自分の中の豊かさ
子育て終わって振り返ってみると、その渦中にある時は本当にいつも不安と心配だらけで、ただ健康に元気に育ってほしいという思いと、社会で生きていけるだけの力をつけてあげなければという想いと、とにかく正解のない中で必死にやってた。
大体は自分が育った環境が基準だから、周りとは違うのが当たり前だけど、ついつい比較しては落ち込んだり、上がったりを繰り返す。
子どもにとっての幸せが何かを考えてはいたけれど、本人たちにそれを確認したことはなかったな。
今幸せだろうか。
よく成功してる人は、親や周りがどんな状況でも味方でいることを伝えられている人が多いと聞くが、確かにそうだなと思うことがある。
愛され力は圧倒的に親の信頼感の元で生まれるのだと思う。
自分はどうだっただろう。
愛されてはいた。最初の子だからね。
そこは大きな期待もあっただろうし。
でも、言葉で大丈夫とか味方だよと伝えられたことはなくて。
時代もあるのかもしれないけど、そんな一言があったら良かったなとは思ったりする。
ただやっぱり良い意味でも悪い意味でも深い愛情の元で育ってきたから、根っこの部分は腐ってない。
そのおかげでちゃんと生きていられる。
最近過去のことを思い出す。
戻りたいというのではなく、現在地を確認するための振り返りのようなもの。
すると、できてたことがたくさん見えてきて、自分の中の豊かさに感謝した。
人間関係うまくいってないと当時は思ってたけど、そんなことはなかった。
今もなお続いている友達がたくさんいる。
信じてくれる人がちゃんといる。
それはやっぱり親のおかげなんだと気づいた。
経済的には貧しかったけど、心は貧しくなかった。
人と話していると、私自身の良さが見えるようになった。
話せて良かったと言われるとこのままで良いんだとまたひとつ自分を信じられて好きになる。
それは過去の自分が作り出したもの。
よくやったと褒めたい。