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【古民家リノベーション・ゲストハウス】泊まれる劇場「スロウプハウス」を作ってみて
昨年、携わったプロジェクト
新潟市秋葉区新津「泊まれる劇場 スロウプハウス」の紹介です!
スロウプハウスのスロウプとは文字通り
坂道=slope という意味で
坂の途中に位置することから名付けられました。
この古民家を宿とカフェに改修するということで、
新津の街づくり会社『パッチワークAKIHA』さんにお声掛けいただき、
新潟家守舎では建築部分のマネジメントを担いました
![](https://assets.st-note.com/img/1712726049238-EWCKjpPw3v.jpg)
スロウプハウスについて
まずこのプロジェクトには、2つのきっかけがあります。
1つ目は、
ベルリンから新津に移住したダンサーの土田さん夫妻の
芸術と地域を結びたいという想い
2つ目は、
『新津に宿泊施設がない』という地域課題への直面。
農家や建築家、大学教員など様々な方が地域課題の解決に向かったこと
そして、その2つが重なり、「泊まれる劇場」スロウプハウスが生まれました。
![](https://assets.st-note.com/img/1712729550146-MRLzn1vskj.jpg?width=1200)
庭の眺望を遮らないため、カウンターの高さを抑えた作りです
素敵な写真は床材屋のアンドウッドの遠藤さん撮影
建築プロジェクトのポイント
今回の新潟家守舎のミッションは、建築プロジェクトのマネジメント。
与件整理から設計、現場監理、ワークショップの運営などを行います。
ポイントは、
① コストや法律部分の解決、工事のマネジメント
② 建築のプロセスから色んな人を巻き込んでいく
③ スロウプハウスの空間の体現
![](https://assets.st-note.com/img/1712735650988-Ac6JyFR3Mh.jpg?width=1200)
断面スケッチに込めました
建築の指針にしていきます!
プロセスについて
工事を進めてみないと分からないことも多く、試行錯誤の繰り返しでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1712731394386-zaZLT7sPMv.jpg?width=1200)
大きな梁の小屋組の空間。
けやきの鴨居も見事。
![](https://assets.st-note.com/img/1712732820096-nmXHeh6hLX.jpg?width=1200)
土間の下地を考えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1712734729618-QPoPeUK44S.jpg?width=1200)
「泊まれる劇場」
のコンセプトを空間や機能に落とし込みます
![](https://assets.st-note.com/img/1712732925843-be91UuGh5J.jpg?width=1200)
細かく納まり相談も必要
![](https://assets.st-note.com/img/1712733176924-5k9jkFpuMa.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1712734635298-RLgUh55IJK.jpg?width=1200)
でも、この形にしていこう!となりました!
![](https://assets.st-note.com/img/1712735177923-8NdX2qyuxY.jpg?width=1200)
ワークショップの様子
建築中のプロセスを開いて、
色々なワークショップを実施しました。
塗装や草刈りに古材を洗ったり、本当に様々。
色々な意義がありました。
ここは別の記事でもう少し深く書きたいと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1712735322529-2LR8wQKBEq.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1712733945295-7C9R12kk3i.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1712742333055-xQVsdY2k7Q.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1712742404714-B3aDRNkXyG.jpg?width=1200)
スロウプハウスという建築
江戸時代の武家屋敷の移築と予測される歴史的な文脈と
現代アーティストの活躍の場になる現代的な文脈から、
・古きものを活かすこと
・異素材を衝突させること
2つの対比や混じり合いが、建築としての在り方にも繋がりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1712733905489-Yj763QCQ1w.jpg?width=1200)
シンボルとなる大きな緑ののれん
![](https://assets.st-note.com/img/1712736777765-ePP2knuCix.jpg?width=1200)
中に入ると土間の空間。
![](https://assets.st-note.com/img/1712736187079-PaMdxnCnMg.jpg?width=1200)
蔵の扉をそのままテーブルに
![](https://assets.st-note.com/img/1712736218776-dttqWYWd9H.jpg?width=1200)
テーブルの背景もとても良い味を出している
![](https://assets.st-note.com/img/1712736785314-mqawncuYJo.jpg?width=1200)
床は既存の梁や鴨居の色に近い、
浮造りのチークを使用
![](https://assets.st-note.com/img/1712738221236-3nrfN6izL7.jpg?width=1200)
IDEKO小出さんのデザインプロダクト
まとめ
本当にやりがいのあるプロジェクトで体力も使いましたが、
建築のプロセスに人を巻き込むことが大切なんだと
価値観の変わる経験にもなりました
ぜひHPも見てみてください
プロセス毎も記事にしてます!
クライアント
株式会社 パッチワークAKIHA(https://note.com/patchwork_akiha)
建築プロデュース
株式会社 新潟家守舎(https://niigata-yamorisha.com/)
施工
株式会社 Ag-工務店(https://eiji-arch.com/)