国のメディアの動向を、SNSも含めてずっと見ていました。まずはSNSで日本の報道を引用した報告がなされ、ほぼその直後に日系メデ

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240617 ポリタスTV配信「香港大規模デモから5年 そこに至る過程と香港の現在」

今年の6月9日は奇しくも5年前と同じ日曜日。5年前のこの日、香港では「逃亡犯条例」の改定を巡って100万人を超える市民が反対の声を上げてデモ行進しました。そう、香港の運命を大きく変えるきっかけになった2019年デモの「幕開け」ともいえる大行動が起きた日でした。

5年後のこの日、広島のブックカフェ「ハチドリ舎」で、津田大介さん、そして元朝日新聞記者の宮崎園子さんと香港の話をしました。

宮崎さんと

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6月9日、記念の日にポリタスTV収録に参加します。

6月9日、記念の日にポリタスTV収録に参加します。

今年の6月9日はまた日曜日なんですね……津田大介さんからお声がけをいただいて初めて気づきました。2019年に世界の耳目を集めるようになったデモが行われたのも、この日でした。わざわざこの日に香港企画を思いついてくださり、声をかけてくださって本当にありがたいです。

ということで、6月9日日曜日、こちらのイベントに参加します。

https://hachidorisha.com/event/24060

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240529 【ダイヤモンド・オンライン寄稿】「私はあなたの母親じゃないわ」中国有名IT企業のやり手広報ウーマン、動画で職場ルールについて語り炎上

240529 【ダイヤモンド・オンライン寄稿】「私はあなたの母親じゃないわ」中国有名IT企業のやり手広報ウーマン、動画で職場ルールについて語り炎上

5月初めに中国のネットを騒がせた事件について書きました。

直後に原稿を書いたのですが、いろいろありましてちょっと配信が遅れたにもかかわらず、日本のメディアの関心をまったく惹かなかったようで記事が出てないですよね。こういうの、民心を知る意味で大事な情報だと思うんですが、たぶん各駐在記者さんたちがこの事件のカギとなっている、民心における百度の位置に気づいていないんでしょうね。で、彼らの目にはただの「

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240524 【現代ビジネス】寄稿:裁判中の「香港スパイ容疑事件」の容疑者が、なんとロンドンで遺体で発見...資金と指示を出していた「恐るべき出先機関」の「正体」

240524 【現代ビジネス】寄稿:裁判中の「香港スパイ容疑事件」の容疑者が、なんとロンドンで遺体で発見...資金と指示を出していた「恐るべき出先機関」の「正体」

「ぶんぶくちゃいなノオト」でも書いた香港スパイ事件の後続ニュースです。

というか、スパイ事件のあらましもそうなんですが、わずか1週間でちょっと予想もしていなかった展開になってしまいました。謎が謎を呼ぶ不気味な事件になりつつあります。政府直下の経済貿易代表部の名前が上がっている分、大変に厄介な話でもあり、今後の進展が注目されます。

なお、この記事の公開日24日にロンドンで開かれた裁判では、トリケ

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240425 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:「香港に5億ドル投じる…」謎だらけの「ドバイ王子」、AI顔認証で100%マッチした“驚きの人物”とは?

メルマガや「ぶんぶく」ではすでにご紹介した「ドバイ王子」に関する話を、掲載文字数の関係もありちょっぴりかいつまんで書きました。でもこの話題、本当は書きたいこと、もっともっとびっくりさせられる話がたくさんあって、もったいなさすぎです。

まぁ、とにかく読んでみてください。香港人もびっくりの「ドバイ王子」話です。これで5月に延期された王子のオフィスオープニングがもし、何事もなかったように開催されれば、

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240326 【現代ビジネス】寄稿:“ソフトパワー戦争”でも「中国の苦しい立場」が浮き彫りに...東南アジアをかき回した「テイラー・スウィフト争奪戦」

日頃から英語(系)メディアを読んでいる方はさんざん目にしたはずの話題なんですが、日本語メディアにほとんど真剣に取り上げられている様子がなかったので、書きました。たぶん、日本のマスメディアには、記事中の香港議員たちと同じように薄ら笑いして「エンタメ話題」程度としか思われていなかったんだろうな……

実は、テイラー・スウィフトのシンガポール公演がアジアに与えた衝撃はすごかったんですよ。もちろん、その動

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『時代の行動者たち』書評続々

昨年12月に白水社から刊行した『時代の行動者たち 香港デモ2019』ですが、このところ続々と新聞各紙でご紹介いただいています。

●日経新聞 2024年3月9日朝刊

「多層的な運動 担い手の証言」 評者:国分良成・前防衛大学校長

●毎日新聞 2024年3月9日朝刊

今週の本棚 評者:米村耕一・毎日新聞外信部デスク

●しんぶん「赤旗」 2024年3月10日朝刊

「デジタル時代の社会運動を研

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